夢かよふ

古典文学大好きな国語教師が、日々の悪戦苦闘ぶりと雑感を紹介しています。

N・ヒル『仕事の流儀』(その6)

2012-10-20 23:12:11 | N・ヒル『仕事の流儀』
There is no compromise between a man and his habits. Either he controls his habits or his habits control him. The successful man, understanding this truth, forces himself to build the sort of habits by which he is willing to be controlled.
Habits are formed step-by-step through our every thought and deed.
Center your thoughts upon a definite aim, through concentration, and very soon your subconscious mind will pick up a clear picture of that aim and aid you in translating it into physical counterpart.
(“How to sell your way through life”‘7 Concentration’)

ヒル博士が、「人間とその習慣の間には、妥協点などない」と言い切っているのが心に残った。

「自分が自分の習慣をコントロールするか、習慣が自分をコントロールするか、どちらか一方しかない。成功している人は、この真実を知っているから、自分をそのようにコントロールしたい習慣を確立するよう、自分自身に強制する。」

確かに、習慣を味方につけるか、習慣の奴隷になってしまうかは大きい。しかし、よい習慣を身につけるのは難しい一方、せっかく身についたよい習慣も、ちょっと油断をすれば、たちまちのうちに失われやすいものでもある。

「習慣は、私たちの思考と行為とを通して、一歩一歩着実に形成される。」私たちは、毎日の一つ一つの思いや行動に、それがよい習慣となるよう、願望と情熱をこめて行わなければならないと思う。

「自分の思考を明確な目標に徹底的に集中しなさい。そうすればすぐに、自分の潜在意識は、その目標についてのはっきりしたイメージをとらえ、目標に対応する具体的な行動に変換するのを助けてくれる。」特定の目標に集中し、専念するからこそ、潜在意識も味方についてくれる。最近、忙しさを理由に、仕事の準備や自分の勉強のために、まとまった時間を確保し、その枠内で集中して専心することがおろそかになっていた。形だけ、ルーティンのように仕事や勉強をするのが習慣になってしまってはいけない。一見地味に見えても、よき習慣づくりのための努力を続けよう。