先日開講した『百人一首』の講座でも、毎回出席確認用に小テストの提出を求めており、そこで短歌の穴埋め問題をさせている。
今回出題した歌は、すべて村上しいこさんの小説『空はいまぼくら二人を中心に』(講談社)から選んだもの。
①「■■■■」と いうのが確か あったけど 使ったことが ない機能です
元の歌「死ぬ気で」
学生の解答(括弧内は私のコメント)
・「諦める」(勉強や資格取得、スポーツに関してなら可、恋愛に関しては不可、かもしれません。)/「人を好き」(「ときめき♡」とか、「Fall in Love」などとすると面白いのでは?)/「留年」(留学のために制度として利用する人もいるし、色々です。大学(院)では就職浪人や学位取得のために留年するケースも多いですね。私も留年を繰り返し、繰り返してやっとこさ学位論文を書きました。(笑))
②結論は 好きか嫌いか どちらかと わかっていても ■■■■■■■
元の歌「迷う花びら」
学生の解答
・「期待ふくらむ」「聞けない返事」(気持ち、わかります。)/「考えさせて」「選べぬ答え」(結論保留し続けでは、相手が気の毒ですよ。)/「教えたくない」「言わないでおく」(出た!〈蛇の生殺し〉パターン。私も昔、これをやられたことがある。)/「花びらをちぎる」(花占いを連想した人は一人だけでした。しかも男子。鋭い。)
③わからない 何がいったい 楽しいの? ■■■■■■■ ■■■■■■■
元の歌「台風情報 見つづける母」
学生の解答
・「インスタ映えに かける魂」(紗〇子を想像してしまった。)/「先生の言う 専門知識」(私もきっと、学生にそんな思いをよくさせていると思う。)/「自分のしっぽ おいかけまわるの」(私は犬で見たことがある。)/「リアルな目を描き ほくそ笑むキミ」(本人注、東京喰種(グール)に感化されてリアルな目のイラストを描く友人に…(私の担任するクラスにも、東京喰種に感化されて、机にそんなグロい絵をデカデカと描いてるヤツがいました。→試験前に強制消去。)
今回取り上げた小説は、『うたうとは小さないのちひろいあげ』の続編で、短歌甲子園出場の夢に破れた「うた部」の高校生たちの一年後が描かれている。
登場人物は、新入部員以外はおおむね共通だが、今回は視点人物が別の部員になっており、しかも人間関係やそれぞれの置かれた状況も変わってくるので、前作との重なりとずれも楽しめる。
昨年は県大会予選で敗退した「短歌甲子園」への道は今年はどうなるのか、部員たちの友情と恋の行方はどうなるのか、読み始めたらとまらなくなり、深夜2時までかかって夢中で読み終え、翌日は寝不足でふらふらの状態のまま授業をした。
ちなみに①は、スマホについている機能を挙げる学生が多かったのだが、短歌の発想は、あまり身近すぎても面白みが出ない。
色々な想像(時にはありえない妄想)の翼を広げてみることの大切さを感じる。
今回出題した歌は、すべて村上しいこさんの小説『空はいまぼくら二人を中心に』(講談社)から選んだもの。
①「■■■■」と いうのが確か あったけど 使ったことが ない機能です
元の歌「死ぬ気で」
学生の解答(括弧内は私のコメント)
・「諦める」(勉強や資格取得、スポーツに関してなら可、恋愛に関しては不可、かもしれません。)/「人を好き」(「ときめき♡」とか、「Fall in Love」などとすると面白いのでは?)/「留年」(留学のために制度として利用する人もいるし、色々です。大学(院)では就職浪人や学位取得のために留年するケースも多いですね。私も留年を繰り返し、繰り返してやっとこさ学位論文を書きました。(笑))
②結論は 好きか嫌いか どちらかと わかっていても ■■■■■■■
元の歌「迷う花びら」
学生の解答
・「期待ふくらむ」「聞けない返事」(気持ち、わかります。)/「考えさせて」「選べぬ答え」(結論保留し続けでは、相手が気の毒ですよ。)/「教えたくない」「言わないでおく」(出た!〈蛇の生殺し〉パターン。私も昔、これをやられたことがある。)/「花びらをちぎる」(花占いを連想した人は一人だけでした。しかも男子。鋭い。)
③わからない 何がいったい 楽しいの? ■■■■■■■ ■■■■■■■
元の歌「台風情報 見つづける母」
学生の解答
・「インスタ映えに かける魂」(紗〇子を想像してしまった。)/「先生の言う 専門知識」(私もきっと、学生にそんな思いをよくさせていると思う。)/「自分のしっぽ おいかけまわるの」(私は犬で見たことがある。)/「リアルな目を描き ほくそ笑むキミ」(本人注、東京喰種(グール)に感化されてリアルな目のイラストを描く友人に…(私の担任するクラスにも、東京喰種に感化されて、机にそんなグロい絵をデカデカと描いてるヤツがいました。→試験前に強制消去。)
今回取り上げた小説は、『うたうとは小さないのちひろいあげ』の続編で、短歌甲子園出場の夢に破れた「うた部」の高校生たちの一年後が描かれている。
登場人物は、新入部員以外はおおむね共通だが、今回は視点人物が別の部員になっており、しかも人間関係やそれぞれの置かれた状況も変わってくるので、前作との重なりとずれも楽しめる。
昨年は県大会予選で敗退した「短歌甲子園」への道は今年はどうなるのか、部員たちの友情と恋の行方はどうなるのか、読み始めたらとまらなくなり、深夜2時までかかって夢中で読み終え、翌日は寝不足でふらふらの状態のまま授業をした。
ちなみに①は、スマホについている機能を挙げる学生が多かったのだが、短歌の発想は、あまり身近すぎても面白みが出ない。
色々な想像(時にはありえない妄想)の翼を広げてみることの大切さを感じる。