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本・光浦靖子 「50歳になりまして」

2025-04-18 06:00:00 | 図書館本 読書備忘録 

 作品紹介・あらすじ

後ろ向きに考え抜いたその先には、人生後半戦を明るく照らす私の「ガンダーラ」があるはずだ!

コロナ禍の変化、更年期のとまどい、そして老後の話……話題沸騰の「留学の話」を含む、書き下ろしエッセイ集。

40代になって仕事がゆる~りと減り始め、一大決心してレギュラー番組に休みをもらい、大好きな部屋を引き払って留学する予定だった2020年4月。しかし、緊急事態宣言が発出されて、留学を断念、家なき子の仕事なき子になってしまって……。

「東京に行けばすべてが叶う」と妄信して上京した18歳の時と同じような気持ちで決めた、50歳目前の新しい挑戦=留学。今年の夏にカナダ留学にリトライしよう、という新しい目標を決めて、留学するまでのことを23本のエッセイに。

40代最後の年の決意、コロナ禍に妹の家で過ごした居候生活、「イーーーーーーー!!!」となるくらい大好きな手芸のこと、更年期を迎えようとしている心と体の変化、なぜカナダだったのか、来年30周年のコンビのこと……。同世代にとって、そしてちょっと生き辛さを感じているさまざまな世代の人たちがクスっと笑えて、「あなたもですか」と共感しつつ元気をもらえるエッセイ集です。


               

 読書備忘録 

奥さんかわいそうとか家族がとお子さんとか・・・かわいそうと思うならニュースにするな!ホント、そう思います。よくぞ言ってくれました。もっともコメンテーターには、台本あるんでしょ?

お母様の話に、それはちょっとどうよ!と思ったけれど、私だって自分の子供に・・・と反省!でも、ありがとうとごめんなさいは心から言える人でありたいです。

友人が舞台を絶対に観に来て!って言ったら、改善点があるなら教えてほしいと光浦さんにヘルプを求めていると思った。って、へーそんなこと考えたこともないからちと驚いた。よくできていると思うから是非観に来て、楽しいよ!と誘ったんじゃないの?と思ったけれど、人それぞれ、それが光浦さんなんでしょう。

色んな事が書いてありましたが・・・仲良しさんがいることだし、その方たちが素敵!

北斗さんはいいですね。私も好きです。

★★★☆☆


本・内館牧子 「女盛りはハラハラ盛り」

2025-04-17 06:00:00 | 図書館本 読書備忘録 

 作品紹介・あらすじ

22年間にわたって連載された、大人気エッセイシリーズの最終巻! 食事に誘っておきながら2時間遅刻してくるミュージシャンに呆れ果て、ナビダイヤルのAIに憤慨し、はたまた病院で高齢の母に怒鳴り散らす娘に気を揉む……。ストレスを抱えながらも懸命に生きる人たちへ。痛烈にして軽妙な本音の言葉に勇気づけられる、珠玉のエッセイ集。


               

 読書備忘録 

娘が欲しかった

ふむふむと読んでいたら、こんなおはなしになった。あら!なんかわかるわぁー!と思ったけれど、私がもう一人いるみたいなもんなんでしょ?うまくやれるかしら?娘と!と思っていたこともあった。今更どんな関係の親子になるかなんて思ったところでしょうがないけれど、便利は便利だわ。たとえば介護施設に入ったとして、下着などの買い物を息子にしてもらうのは忍びないけれど、娘だったらと思うから。でも大丈夫!今はネットでポチすれば家まで届くから!

消沈する時代

どんどん何とかハラスメントが増えているから、昭和の人は口もきけない!なんて思っていたところのルッキズムですって・・・簡単にお話しするのはやめよう。

年寄りと暮らす

秘書のコダマさんってどんな方なんだろう?

孫が欲しくて

一人参加の旅行のパンフレットだったか、参加した方のお話だったか忘れたけれど、配偶者、子供、孫、資産の話だったかな?なるべくしないようにだったか、禁止だったかというのがあったわね。

信用できません!・「お帰り」という人・「お行儀」に感服・具沢山味噌汁のススメ①、②・・・そっか!とね。

このエッセイシリーズはこれが最終巻

終わってしまいましたか!残念!

