『ラスト・コーション』(2007)に出ていた美人女優のタン・ウェイがお目当てで観に行った。ダブル主演のヒョンビンは、韓国ではドラマ『シークレット・ガーデン』などで人気の俳優らしい。
シアトルの街を舞台に、中国系アメリカ人のアンナ(タン・ウェイ)と、韓国を出てアメリカでホストをしているフン(ヒョンビン)との悲恋を描いた映画だった。
アンナは7年前の夫殺害の罪で服役中だが、母が亡くなり、模範囚だったこともあって、72時間だけ外出を許可され、故郷のシアトルに向かう。長距離バスに乗ると、そこに何者かに追われるかのようにフンが乗り込んできて、運賃が足りないので30ドル立て替えてくれという。フンは「金を戻すまで」と言って、大切にしている時計をアンナに渡す。
翌日、シアトルの街で偶然会ったアンナに、フンは街のガイドを申し出、観光バスに乗ったり、工事中の遊園地に勝手に忍び込んで楽しんだりするうちに、アンナはフンに心を許しはじめ、自らの過去のあやまちを話しだす。「私たち、どこから間違ってしまったのかしら」。
詩情あふれる作品で、全編ほぼくすんだ色調の画面、晩秋らしい枯れ草のような色が多用されていた。また、セリフや音楽、筋の説明を極力抑え、役者の演技や表情、シアトルの晩秋の風景に語らせようとする意図が見てとれた。
ただ、母親の葬儀後のシーンから後は、どうもシナリオがよくないのか、納得のいかない展開もあり、正直、見終わった後で、もやもやしたものが残ってしまった。期待が大きかっただけに、少々残念。
シアトルの街を舞台に、中国系アメリカ人のアンナ(タン・ウェイ)と、韓国を出てアメリカでホストをしているフン(ヒョンビン)との悲恋を描いた映画だった。
アンナは7年前の夫殺害の罪で服役中だが、母が亡くなり、模範囚だったこともあって、72時間だけ外出を許可され、故郷のシアトルに向かう。長距離バスに乗ると、そこに何者かに追われるかのようにフンが乗り込んできて、運賃が足りないので30ドル立て替えてくれという。フンは「金を戻すまで」と言って、大切にしている時計をアンナに渡す。
翌日、シアトルの街で偶然会ったアンナに、フンは街のガイドを申し出、観光バスに乗ったり、工事中の遊園地に勝手に忍び込んで楽しんだりするうちに、アンナはフンに心を許しはじめ、自らの過去のあやまちを話しだす。「私たち、どこから間違ってしまったのかしら」。
詩情あふれる作品で、全編ほぼくすんだ色調の画面、晩秋らしい枯れ草のような色が多用されていた。また、セリフや音楽、筋の説明を極力抑え、役者の演技や表情、シアトルの晩秋の風景に語らせようとする意図が見てとれた。
ただ、母親の葬儀後のシーンから後は、どうもシナリオがよくないのか、納得のいかない展開もあり、正直、見終わった後で、もやもやしたものが残ってしまった。期待が大きかっただけに、少々残念。