夢かよふ

古典文学大好きな国語教師が、日々の悪戦苦闘ぶりと雑感を紹介しています。

夕焼け雲にさそわれて

2012-10-18 21:29:32 | 日記
今日の午後、玉野に行った帰り、橋からの夕焼け空の眺めがとてもきれいだったので、思わず近くに車を停めて、写真を撮ってしまった。橋の上に立っていると、川を渡る風がやや肌寒く吹き、水面に波紋を寄せている。川の手前の岸辺には水鳥たちが群れていたが、しばらくすると鳴き声を上げながら飛び去っていってしまった。日没後の残照の景色はほんのわずかな間だけで、私が車に戻ったときには、もう辺りは真っ暗になってしまっていた。

  夕日うつす川面に秋の風過ぎて雁なきわたる声ぞ聞こゆる

その前には、玉野市にあるみやま公園に寄ってきた。ほとんど休憩のみだったが、ついでなので、園内にあるイングリッシュ・ガーデンに初めて入ってみた。本格的な英国庭園で、四季折々の花と緑が楽しめるように設計されており、見ているだけで癒された。「ローズガーデン」という一角には、四季咲きのバラが植えられており、写真のように愛らしいバラの花が咲いており、辺りにはさわやかな香気が立ちこめていた。

  

私が見ていたときは、ちょうどローズガーデンで何人かの方が花壇の手入れをしておられた。こうした方が大事に世話をされているからこそ、花も心と美しく咲くことができるのだろう。

  心から咲ける薔薇(さうび)の色も香もしたふばかりに秋風ぞ吹く