写真右下の花の拡大はオオイヌノフグリにそっくりです
準絶滅危惧種の在来種のカワヂシャと交雑して雑種ホナガカワヂシャを生成し、その雑種が発芽能力のある種子を生産する事から在来種の遺伝的撹乱が生じているのが指定の原因と云う。
花の美しさからすると意外だが特定外来生物に指定されている12種しかない植物の一種で、駆除すべき対象だ。きれいな花には刺があるとか傾国の美女なども言われるが、見かけで判断してはいけない典型のひとつだろうか?
写真右下の花の拡大はオオイヌノフグリにそっくりです
去年コヒロハハナヤスリを見つけた所で今日はエキサイゼリもアチコチで花をつけていた。サクラソウ自生地より花が早い。
花弁は5個で内側に曲がる、雄しべ5で花弁より短い。花柱2
コヒロハハナヤスリ(小広葉花鑢)はハナヤスリ科の中型シダ
エキサイゼリ(益斎芹)はセリ科エキサイゼリ属の日本の固有種で絶滅危惧IB類(EN)。名前は越中富山藩主前田利保が画家に描かせたのでこの大名の号から名付けられたという。4~5月に小さな白花をかたまって付ける。
エキサイゼリがコヒロハハナヤスリのアクセサリーのようです
2日間雨模様でようやく晴れた自生地の今朝のサクラソウは殆どが下向きになっていたが、昼頃には生気を取り戻していた。そんな中で9裂の花も健在で白花は3花が花開いていた。
マニアには垂涎の田島白。今だから見られる白花です
チョウジソウはアチコチで蕾をつけ始めていたがまだ開花していないと思ったら、大きくしてみると2花開いていた。
これなら明日は肉眼でも咲いているのを確認できそうだ。
薄紫の上品な花をつけるチョウジソウ
旧志木街道の堤防上には12時近いのにバラモンギクが2輪開いていた。去年は9時にはもう閉じていたのを思い出すと驚きだった。気温が低いので閉じるのを忘れたのだろうか。
去年は早朝観察のキッカケになった花です
サクラソウ自生地を守る会の説明やパンフ配布のボランティア活動は取敢えず明日25日で終了だ。
でもサクラソウが終わってもそれに代わる貴重な植物が次々と花をつける。これからも折りに触れ是非来園されると面白い。
今、さいたま市の荒川左岸周辺の水田地帯の農道脇や畔を白く彩っているのはオランダミミナグサ、タネツケバナそしてノミノフスマ等でキュウリグサも群生している。
オランダミミナグサは粉白色の花が固まってつき花弁の切り込みが深い
ナデシコ科のオランダミミナグサは明治末ごろ渡来したヨーロッパ原産の帰化植物だがその旺盛な繁殖力で在来種のミミナグサを駆逐してしまい、荒川周辺でもオランダミミナグサのオンパレードだ。
サクラソウのアクセサリーみたいですが 錦乃原桜草園にて
田島ヶ原サクラソウ自生地にはミミナグサが僅かにあるが、小さくてまだ蕾も持っていない。
ミミナグサは07年に小石川植物園で偶然に見つけた。でもその後は全然だ。何とかして見つけようと目を皿にしたがここもオランダミミナグサばかりだった。あきらめかけた時にやっと一株見つけた。
茎が褐色を帯び、対生する葉がネズミの耳に似る
コスモポリタンの外来種は何によらず在来種より強い。このままではオオイヌノフグリに駆逐されたイヌノフグリと同じになる。頑張れミミナグサ!!
花柄が長く花はまばらにつきます
まだ先端は開いていないようです
今週中には咲きそうなチョウジソウ達です
咲き始めたゴマギの小さな花