夢かよふ

古典文学大好きな国語教師が、日々の悪戦苦闘ぶりと雑感を紹介しています。

上野駅

2013-12-31 10:02:37 | 日記

上野駅で特急列車の出発時間を待つ。
私はほとんど東北に行ったことがないので、今から楽しみだ。

駅の改札口の前に、写真のような大きな看板が。
「あまちゃん」の舞台は岩手だったが、上野駅は今でも東北方面からの玄関口というイメージが強いことを感じる。

今夜は紅白に間に合うように帰る。
「あまちゃん」特別編も楽しみだ。

高崎

2013-12-30 22:30:09 | 日記

用事で前橋に来た帰りに高崎へ。
駅前広場で大がかりなイルミネーションが展開されていた。
この催しは「高崎 光のページェント」といって、来月3日まで行われているらしい。それぞれの光のオブジェは工夫が凝らされているが、全体としては統一感がない気も…。

今日はこれから実家に帰る。
年末年始は少しゆっくりしてきたい。

歳暮

2013-12-29 23:47:40 | 日記
  数ふれば年の残りもなかりけり老いぬるばかり悲しきはなし
                    (新古今集・冬・702・和泉式部)
今年の残りも、あとわずか。
今日は最低気温が-1℃で、外出時は、手袋をはめていていても、指先がちぎれそうなほどの寒さだった。(これは、ケータイやカメラの操作がしやすいように、私が指なし手袋をしているせいもあるが。)


夜になって、いつも美味しい日本酒を飲ませてくれる店長のところに、お歳暮を持って行く。
先日、呉に行ったときに、「全国銘酒紀行 地酒道楽」を標榜する「亀福」という地酒の専門店を見つけ、買っておいたのだ。
呉の地酒で「雨後の月」という美酒があるのだが、それを持って行ったら、店長が喜んでくれた。
もう1月も前に買ったのだが、今までなかなかお店を訪れることができず、結果としてお歳暮の形でお渡しすることになった。
今回の店長セレクトのお酒は、また後日紹介する。


その後、ミスドでコーヒーを飲みながら、書き物をしていたら、福袋を売っているのに気がついた。
ドーナツ・パイに加えて、ブランケット、バッグ、カレンダーなどのセットらしい。
予め中身が分かるのは福袋としてどうなのかしら、と思いつつ、もう正月を迎えることに感慨を覚える。
今年も残り2日。最後の1日まで大切に過ごしたい。

今年観た映画から(その2)

2013-12-28 23:20:50 | 映画
それでは、今年度のマイ・ベスト5作品の紹介。


1位はやはり、『あの頃、君を追いかけた』かな。
高校生の頃の、懐かしい感覚が一気に蘇った。
映画が始まって最初の20分くらいは、お下劣なシーンも多く辟易したのだが、短気を起こして席を立たなくてよかった。
青春時代は、決して輝くような思い出ばかりでなく、恥や後悔、自己嫌悪と共に振り返るような記憶もいっぱいある。
でも、この映画を見終わった後では、それらすべてを含めて、自分の昔の出来事たちを抱きしめてやりたくなるような思いに駆られる。
映画の最後の方に、コートンが妄想の中で花嫁姿のチアイーとキスするシーンがある。
それと共に、お互いの伝わらなかった思い、届かなかった言葉、実現していたかもしれないはずの過去が、次々に背景に流れる。
もし、過去にこれらが現実になっていたら、今二人は…などと考えるのは詮無いこと。
人間は常に、今の自分の現実をそれぞれ一生懸命に生きていくしかないのだ。


2位の『渾身 KON-SHIN』は、主演の伊藤歩の演技がすばらしかったのと、隠岐の雄大な自然、島の人々の生活や文化がよく描かれていたので、ぜひともお勧めしたい。
以前も書いたと思うが、日本人の心の琴線に触れる映画で、こんな良心的な作品を世に出してくれた方々に感謝している。