★★★★☆



本・町田そのこ 「わたしの知る花」

2025-04-11 07:39:33 | 図書館本 読書備忘録 

 作品紹介・あらすじ

「あんたは、俺から花をもらってくれるのか」

虫も殺せぬ優男、結婚詐欺師……?

77歳で孤独死した老人の、誰も知らない波瀾に満ちた意外な人生とは?

『52ヘルツのクジラたち』町田そのこの新作は、一人の男と美しい花を巡る物語。


               

 読書備忘録 

早々と孫だとわかってしまう・・・素晴らしくやさしいひとだった。のね。

進むにつれてどんどん引き込まれていった。

そうだったのかが分かるたびに、感動していた。

★★★★★



本・白石一文 「僕のなかの壊れていない部分」

2025-04-04 05:13:46 | 図書館本 読書備忘録 

 作品紹介・あらすじ

美しい恋人・枝里子をサプライズで京都に誘った。それは、昔の男が住む京都で枝里子の反応を見ようという悪意だった――。
東大卒出版社勤務、驚異的な記憶力を持つ「僕」は、同時に3人の女性と関係を持ちながら、誰とも深いつながりを結ぼうとしない。その「理屈っぽく嫌味な」言動の奥にあるのは、絶望なのか渇望なのか。彼の特異な過去を知った枝里子は。
「自分の人生にとって本質的なことからは決して逃れられない」
切実な言葉たちが読む者の胸を貫いてロングセラーとなった傑作が文春文庫で登場。
解説・窪美澄


               

 読書備忘録 

無縁の世界の話

なので知ったこっちゃない!と思いながら・・・

ただ枝里子との話に、なんで親の所に連れ行ったかなぁー!親は楽しみに、そのつもりで待っていたことくらい察することはできたのだから、断ってよ!枝里子も騙したみたいに連れて来ちゃってやーね!・・・とね。

大人なんだから、親がどうのこうの言ってもね。

なんてこと言っても、読まされました。

★★★☆☆



本・佐藤正午 「冬に子供が生まれる」

2025-03-28 05:31:29 | 図書館本 読書備忘録 

 作品紹介・あらすじ

著者七年ぶりの新作長編!直木賞受賞第一作

その年の七月、丸田君はスマホに奇妙なメッセージを受け取った。
現実に起こりうるはずのない言い掛かりのような予言で、彼にはまったく身におぼえがなかった。送信者名は不明、090から始まる電話番号だけが表示されている。
彼が目にしたのはこんな一文だった。

今年の冬、彼女はおまえの子供を産む

これは未来の予言。
起こりうるはずのない未来の予言。
だがこれは、まったく身におぼえのない予言とは言い切れないかもしれない。
これまで三十八年の人生の、どの時代かの場面に、「彼女」と呼ぶにふさわしい人物がいるのかもしれない。
そもそも、だれが何の目的でこの予言めいたメッセージを送ってきたのか。
丸田君は、過去の記憶の断片がむこうから迫ってくるのを感じていた──。

三十年前にかわした密かな約束、
二十年前に山道で起きた事故、
不可解な最期を遂げた旧友……

平凡な人生なんていったいどこにあるんだろう。
『月の満ち欠け』から七年、かつてない感情に心が打ち震える新たな代表作が誕生。読む者の人生までもさらけ出される、究極の直木賞受賞第一作!


               

 読書備忘録 

マルセイとマルユウがいつのまにか混乱していた。が、混乱有り得る話とわかって・・・なぜならUFOの子供たちだったから。

人生は偶然のいたずらでできている。

人の唇のような形状の雲が棚引いていて、その雲が上唇と下唇とに分離するするように口をひらいて、できた通り道から色も形も定かでない文字通りのUFOが、七色の光をときおりチラチラゆらめかせながら姿を現すのを・・・見ちゃったのね。

湊先生が行きましたね、昔の小学校の裏山に。そこには居ました、丸田くんが・・・だって先生の奥さんが乗っていた車を引き取ったのは丸田君だったから・・・そして彼からまっとうな裏山への通り道を聞いた先生を残し、その道を帰ったのよ。丸田くんは・・・ということは、え?車は?と思ったのは私も。そして先生は来た道を戻った。車は?ない!ワイパーに挟んだメモは?・・・わ、マルセイ!

