コメ騒動の最中、最近は、「外米」という言い方を聞かなくなったが、以前は、よく耳にした。 「輸入米」の総称で、「がいまい」と呼んだものだ。
代表格は、タイ米であり、カリフォルニア米で、4~50年経っても、大きくは変わらない。 最近は、ベトナム米も入って来ている様だ。
細身のタイ米の味は、昔も今も、いまいち?、カリフォルニア米は、国産銘柄米と、然して違わず、美味しく、日本人の嗜好に合っていた。
会社勤務で航路運営担当を仰せつかった若い頃、北米西岸や南米西岸航路の航海を終え横浜へ帰港の船長・一等航海士から今次航海の概要、特記事項等を伺いに、必ず訪船することは業務の一環であったし、楽しみでもあった。
炊き立てカリフォルニア米を頂いたり、メロン+ブランデーを注ぎ、思いっ切り飲むこと等、外航海運会社ならではの歓びをトコトン堪能させて貰ったものだ。 カリフォルニア米を土産に帰路に着くこともあり、今、緊急輸入米として持て囃されるも、何を今更、といった感じ。 コメ行列の庶民にインタビューするも、カリフォルニア米の美味しさを知らなかった話が出ることに驚く。
食の安全保障だか、コメ農家保護だかで、政府が生産・流通をコントロールしていただけで、詳細を知らされて来なかった国民は、いい面の皮、だ。