3位は、『百年の時計』。老芸術家のかつての道ならぬ恋が明らかになっていく中で、近代日本の歩みが郷愁とともに振り返られ、一方、現代アートとは何かという問題が正面から問われている。私の好きな高松の街や「ことでん」の魅力も伝えられており、見所の多い映画だった。


4位の『アンコール!!』は、テレンス・スタンプとヴァネッサ・レッドグレイヴというイギリスの二大名優の演技もさることながら、脚本が優れていることを感じた。映画の中で歌われる「トゥルー・カラーズ」や「ララバイ」というかつての名曲の歌詞が、主人公たちの置かれた状況や心情にぴったり。改めて、歌や合唱はいいなあと思わせられる。
誰にも避けられない老いや死とどう向かい合うか、という問題は、それぞれが答えを見つけるしかないけれど、この映画は見終わった後で、明るい希望をわれわれの胸の中に残していってくれる。


5位は、『旅立ちの島唄~十五の春~』。
沖縄本島から360㎞も東の南大東島を舞台に、島を愛しその風土と共に生きる人々の姿だけでなく、離島暮らしの厳しい現実や悲哀も伝わってきた。
主演の三吉彩花は、島唄や三線(さんしん)は初めての経験だったが、指導した地元の民謡教室の先生も驚くほど上達が早かったそうで、映画の最後に「アバヨーイ」を歌う場面は涙を誘われた。
両親役の小林薫・大竹しのぶの演技も、余人をもって代え難いと思うほど、その役を生きており、新人の三吉彩花をしっかりと支えていたように思う。

今年も昨年同様、見逃して悔しい作品も多々あるけれど、期待以上に素晴らしい作品にもたくさん出会えた。
特に今年は、邦画に佳作が多かったように思われるのが嬉しい。
来年もまた、よい映画とのめぐり逢いがありますように。

今年観た映画から(その1)

2013-12-27 23:10:50 | 映画
昨年も今頃に、この1年に観た映画を回顧し、マイ・ベスト5作品を紹介していたので、今年も記事として取り上げることにした。

まず、準備作業として、今年観た映画から、☆(とてもよかった)、☆☆(すごくよかった)ものをノミネート。(評価は完全に私の独断と偏見です。)

1月 『最強のふたり』(☆☆)、『声をかくす人』(☆☆)、『恋のロンドン狂騒曲』(☆)、『アルバート氏の人生』(☆☆)
2月 『渾身 KON-SHIN』(☆☆)、『レ・ミゼラブル』(☆)、『砂漠でサーモン・フィッシング』(☆)、『王になった男』(☆)
3月 『シェフ!~三ツ星レストランの舞台裏へようこそ~』(☆☆)
4月 『東ベルリンから来た女』(☆☆)、『舟を編む』(☆☆)、『君と歩く世界』(☆)
5月 『ロイヤル・アフェア』(☆☆)
6月 『旅立ちの島唄~十五の春~』(☆☆)、『奇跡のリンゴ』(☆☆)、『百年の時計』(☆☆)
7月 『私のオオカミ少年』(☆)、『アンコール!!』(☆☆)、『風立ちぬ』(☆)
8月 『きっと、うまくいく』(☆☆)、『命ある限り』(☆)、『コン・ティキ』(☆☆)、『命をつなぐバイオリン』(☆☆)
9月 『タイピスト!』(☆☆)、『ウォーム・ボディーズ』(☆)
10月 『あの頃、君を追いかけた』(☆☆)
11月 忙しくて一本も見に行けなかった…。(泣)
12月 『飛べ!ダコタ』(☆☆)

こうして振り返ると、観てよかったと思う映画とともに、ついに見逃していまだに悔やまれる作品も多いことに気づく。
『愛、アムール』、『ジャンゴ 繋がれざる者』、『世界にひとつのプレイブック』、『ベルリン・ファイル』、『上京物語』、『ビザンチウム』、『大統領の料理人』、『42~世界を変えた男~』etc…。

中には、上映終了日に、見に行く準備万端整えていたのに、突発的に仕事が入ってきてやむなくあきらめたケースもあった。

明日は、私の選んだ今年度ベスト5作品を発表する。