N先生は消えてよかったんじゃない?酷いはあれは!でもマルセイは・・・飛んだと思う。・・・でも・・・。

表紙に惹かれた。

学年年子の息子たちの写真の中にこんなのがあったのを思い出しました。

★★★★☆



本・標野凪 「今宵も喫茶ドードーのキッチンで。」

2025-03-18 06:00:00 | 図書館本 読書備忘録 

  作品紹介・あらすじ

住宅地の奥にひっそりと佇む、おひとりさま専用カフェ「喫茶ドードー」。この喫茶店には、がんばっている毎日からちょっとばかり逃げ込みたくなったお客さんが、ふらりと訪れる。SNSで発信される〈ていねいな暮らし〉に振り回されたり、仕事をひとりで抱え込んだりして、疲れたからだと強ばった心を、店主そろりの料理が優しくほぐします。


               

 読書備忘録 

とっても不思議な喫茶店

来るのがわかっていたのかしら?ってほど不思議なお話で美味しそう。

ある日行ってみたらお店も森もそろりさんも消えていた。なんてことを思ってしまうほど・・・

好みはいろいろ、ミルクや砂糖なしでは飲めない、といったとしても呆れられることはない。美味しい、感じれば、それがとびきりの逸品になる。

幸せについてずっと考えているのね。幸せの基準は人それぞれ。ハードル下げれば・・・ね。

飛べない鳥ドードーは天敵がいなかった。安心して地上で暮らしていたから卵もどこかに隠すこともしなかった。やがて人間がやって来て・・・それで絶滅!とそろりさんが話してくれましたね。

私もコロナの時は、手洗い手指消毒マスクなどきちんとしていれば・・・今となってみれば案外どこも空いていて良かったわ。と、思った一人です。

楽しかった。

シリーズ後2冊ありますね。

わくわく読みましょう。

★★★★☆



本・林真理子 「私のこと、好きだった?」

2025-03-17 06:00:00 | 図書館本 読書備忘録 

 内容

42歳独身の女子アナ、美季子。大学の同級生だった兼一と結婚した親友の美里は、彼の不倫の果てに離婚。不倫相手と新たな家庭を持った兼一は、またもや女性問題を起こす。美季子には、消えない兼一への複雑な想いが…。

               

 読書備忘録 

マリコ書房を開けたら出て来た2009年12月文庫の作品

3年前に公式YOUTUBEチャンネルで発信されていました。

それが今、ポ~ンと飛び込んできました。

42歳独身の女子アナ美季子は結婚したのだけれど・・・

私は不倫自体わからないから、へー!と読んだ。女子アナに限らずね・・・

なぁんだ、結局、好きだったんじゃないの!

まぁまぁ面白く読みました。

★★★☆☆



本・真梨幸子 「ウバステ」

2025-03-16 06:00:00 | 図書館本 読書備忘録 

 作品紹介・あらすじ

孤独死って、案外、幸せなんじゃない?

