夢かよふ

古典文学大好きな国語教師が、日々の悪戦苦闘ぶりと雑感を紹介しています。

テスト勉強会

2012-10-10 21:57:21 | 日記
本校では、明日から中間考査。

今回は4種類、問題を作成しなければいけないが、そのうちの3つまでは先ほどまでにようやく仕上げた。残りの1つも、明日校正して印刷するのみなので、なんとかなるだろう。毎度のこととはいえ、テスト問題の作成はしんどい作業だということを実感する。

ところで、本校では、放課後も生徒が教室に残って勉強していくことを奨励しており、だいたい8時頃まではOKということになっている。我々教員が交代で、残っている生徒の面倒を見ることにしているが、これは自分の高校の頃を考えると、手厚いケアだと思う。

私の出た高校は、放課後にいつまでも教室に残っていると叱られたし、先生方も、5時半頃には大半の方は帰っておられたように思われる。

だから私たちは、定期考査が近くなると、「テスト勉強会」といって、友達同士で集まって一緒に勉強することにしていた。

放課後、最寄りの駅前のマクドナルドやミスタードーナツに集合して勉強することもあった。特に、ミスドは今と違って、コーヒーがセルフサービスで飲み放題だったので、コーヒー一杯分だけの料金で何時間も粘ったりしていた(お店の方、ごめんなさい)。

また、順番で友達の部屋に行って勉強、というのもよくやった。コンビニでスナック菓子やジュースを買って、友達の部屋で音楽を聴きながら勉強、という感じだったので、勉強の能率的には悪そうだが、友情は確実に深まった。

ノートを貸し借りしたり、わからないところを教え合ったり、ヤマかけをしたり、年号や元素記号を暗記できるように、自分たちだけのオリジナルの覚え方を開発したりした。私は英語や古文・漢文が得意だったので、それらを教えることが多かったし、また私のヤマはよく当たると、友人たちから一目置かれていた。

ついでに自慢してしまうと、私の英語のノートは非常に評判がよく、定期テスト前にはよく貸してくれと頼まれ、肝心の本人の手許になかなか戻ってこないこともあった。また、私のノートのコピーや孫コピーが出回り、廊下を歩いていたら、話したことのない別のクラスの人から、ノートのコピーをとらせてもらったことのお礼を言われたこともあった。

友達の部屋で勉強して、ついつい長居してしまった場合は、自分の家に「テスト勉強で帰りが遅くなるよ」と電話していたが、(家族も察していたとは思うが)実は勉強だけしていたのではなかった。

私たちの当時のお気に入りだったマドンナやレベッカ(ボーカルが自分たちの学校の卒業生だった)をBGMに雑談したり、好きな子や彼女の話をしあったり、ファミコンをしたり、女の子は見ないビデオ(当時は稀少品だった)をみんなで鑑賞したりもしていた。

今思い出すと、しょーもないこともしたなーと思うが、できの悪い高校生だったのだからしかたがない。でも、今の教え子たちにも、放課後残って勉強しつつ、仲間と友情を深め合ってほしいと思っている。