作品紹介・あらすじ
物書き松重豊、誕生!
軽妙洒脱な筆致で描かれる演者の心象風景。
連作短編小説12編+エッセイ25編を収録。
『孤独のグルメ』『ヒキタさん!ご懐妊ですよ』『きょうの猫村さん』などさまざまな映画、ドラマで注目を集める著者の初の書籍。書き下ろし連作短編小説「愚者譫言(ぐしゃのうわごと)」と週刊誌「サンデー毎日」の連載エッセイ「演者戯言(えんじゃのざれごと)」の2種を収録。演者だからこそ描くことができた心象風景を、独自の軽妙洒脱な筆致で表現。「サンデー毎日」連載時から人気を呼んだ旭川在住のイラストレーターあべみちこによるイラストが彩りを添える。
「あ、そや、空っぽとな、無、ちゅうのは違うもんなんやで」
そう言って老人は烏丸御池のバス停で降りて行った。
二つの言葉がぐるぐる回る。
あの日からか、自分の仕事が分からなくなった。
(『愚者譫言』プロローグ 「バスの中」より)
読書備忘録
ずっと大好きな「孤独のグルメ」の井之頭さんがお話してくれていました。
バスの中・・・普通のお爺さんが不思議なおじいさんになっていました。いきなりのこのお話が好き。広隆寺って行ったことあったっけ?見惚れていたご本尊の弥勒菩薩!今度行ってみよう。空っぽ!
伴奏・・・ビリーズブートキャンプ!やりすぎは禁物でしたね。って、私、付いていけませんでした。
沈黙するポテチ片手の羊たち その記念写真が手許に無い件・・・ロンドンでね。あららら、アンソニー・ホプキンス!
とても面白くて読んでいる間ずっと楽しかった。
イラストが素敵でとてもおいしそうだった。
★★★★★