逗子の実家に独りで暮らす駒田世津子は小説家。20年前、自身の作品『ウバステ』がTVドラマ化された縁で、元TV局プロデューサーの小野坂哲子、シナリオライターの舘川信代、女優の千田友枝、監督の妻だった谷崎寿々の5人で食事会を続けている。世津子の還暦パーティから三年たった冬、寿々が千駄木のアパートで孤独死したという知らせが入った。謎多き死に一同は憶測をめぐらす。年が明けると、寿々の元夫である梶谷も不審死を遂げた。食事会のメンバーにはそれぞれ、2人から遺書めいた年賀状が届いていた。
2人の死に疑問を覚えた世津子は、ほかの仲間に引きずられるように、寿々のアパートに向かう。そこは、世津子が若かりしころ付き合っていた梶谷が住んでいた部屋だった。過去の記憶がフラッシュバックする。そのときから世津子の体調は異変を示し始めた。やがて真相に迫るうち、『ウバステ』のモデルとなった高級老人ホーム「ユートピア逗子」と、世津子自身の出生の秘密に触れることに……。
“イヤミスの女王”が新たに描くミステリーの裏テーマは「老いと死」。昭和歌謡をBGMに「おひとり様の老後」「幸せな最期の迎え方」を描き出す、著者の新境地。


               

 読書備忘録 

睡眠導入剤って使ったことないから・・・できれば使いたくないけれど、先のことはわからない。

高級老人ホームの先にあるウバステ・・・何よ!結局お金?・・・だと思ったけれど・・・

最後読んだら、あれ?どうかしちゃった?・・・デジャブ?・・・ではありませんでしたが、どうやって終わらせようかしら?なんて思いましたわ。

まぁね、がんの話にはそうよね。と思いました。人は生まれたからには絶対に死ぬわけだけれど、最後の扱われ方には、不満があります!って事のないように願いたいものです。

化けて出てやる!なんて思う最期はいやです。

巻末に真梨幸子流 おひとり様 終活ノートがありました。

イヤなことをすべて吐き出して、安心してあの世に旅立ちましょう。って・・・

死ねた時・・・葬式に呼んでほしくない人。

死ねなかった時・・・介護をしてほしくない人。

これいいですね。

お話は面白く、自身そう遠くのことではないから、勉強になりました。

★★★★☆


本・小川洋子 「耳に棲むもの」

2025-03-15 06:00:00 | 図書館本 読書備忘録 

 作品紹介・あらすじ

耳の中に棲む私の最初の友だちは涙を音符にして、とても親密な演奏をしてくれるのです。

補聴器のセールスマンだった父の骨壺から出てきた四つの耳の骨(カルテット)。
あたたかく、ときに禍々しく、静かに光を放つようにつづられた珠玉の最新作品集。

オタワ映画祭VR部門最優秀賞・アヌシー映画祭公式出品
世界を席巻したVRアニメから生まれた「もう一つの物語」

「骨壺のカルテット」
補聴器のセールスマンだった父は、いつも古びたクッキー缶を持ち歩いていた。亡くなった父と親しかった耳鼻科の院長先生は、骨壺から4つの骨のかけらを取り出してこう言った。「お父さまの耳の中にあったものたちです。正確には、耳の中に棲んでいたものたち、と言えばよろしいでしょうか……」。
「耳たぶに触れる」
収穫祭の“早泣き競争”に出場した男は、思わず写真に撮りたくなる特別な耳をもっていた。補聴器が納まったトランクに、男は掘り出したダンゴムシの死骸を収める。
「今日は小鳥の日」
小鳥ブローチのサイズは、実物の三分の一でなければなりません。嘴と爪は本物を用います。
残念ながら、もう一つも残っておりませんが。
「踊りましょうよ」
補聴器のメンテナンスと顧客とのお喋りを終えると、セールスマンさんはこっそり人工池に向かう。そこには“世界で最も釣り合いのとれた耳”をもつ彼女がいた。
「選鉱場とラッパ」
少年は、輪投げの景品のラッパが欲しかった。「どうか僕のラッパを誰かが持って帰ったりしませんように……」。お祭りの最終日、問題が発生する。

               

 読書備忘録 

久しぶりの小川洋子の世界

どの話も素敵だけれどグロくて、は? だったり、まさかっ!だったり・・・

静かに美しく読んでいると、えっ?!と来るから癖になる。

収穫祭の“早泣き競争”に出場した男は・・・そうですよね?

