夢かよふ

古典文学大好きな国語教師が、日々の悪戦苦闘ぶりと雑感を紹介しています。

新聞記事

2016-06-28 22:09:13 | 日記
先日の市民講座のとき、会場に地元の新聞社の記者が来ていて、終わった後で幾つか質問されたので、もしかしたらと思っていたら、今日の朝刊にその記事が載っていた。

境港の古文書の会が『蠖園集』の活字化を進めており、今秋刊行予定であること、その作業に協力している私がこの日、門脇重綾と和歌について発表したことなどが書かれていた。
門脇重綾についても、『蠖園集』についても、今までは埋もれた存在であっただけに、このようにその価値を認め、報道していただいたことに感謝の念がこみあげてきた。


ちなみに、記事と共に掲載された写真は、「会場に展示された資料を見る参加者」というものだったが、そこに私の同僚が写っていたため、この日の職場での話題は、その先生の「新聞デビュー」ということになり、なんだかおかしかった。

市民講座

2016-06-26 22:05:42 | 日記
今日は勤務校で、文化セミナーという市民対象の講座を行った。
昨年末以来、このブログでしばしば話題にしている、門脇重綾とその和歌に関する内容についての発表である。

前半は、門脇重綾の伝記、歌集『蠖園集』(かくえんしゅう)の書誌データ・内容と構成、重綾の長歌の特色について説明し、重綾の自筆手紙の資料紹介などを行った。
後半は、私と境港の古文書の会代表の方とで対談。
主に私が聞き役となり、古文書の会の活動内容や、今秋の『蠖園集』出版に向けての取り組み、重綾の人物像や和歌の魅力などについて語っていただいた。

会場では、少数ながら、私が持っている鳥取の和歌と国学関連の資料(短冊・歌書類)展示を行ったので、参加された方々に理解を深めていただくことができたと思う。


講座終了後、門脇家の方とお話をすることができ、取り上げていただいてありがとうございましたと言っていただいた。力量不足の私ではあるが、今まで苦心して勉強したり準備したりしてきたことが報われたように思った。

時々は(本当は「常に」だが)自分を追い込まないとよいものはできない。
そのことを改めて実感した今回の経験だった。

梅雨入り

2016-06-04 20:46:43 | 日記
今日は中間試験の中休み。
お昼に職場のランチ会があった後、境港の正福寺に行く。
途中、弓ヶ浜から大山を眺めると、梅雨入り前を思わせる雲が広がっていた。


正福寺では、箏曲の発表会を聴く。
源氏物語講座の受講生の方が、案内を送ってくださったのだ。
源氏物語にちなんだ「夕顔」という曲もあり、演奏を聴いていてうっとりしてしまった。

職場に帰った頃から雨が降り出した。
おそらくここから、長く鬱陶しい山陰の梅雨が始まる。
洗濯物が乾かないとか、食材が傷みやすくなるとか、生活の上では不便なことも多く、気が滅入ってくる時期である。
でも、グレーの空から鉛色の雨が鬱蒼とした木々に降る様子とか、中海の周囲の山々から白い霧が立ちのぼる光景とか、この季節ならではの美しい自然も見られるので、梅雨は決して嫌いなわけではない。

  大山を雲のとざして山陰の物憂き梅雨はまたも来にけり

サ行変格活用

2016-06-01 21:35:04 | 雑談
先日、古文の授業中に、〈女子の口から聞きたい言葉〉の話題をしたついでに、
「そういえば、女子が合コンに行ったときに、男子ウケのいいあいづちがあるらしい…。男子の話に合わせて、サ行であいづち打っとけば、だいたい喜ばれるみたいだよ。」
と言って、
   さすがー!
   知らなかったー!
   すごーい!
   センスいいー!
   そうなんだー!
と紹介し、
「名付けて、サ行変格あいづち。」
と言ったら、学生たちが笑っていた。