夢かよふ

古典文学大好きな国語教師が、日々の悪戦苦闘ぶりと雑感を紹介しています。

山陰本線

2015-05-31 22:15:42 | 日記

昨日は、部の引率で鳥取市へ。
私は陸上部の第三顧問だが、陸上競技の経験はないので、ほとんどは遠征時の引率要員である。
早朝に集合して、学校の大型バスで移動する学生たちに同行し、会場では彼らと一緒に、出場選手の応援や競技の見学をして過ごした。
夕方、鳥取駅前のホテルに泊まる学生たちを駅まで送り、後は第一顧問の先生にお任せすることにして、私はそのまま列車で米子に帰った。


その際、初めて知ったのだが、山陰本線で鳥取から米子までは、普通列車でなんと2時間半もかかるのである。
距離にして100㎞ほどなのに、2時間半はないだろう。車で行くより遅いし。と思わず悪態をつきそうになったが、車内では本を読んだりして過ごし、思いの外長くは感じなかった。

山陰本線は、西日本の鉄道の大動脈であり、私の今の勤務校でも、遠いところでは倉吉から列車通学している者もいる。運行本数や所要時間、待ち合わせによる時間のロスなどには改善を望みたいが、現状ではいかんともしがたいだろうな、ということはわかる。

ただ、利便性の問題を置いて考えてみれば、昔は時間をかけゆっくり移動するのが当たり前だった。
昨日も、次々にトンネルを抜け、山間の水田地帯を進んで行く列車から窓外の風景を眺めながら、ゆったり流れる時間に身を任せ、心安らかに過ごす感覚がこちらでは大切なことを感じた。

中海の夕陽

2015-05-29 23:38:52 | 日記

今日は夕方に用事があったので、終業時間になってすぐ職場を退出した。
その後、所用を終えて車で帰宅する途中、中海の近くを通りかかったら、夕陽がとてもきれいだった。
宍道湖の夕陽はよく知られており、マスコミにも取り上げられるが、中海の夕陽も負けず劣らず美しいと思う。

見ていると、今日一日にあったすべての出来事を飲み込み、包み込んでこの夕陽が沈んでいくような気がした。
蒸し暑い一日だったが、夕暮れの湖畔を吹き渡る風はさわやかで、梅雨に入る前の、初夏らしい風情を味わうことができた。

続 月次の会・五月

2015-05-28 23:19:50 | 短歌
今回も月次の会には、詠草のみの参加。一昨日、当日の司会の方から、参加者の詠歌を先生が添削したものの写しが送られてきた。(わざわざありがとうございます。)
最近の私は、作歌から遠ざかっており、郵送がぎりぎりになってしまったが、今月の初めに松江に行ったときの印象を詠んだ二首を提出した。

(提出歌)
  宍道湖へ大橋川に沿うて行けば水の都は春の雨なり
(添削後)
 宍道湖へは大橋川に沿うて行く水の都は春の雨の中

(提出歌)
  あふるがに水たたへたる宍道湖に暮れゆく春の雨降りそそぐ
(添削後)
  漲りて水をたたふる宍道湖に暮れ方の春の雨降りそそぐ

暮春の松江に夕方の雨が降る風情を、なんとか歌に写しとりたいと思って詠んだ。
先生のは一首目についていたが、私はむしろ二首目に先生の添削の冴えを感じた。
「水都」と呼ばれる松江の、水を満々とたたえた宍道湖のたたずまいが、先生の添削でより印象的に表現できたと思う。


感想
返送された封筒に、今回の司会者の方から、
「松江は今最高に美しいでしょうね。」
と一言添えられていた。
また、別の参加者の方からは、新聞に載った先生の記事と、この11月に行われる「若山牧水顕彰全国大会」の案内を送っていただいた。

今回の歌会に参加された方々の詠草を読んでいて、
  若き人潮に逆らひ旭川を漕ぎ上りゆく白きボートで
という歌に目がとまった。これは、私の以前勤務していた高校のボート部のことだろうか。

岡山から離れても、歌を通じてこうしてやりとりしたり、近況を察したりするのは心楽しく、有り難いことだと思う。

ラーメン試作

2015-05-26 20:44:42 | 日記
私の職場では先日来、若手の教員たちが会合を繰り返し、秋の学園祭にラーメンで出店して大勢客を呼び、学生たちの鼻を明かしてやろうという話で盛り上がっている。

すでに先週に一度、K先生が醤油とんこつラーメンの試食会を行い、また昨日はD先生が鶏ガラスープのラーメンを試作してみんなに振る舞ってくれた。
しかも2人とも、チャーシューまで自作してこられるという熱の入れようである。

今の職場には、凝り性の方が少なくないが、男性教員でも料理を器用にこなす人を見ると、不調法な私などはとても羨しい。

素人でも割合簡単に作れて利益率も高い粉モノ(たこ焼き・お好み焼きなど)や、ご飯モノに比べ、手間暇かかる割に儲けにつながりにくいラーメンは、学園祭の模擬店では敬遠されがちである。
だが、この若手教員メンバーなら、絶対やれる気がしてきた。
今の職場で体験する初めての学園祭はどんな感じになるのかと、今から楽しみだ。

学会済んで

2015-05-24 23:21:47 | 日記
昨日は午後からシンポジウム、今日は研究発表会で、和歌関係の発表も多く、充実した内容だった。
明星大学所蔵の貴重書展示もあり、江戸時代の物が多かったが、『平家物語』・『徒然草』の紙本著色絵本などを特に興味深く見た。


まだ先の話ではあるが、恩師から以前、今秋の学会でシンポジウムのメンバーに入ってくれないかと頼まれており、今日は恩師の仲介で、シンポジウムに関係される方とお会いすることができた。
また、後日の例会などの機会に、集まって打ち合わせをする由。
…えらいことを引き受けてしまったと今更のように焦るが、他の方々の足を引っ張らないように、これからきちんと準備して本番に臨む。