子供の頃、耳鼻科に行くと、先生の頭に付けた穴の開いた円盤のようなものが気になって、それで耳をみているのに、すぐそれを見たがって、グッと抑えられて、そんな大きなお目目で見ないでくれよ、先生テレちゃうじゃないかぁーと言われていたのを母が何度も言うから覚えていて、なんだか思い出した。

先生はこの世界を見ていたのね。

装丁が素敵・・・

図書館で渡された時に、あら、素敵!と声が出た。

読んだら、耳の骨でしたね。

★★★★★



本・久坂部羊 「人はどう老いるのか」

2025-02-21 06:00:00 | 図書館本 読書備忘録 

 作品紹介・あらすじ

「老い」と「死」は誰にとっても初体験。われわれは例外なく「初心者」である。
慌てふためかないためには、老いの現実を予習することだ。多くの死を看取ってきた医師で小説家の医師が、楽に老いるコツを本音で語る。安易な老い方本ではわからないアドバイスが満載。

「まえがき」より
老いればさまざまな面で、肉体的および機能的な劣化が進みます。目が見えにくくなり、耳が遠くなり、もの忘れがひどくなり、人の名前が出てこなくなり、指示代名詞ばかり口にするようになり、動きがノロくなって、鈍くさくなり、力がなくなり、ヨタヨタするようになります。(中略)
イヤなことばかり書きましたが、これが老いるということ、すなわち長生きということです。
にもかかわらず、長生きを求める人が多いのはなぜなのか。それは生物としての人間の本能であり、長生きをすればいいこともいっぱいあるからでしょう。
世の中にはそれを肯定する言説や情報があふれています。曰く、「八十歳からの幸福論」「すばらしき九十歳」「人生百年!」「いつまでも元気で自分らしく」「介護いらず医者いらず」等々。
そのことに私は危惧を深めます。そんな絵空事で安心していてよいのかと。
思い浮かぶのが、パスカルの言葉です。

我々は絶壁が見えないようにするため、何か目を遮るものを前方に置いた後、安心して絶壁のほうに走っているのである。

下手に老いて苦しんでいる人は、だいたい油断している人です。浮かれた情報に乗せられ、現実を見ずに明るく気楽で前向きな言葉を信じた人たちです。
上手に老いて穏やかにすごしている人は、ある種の達観を抱いています。決していつまでも元気を目指して頑張っている人ではありません。いつまでも元気にこだわると、いずれ敗北の憂き目を見るのは明らかです。
老いれば機能が劣化する分、あくせくすることが減ります。あくせくしても仕方がないし、それで得られることもたいしたものではないとわかりますから。そういう智恵が達観に通じるように思います。

多くの高齢者に接してきて、上手に楽に老いている人、下手に苦しく老いている人を見ていると、初体験の「老い」を失敗しない方法はあるような気がします。それをみなさんといっしょに見ていきたいと思います。

第一章 老いの不思議世界
第二章 手強い認知症高齢者たち
第三章 認知症にだけはなりたくない人へ
第四章 医療幻想は不幸のもと
第五章 新しいがんの対処法
第六章 「死」を先取りして考える
第七章 甘い誘惑の罠
第八章 これからどう老いればいい

               

 読書備忘録 

長生きをするというのは、すなわち老いるということで、老いればいつまでも元気ではいられないからです。

厚労省が勧めるがん検診は五つ、毎年まじめにうけていてもほかのがんになったら・・・さらには検査被爆の問題もあるそう。日本人のがん患者のうち三十人に一人は検査による被爆が原因と言われているそうです。

麻薬は怖いなどという思い込みで、がんの末期で痛みに苦しんでいる患者を我慢させるほど、愚かで残酷なことはありません。そう、私もまじかで見ていて本当にそう思いました。だって末期なんですもの。だから私もそうしてとお願いしています。

