今日は朝から冷たい雨が降り、季節が晩秋になっていることを思い知らされた。
このブログの読者の方はもう気づいていると思われるのだが、私は一年のうちで秋がいちばん好きで、特に秋の夕暮が昔から好きだ。しかし、暦の上でも、実際の気象の様子でも、いよいよ秋がゆこうとしているのが寂しい。
昼過ぎ、午後最初の授業をしていたら、雨はもう上がったかと思われていたのに、急に教室の外からざあっという音が聞こえ、激しく降ってきた。生徒としばらく窓の外の雨を眺め、
「ちょうど今頃の季節に降ってくる雨を、時雨というんですよ」
と話した。時雨は晩秋・初冬を代表する景物で、和歌や俳句によく詠まれることを教え、
神無月降りみ降らずみ定めなき時雨ぞ冬の初めなりける(後撰和歌集)
という歌を紹介すると、
「もう冬なんだ…」
と生徒も感じるところがあるようだった。
たぶん岡山では、今日の雨が今年初めての時雨だろう。休み時間に、遠山に降る雨を眺めながら心の中で思ったのが、
遠山の峰に雲ゐる初時雨 下葉よりまづ色かはるらむ
このブログの読者の方はもう気づいていると思われるのだが、私は一年のうちで秋がいちばん好きで、特に秋の夕暮が昔から好きだ。しかし、暦の上でも、実際の気象の様子でも、いよいよ秋がゆこうとしているのが寂しい。
昼過ぎ、午後最初の授業をしていたら、雨はもう上がったかと思われていたのに、急に教室の外からざあっという音が聞こえ、激しく降ってきた。生徒としばらく窓の外の雨を眺め、
「ちょうど今頃の季節に降ってくる雨を、時雨というんですよ」
と話した。時雨は晩秋・初冬を代表する景物で、和歌や俳句によく詠まれることを教え、
神無月降りみ降らずみ定めなき時雨ぞ冬の初めなりける(後撰和歌集)
という歌を紹介すると、
「もう冬なんだ…」
と生徒も感じるところがあるようだった。
たぶん岡山では、今日の雨が今年初めての時雨だろう。休み時間に、遠山に降る雨を眺めながら心の中で思ったのが、
遠山の峰に雲ゐる初時雨 下葉よりまづ色かはるらむ