ピカピカの大学1年生時の一般教養、川原教授の「哲学」。
ギリシャ哲学者、ソクラテスの『無知の知』は、新鮮で今でも忘れられない。 と言うよりも、事あるごとに思い起こす。 「情報の共有」というセリフを良く耳にするが、人は、如何に事実や本質を知らないか、如何に知っていると思い違いをしているか、ということの裏返しとも思える。
人生の中で、読書・各種情報や自らの多くの体験、他人の経験談等々を通じて、己の疑似体験を豊富にし、深化させることを繰り返すのだろう。 人が、すべてのことに精通することなどあり得ない。 短い人生の中で、そういうことを通じて、己が如何に無知であるか、ということを思い知らされ、自己研鑚に励む。 謙虚にもなれる。
しかしながら、人は、どうも、そういう遺伝子を持ち合わせていない様で、兎角、真善美につき誤解し勝ちだ。
故に、『己が如何に無知であるか、ということを知ることの大切さ』を説いたのだろう。 弟子のプラトンが、このソクラテスのパラドックスを記している。
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