医師だったお父様の言葉・・・

「無為自然」=作為的なことはせず、自然に任せるのがいい。

「莫妄想(妄想するなかれ)」=不安や心配や迷いは妄想だからしないほうがいい。

「小欲知足」=欲を減らし、足るを知ることが苦しみを減らす。

こういう本をたくさん読んでいたとしても、じたばたするかもしれないけれど・・・と思いつつ、私は受け入れられるような気がする。

だってもう70年も大きな病気もせずに生きて来たのだから・・・ただ入院はイヤね。幽霊恐いから!と、どうかと思うようなことを言っております。

★★★★☆



本・群ようこ 「六十路通過道中」

2025-02-20 06:00:00 | 図書館本 読書備忘録 

 作品紹介・あらすじ

「おばさん」から「おばあさん」へ――。穏やかなひとり暮らしを送る群ようこ氏も、本格的な高齢期である古稀が目前となった。
住空間をこれまでの2/3に減らした27年ぶりの引っ越しにともなう断捨離は、今後の生き方をあらためて考える機会に。
迫りくる〈おばあさん問題〉は気になりつつも、今日も一日が無事に過ぎていく……ささやかだけれど豊かな日常を綴るエッセイ集。
以下、内容一部。
・愛猫を見送って以来、猫に接する機会のない中、外ネコの訪問に大興奮 (「外ネコ探しとテラスの足跡」)
・納得できる美容院にたどり着くまでのトライ&エラー (「美容院探しとヘアスタイル」)
・際限なく流されるスマホ記事に覚える怒り (「スマホ記事とおばちゃんレッテル」)
・鏡に映るわが身を見て「見事におばあさんじゃないか」と、目の当たりにする自身の〈おばあさん問題〉 (「鏡の中の老女とおばあさん問題」)
・いつまでも慣れないセルフレジの列にどきどきしながら並ぶ思い (「着物の手入れとセルフレジへの当惑」)
他、全20章。


               

 読書備忘録 

そうそうが・・・

美容院探しとヘアスタイル・・・なんかわかるわぁー!私も美容院と病院はきれいにしてないといやだわ。コロナ以降テレビによく出ている医者の、診察以外の場所が映されたテレビを見て、わっ汚い!初めてテレビで見た時に比べ、テレビに出るようになってずい分あか抜けたわね。と思っていたけれど、普段見えないところはね。それはいいとして、群さんも美容院が汚いのはいやなのですよね。

暴風雨とねずみ男・・・お仕事していたらね。どんな天気でも行かなきゃならないけれど、私、今はもうお天気優先。旅行のように予約してなんてところは、そんなこと言っていられないけれど、ちょっとランチとか、ちょっとお茶とか、今はそんな予定もあまりなくなったけれど、雨か!と思っていると、電話が鳴って天気悪いまた改めない?ってこと普通です。

着物の手入れとセルフレジへの当惑・・・そことあそことあの店はセルレジ慣れていますけれど、他のお店でセルフに行くと、へ?これはこれは初めましての機械でおたおたする。空いていれば店員さんに聞くけれど、ずら~っとならんでいて店員さんが一人であちこちやっていると、えっとーっと!なんのためにセルフに行ったんだかね?ってことになります。人間のレジもあるわけですからね。

30代になったことろおばさん扱いされ、キッ!となったいたのが懐かしいです。

70になった今はおばあさんですから・・・たまに親切にしていただくととても嬉しいです。

群さんも林さんもユーミンも一緒!だからへぃっちゃら~!

★★★☆☆


本・池井戸潤 「俺たちの箱根駅伝 上・下」

2025-02-16 07:49:24 | 図書館本 読書備忘録 

 作品紹介・あらすじ

 池井戸潤の最新長編の舞台は、
「東京箱根間往復大学駅伝競走」――通称・箱根駅伝。
 若人たちの熱き戦いが、いま始まる!

古豪・明誠学院大学陸上競技部。
箱根駅伝で連覇したこともある名門の名も、今は昔。
本選出場を2年連続で逃したチーム、そして卒業を控えた主将・青葉隼斗にとって、10月の予選会が箱根へのラストチャンスだ。故障を克服し、渾身の走りを見せる隼斗に襲い掛かるのは、「箱根の魔物」……。
隼斗は、明誠学院大学は、箱根路を走ることが出来るのか?

