フグさんの雑記帳

さいたま市の荒川河川敷を主なフィールドとして四季を綴っていきます。

河川敷に活気が戻り、自生地はチョウジソウが咲き始めました

2012年04月29日 18時58分06秒 | Main
荒川河川敷では水田が復活し田起こしする区画、田植を始めた区画など農耕機の音が活気を帯びて響いていた。

休耕田にはムシクサ、タネツケバナ、ケキツネノボタンなどが見られ、コオニタビラコの大株も用水路の両側に群生するキュウリグサとともに田んぼの復活を祝福していた。畔の小さな白花はよく見ると花弁が5枚のノミノツヅリだった。


直径70cmくらいのキク科のコオニタビラコの大株
ノミノツヅリの花弁はノミノフスマのように切れ込まない

エキサイゼリが花開き、チョウジソウも花が見られるようになった。アゼスゲ、カサスゲも小穂を立てツボスミレのピンクがかった花も咲いていた。


肉眼では確認し難いくらい小さなエキサイゼリの花

サクラソウ自生地では特別天然記念物の台座はオギなどに隠されてしまったが、チョウジソウが一部で見られるようになった。でも、近くで見られるのは5月に入ってからだろう。
白花サクラソウは4裂と思われた花は終わり、トイ面の株はまだ見られる。トダスゲは果胞が膨らんできていよいよその特徴をハッキリさせてきた。
多くのサクラソウは埋もれてしまったり、観察路近くの花も萎れかけたのが多いが、まだまだ観賞できる。ムラサキサギゴケはかなり増えて、きれいに観察路際を彩っている。


オギの葉蔭に見えたチョウジソウ


今日25日も多くの人がサクラソウ自生地を訪れていました

2012年04月25日 22時49分56秒 | Main
14時30分頃さくら草公園のバス停にはリュックを背負った7~8人の年輩のグループがバス待ちをして、自生地にも思ったより多くの人が訪れていた。


これからスイバがどんどん伸びていきます

ノウルシの黄色が少なくなり、緑色の上にスイバの赤茶色の穂が伸び出してサクラソウはますます見難くなった。でもサクラソウの花が大きく、色濃くなった様に感じたのは2日見なかった間に本当に変化したのかちょっと不思議だった。

アチコチでアマドコロが花をつけて、トダスゲの花穂がハッキリして、ノウルシがイボイボのついた面白い蒴果を立てているのが多く見られるようになった。トウダイグサ属の蒴果は3室に分かれ、それぞれに種子が入っているという。


同じトウダイグサ属のトウダイグサの蒴果はつるつるです

B区の白花が3輪になっていて嬉しかったが、咲いたばかりの花を落とされた後の1輪が4裂片に見えるのは本当だろうか。


裂片が一枚落ちてしまったのでしょうか

田島ケ原サクラソウ自生地の二十四節気にようやく20日の穀雨のページをUPしました。


今年のさくら草まつりも自生地の見頃とはずれていました

2012年04月23日 10時34分02秒 | Main
4月22日で2012年の田島ケ原サクラソウ自生地を守る会の案内・説明活動を終了した。
この日は桜草公園会場でさくら草まつり'12が開催され曇天にも拘らず多くの人で賑わった。


仮設舞台では色々なショウが催されました
多くの屋台が出店されお祭り気分を盛り上げました

まっすぐイベント会場に向かう人たちも多いが、市外からの来場者はさくら草まつりの日がサクラソウの見ごろと思い訪れる人が多く、そのような人達からは見えなくなったり、オギなどのスダレ越しのサクラソウに落胆の声が聞かれた。
今年は初咲きが一昨年に比べ14日も遅く、他の植物の生育も遅かったので、比較的サクラソウが見えたがそれにしても自生地としての見頃は15日前後で一週間遅かった。


ノウルシが高くなりサクラソウが隠されてしまいました

そして何より問題なのはサクラソウ自生地に関心のあるグループがさくら草まつりの前後に見学会を予定する事だ。今年も19日や20日に「下見に来た」と言ってテントを訪れる人が多かった。


サクラソウの花は多く咲いています

まつりの情報発信力は非常に大きい。さくら草まつりと銘打つ以上、開催日は極力自生地のサクラソウの見ごろに合わせるのが当然で、それが来場者に対する何よりの誠意なのに役所の縦割りがそれを阻んでいる。
第一さくら草まつりの日が田島ケ原サクラソウ自生地を守る会のボランティア活動の最終日とは、誰に聞かせてもまったく不思議な事だ。

19日は多くの人で賑わい、白花サクラソウが一輪開きました

2012年04月19日 19時42分24秒 | Main
サクラソウ自生地はノウルシが次第にサクラソウを隠し、オギやヨシそしてスイバが赤い穂を伸ばしてサクラソウはスダレ越しにしか見られない所が多くなってきた。

でも今日は多くの人が訪れた。柏の45名の団体のように前からこの日を予定していたグループも多かったが、昨日のNHKの報道を見ていらした方も多かった。その方の中には「ここの他にサクラソウの群生している所があるんですか?」と尋ねる人もいて、見ていない私でもカメラマンの撮影の巧さを感じざるを得なかった。

白花サクラソウがやっと小さな花を咲かせた。今日初めて観察路から一輪見られた。先日来小さな蕾が2つ見られたがその内の一つがようやく開いて一躍人気者になった。


コウヤワラビ(高野蕨)が見られました


田老でお二人のボランティア語り部のお話を聞いてきました

2012年04月18日 19時07分19秒 | Main
4月17日岩手県北バス主催の復興応援龍泉洞・北部陸中海岸号に乗車してきた。
宿泊したつなぎ温泉・ホテル紫苑からは我々グループ4名だけで、盛岡駅からは5名、総勢9名で大型観光バスでの運行だった。
ガイドさんの話ではこれでも多い方で最小は2名の時もあったという。復興応援だけに採算度外視で、申し込みがありさえすれば催行しているようだ。


防潮堤の上で語るボランティアの語り部

田老では2人のボランティアが待ち受けていて10mの防潮堤の上で土台だけが残された町並みを見ながら津波の時の有様を写真も見せがら1時間ほど説明してくれた。淡々とした表情と深いまなざしは津波の恐ろしさを我々の心に語りかけてくれた。


土台だけが残った我が家を見やるボランティアの語り部
無残に崩れた本格的な工事ではなかった方の防潮堤

津波の恐ろしさ悲惨さを一人でも多くの人に知ってもらい、自然の猛威から身を守って行きたいとの気持がひしひしと伝わってきた。


奥に見える中学生徒は用務員さんの一言で全員避難して無事という

そして全国の支援を受けながら田老の人々は一歩一歩確実に生活を取り戻しつつある事を知ってもらい、再度復興した姿を見に来て欲しいとの前向きのお二人の語り部だった。