花被は淡緑色で先だけ赤い
今サクラソウ自生地の観察路の両縁は白いユウガギクの花で埋め尽くされている。
キク科は約900属からなる最大の科で、花は多くの小花が集まってあたかも一つの花のような頭花を作るのが最大の特徴と言われる。
周囲の白いのは舌状花、中心の黄色は筒状花で一つひとつが花です
最大の科だけに分け方にも多くの説があり複雑のようだ。ユウガギクはヨメナ属に入れられていたがノコンギクに近縁との事でシオン属にするのが最近の傾向という。
ヨメナ属の属名Kalimerisは花弁が美しいの意味でシオン属のAsterは星の意味、こちらも花弁の美しい形を意味している。難しい事は専門家に任せて野菊の花を楽しんだ方がよさそうだ。
同じキク科のフジバカマは花は終わりに近かったがまだ十分観賞できた。この花こそ頭花と小花が面白い。
小花が5つ集まって頭花を作り、それらが集まって大きな散房花序を形作っている。
小花から伸び出しているのは2つにわかれた花柱
花をつけている枝は葉も紅葉しています
枝先に6~7個の花が集まっています
08年4月23日小石川植物園にて
采配や今はあまり使われなくなったハタキのようです
絶滅危惧Ⅱ類(VU)のキタミソウの生長を助ける為のオオオナモミ除草作戦は予定通り17日9時30分より約2時間行われた。
参加者は女性が多かったが女子高生3人とお子さん2人を含めて37名でやはり地元の方が多かったようだが、サクラソウ自生地のボランティアの方にもお会いした。
県生態系保護協会岩槻支部長の遊馬さんの説明の後、早速右岸の末田須賀堰(永代橋)に近い部分の除草作業開始。
9月の水が無くなってから芽生えた小さなオオオナモミだけに簡単に抜ける。でも生長戦略より次代を残す結実作戦を優先させているのでイガイガ(果苞)は意外に多い。最初は軍手をして抜いていたがそれをゴミ袋に入れる時にくっ付いて離れない。離そうとすると今度は別の手についてしまう。
オオオナモミはキク科の一年草、メキシコ原産の要注意外来種
隣にいた草取りのプロを自認するふじみ野市の女性は軍手の上に薄いゴム手袋をしていた。両手を使って抜くのも早いがゴミ袋に入れるのも早い。それを見るとじれったくなって軍手を外して素手に変えた。たまに生長の早いのは痛かったが、ほとんど問題なかった。でも終わった後も手の黒くなったのがナカナカ取れない。次回からは薄いゴム手袋も用意しようと思う。
草取りが終わって最後は堤防上への運搬作業。子供が頑張りました
始める前に遊馬さんがキタミソウを皆に教えてくれた。本当に小さいが細い葉の先が膨らんでいるのが特徴で蕾を持っていた。花が咲いているのもかなりあるとの話だったので終了後写真を撮りに行った。2㎜くらいの小さい花はピントを合わせるのが難しかった。11月いっぱい咲いてまた2~3月に咲くというが、とにかく小さいので見つけるのは大変だ。
ゴマノハグサ科の小さな多年草。北見で最初に採集されたのが名前の由来
絶滅危惧ⅠA類だったがこのような保護活動が功を奏したのか
07年の見直しで絶滅危惧Ⅱ類に変更された
ミズヒマワリにタテハチョウ科のアサギマダラが吸蜜していました
絶滅危惧Ⅱ類(VU)のキタミソウの天敵とも言えるオオオナモミを根から抜き取ろうとの計画で、岩槻区末田の元荒川に架かる永代橋付近の河川敷での除草作戦だ。
元荒川左岸の河川敷きに群生するオオオナモミ
主根はまっすぐでヒゲ根が多いので簡単に抜けた
岩槻区末田の永代橋のたもとの駐車場(黄色の幟旗目印)に集合。集合時に保険の関係上記名をお願いするが事前の申し込みは不要との事。
前日が雨の場合などには長靴があれば尚可。軍手は主催者側でも用意するがある方は持って来て頂ければ有難いとの事だった。
永代橋に並行してある末田須賀堰。9月からの河川敷を現出する
さいたま市の荒川堤と水田の花のHPの雑記帳の中の絶滅危惧種のキタミソウを守る除草計画の下見行を参照ください。