一方、「箱根駅伝」中継を担う大日テレビ・スポーツ局。
プロデューサーの徳重は、編成局長の黒石から降ってきた難題に頭を抱えていた。
「不可能」と言われた箱根中継を成功させた伝説の男から、現代にまで伝わるテレビマンたちの苦悩と奮闘を描く。

 作品紹介・あらすじ

 池井戸潤の最新長編の舞台は、

「東京箱根間往復大学駅伝競走」――通称・箱根駅伝。

青春をかけた挑戦、意地と意地のぶつかり合いが始まる。

ついに迎えた1月2日、箱根駅伝本選。
中継を担う大日テレビのスタッフは総勢千人。
東京~箱根間217.1kmを伝えるべく奔走する彼らの中枢にあって、
プロデューサー・徳重はいままさに、選択を迫られていた――。
テレビマンの矜持(きょうじ)を、「箱根」中継のスピリットを、徳重は守り切れるのか?

一方、明誠学院大学陸上競技部の青葉隼斗。
新監督の甲斐が掲げた「突拍子もない目標」の行方やいかに。
そして、煌(きら)めくようなスター選手たちを前に、彼らが選んだ戦い方とは。
全てを背負い、隼斗は走る。


               

 読書備忘録 

なんとこれは学連の物語でした。

連合チームの目的は箱根の経験をチームに持ち帰ること

関東学連選抜チームから関東学生連合チームに変わっていたのですね。

沢山の場面でウルッと来た。

辛島さんの実況!良かった。

ドラマ化されたらいいのに!

面白かった。

ぐんぐん読まされ上下2日で読んだ。

いつも学連は応援しているけれど、これからはもっともっと・・・

★★★★★



本・井上荒野 「猛獣ども」

2025-02-11 06:51:54 | 図書館本 読書備忘録 

 作品紹介・あらすじ

「愛の行方」を書きながら、そもそも「愛」ってなんなのだろうとずっと考えていました。
自分にとって大切な小説になりました。
                              井上荒野

「姦通」していた男女が熊に殺された――。
閑静な別荘地で起きた事件は、愛に傷ついた管理人の男女と、6組の夫婦に何をもたらしたのか。
愛の行方の複雑さを描く傑作長編!

運命の人からきらわれたり捨てられたりすることもある。

「このふたりは姦通していた」何度読んでも笑ってしまう。まるで私宛の手紙みたいだ。 ――小林七帆

伽倻子と七帆はひと続きなのか? 結局俺は、伽倻子を愛したときから、ずっと同じことをしているだけなのか? ――小松原慎一

そりゃあそうよね。男と女のことなんて、全部間違いみたいな。 ――柊レイカ

ふたりはとんでもなくうまくいっている、幸せな夫婦なのだから、相手の挙動の変化には敏感なのだ。みどりはアトリエに忍び込むことになった。そして知った。 ――神戸みどり

テントの外には熊が、人食い熊がいるのだ。だが純一は、再び愛の体に没頭する。そう、愛に没頭するのだ。 ――野々山純一


               

 読書備忘録 

”そもそも「愛」ってなんなのだろう” に・・・ね。

私も70年生きているけれど、「愛」ってなんだ?

「姦通」していた男女が熊に殺された。で始まる長野県の八ヶ岳の別荘地の定住者たちの話

熊に殺された男女がW不倫てことでその家族と、新たに社内不倫がわかり別荘地の管理人としてやって来た七帆も加わり、なかなかどうして、面白いお話でした。

これも愛、それも愛、どれも愛・・・よくわからない愛とやらのために嘘をつくことだってあるでしょ?

まぁ、うちの別荘地も当初の活気はどこへやら、立派な管理棟も閉鎖され、そこにあったレストランも当然閉鎖、予約のなかなか取れなかったテニスコートも草ボーボー、合宿ができるほどの大きな建物もお化け屋敷みたいに放置されていたのが、気が付いたら壊されていた。それらは、県のものだから・・・

管理は市の外郭団体・・・県と市は仲が悪いのか?

車はなくても一日何本と約束はできないけれど、下の集落まで来ているバスがここまでくる予定があります。と、聞いていたけれど、予定はあくまで予定であって未定であったねー・・・

どんな人たちが定住しているのか?と少しは興味はあるけれど、案外どうでもいいと思う自分がいるわけで、以前熊が出た!と、ゴミ置き場に出ていた時には、挨拶だけですれ違う方たちとひとしきり話題にしたことがあったっけ・・・

本書は民間の別荘地って事でね、左遷できちゃったのね七帆は、その不倫相手が(どの面下げて!)やって来たけれど・・・なかなか慎一とのコンビもいい感じになって来ていたから・・・ここにも「愛」が!

そんな別荘地に替え歌を歌うYouTuberが現れ・・・

猛獣どもめ!

★★★★★



本・千早茜 「ひきなみ」

2025-02-04 06:00:00 | 図書館本 読書備忘録 

 作品紹介・あらすじ

思春期の出来事を機に真以に心を寄せる葉だったが、真以は脱獄犯の男と共に逃亡、姿を消してしまう。20年後、ネット上で真以を見つけた葉はたまらず会いに行くが――。現代を生きるすべての女性に贈る物語


               

 読書備忘録 

まず葉の父親に腹が立った。そして母親も・・・

何なんだこの父親は!こんなのがいるんだね。

第一部 海

母方の祖父母に預けられ子供時代を過ごした葉には真以がいた。

その真以がいなくなって・・・

第二部 陸

大人になって葉は大学卒業し就職したのけれど、部下を虐めるという上司がね。おかしいでしょ!でも職場のみんなは見ていたのです。聞いていたのです。記録していたのです。長野君の話に、え?

そんななか、居なくなった真以をみつけた。

もうふたりとも大人になっていましたからね。

不思議と脱獄犯に腹は立たなかった。それはそれで・・・

そしてふたりで子供時代を過ごした島に・・・

ひきなみ かぁー

★★★★★



本・高瀬隼子 「め生える」

2025-02-03 06:00:00 | 図書館本 読書備忘録 

 作品紹介・あらすじ

せっかくみんなハゲたのに――

突然起こった原因不明の感染症は、いつしか中高生以下を除く全ての人がはげる平等な世界に変えた。

元々薄毛を気にしていた真智加は開放感を抱いていたのだが、ある日、思いがけない新たな悩みに直面し、そのことが長年友情を培ってきたテラとの関係にも影響が及ぼしそうで…。

同じく、予想外の悩みは、幼少期に髪を切られる被害にあった高校生の琢磨にもある。それは恋人の希春と行った占い師のお告げがきっかけだった…。

価値観は刷新されたはずなのに、また別の分断の萌芽がそこに。

『おいしいごはんが食べられますように』で芥川賞を受賞した、

高瀬隼子の最新作は、見た目のコンプレックスをテーマに描いた珠玉の中編。

               

 読書備忘録 

そりゃぁ悩んでいることがみんな一緒だったら、しかも見た目でわかってしまうのだからなおさら思う気持ちはね・・・なっちゃったのよ。魔法でもかけたみたいに!

自分がハゲだったら、みんなもハゲればいいのに!と、思うわね。私は!

ウィッグ付けたり、タトゥーシールを貼ったり、刺青まで・・・

日本は、はげ治療では自分の皮膚の移植しかできない。だから外国で・・・

みんな髪の毛が無いならいいじゃないの?もともとなかったと思えば!と言っても子供の時はあるのだから複雑。そんな中大人でもふさふさがいるのです。

それぞれの感情が面白い!

それで悩んでいる人はたくさんいるのだから・・・じっと見ないでね。しょうがないんだから。

ハゲ!なんて見ているとあなたもハゲちゃうかもよ。

効くんだか、効かないかないのだか、テレビのCMもたくさんありますものね。

緑内障の目薬って、睫毛みょーんて伸びて、ビューラーでくるっとできるほどの時もあるんですわ。いつまでも伸びているわけじゃないから、ダメか!・・・私の変な感想。

★★★☆☆