フグさんの雑記帳

さいたま市の荒川河川敷を主なフィールドとして四季を綴っていきます。

強風の11月最終日は往路に苦労した甲斐がありました

2008年11月30日 23時08分48秒 | 花の和名

午後2時頃所用で西区に出かけた。浦和ゴルフの所から堤防上に上がるとアゲンストの風が一層強くなった。時折自転車はほとんど進まず歩いた方がいいくらいだった。
でも、今日はサクラソウ情報の青木実さんが名付けたガガイモの里に用件があった。帰路フェンスについているスズメウリの実を採りたかった。
昨日サクラソウ自生地のスズメウリの白い実が逆洸で中の種子らしき黒い影を見せていた。調べてみると扁平な種子が縦に重なって付いているらしい。それを実際に見たかった。

蔓についた3~4個の実を後ろのバッグに入れて砂利でガタガタの堤防上を走って戻った。家について開けてみると他の物の下敷きになりつぶれて液が出ていた。でも匂いはほとんど無かった。白く熟して丸い実の中に液体が入っているからこそ中の種子の影も見えたのを、実体験してから分かったのはチョッとお粗末だった。


帰路は往路には見られなかった富士山がシルエットになっていました

そしてもうひとつ。強風が吹きまくっていてガガイモを撮るには焦点が定まらず風待ちが多かった。その間に白い種髪は風に吹き飛ばされそうになっていながら実際に飛んだのは一つもなかった。アチコチに種髪が絡まっていながら実際に殻から旅立つ種子がなかったのは殻の中は種子と種髪がぎっしりと詰まっている証拠なのだろう。


右の白いのは種子を飛ばし終わったガガイモの内側


一昨日は小春日和で、昨日・今日は冷たい小雨が降り続きます

2008年11月28日 10時47分26秒 | 花の和名
26日は小春日和で秋ヶ瀬グランド辺の堤防では土合中学の、昭和地区では大宮武蔵野高校のマラソン大会が行われていた。風もほとんど無く横堤の南面には暖かい陽が降り注ぎ、タンポポ、ホトケノザ、ナズナ、オオイヌノフグリ、ハコベなどが咲いていた。
タンポポは当然セイヨウタンポポと思って念のため総苞を見ると反り返っていず、早春に土手を飾っていたカントウタンポポで何となく嬉しかった。


昨日は一昨日とはうって変わり、朝からか小雨模様で気温も低くまるで真冬のようだった。こんな雨の日に荒川土手を走るのも珍しいが、雨に濡れたホトケノザの群生を見つけた。それも昨日よりかなり広範囲だ。

早春に咲いているのを見て暖かい日だまりを感じる温かさのバロメーターのような花だ。それがこの氷雨のような冷たい雨にピンクと赤の小さな花を立てている。
意外な感じがしたが考えてみれば当然で、今迄自分がこのような日には来なかっただけなのだと納得した。


田島が原サクラソウ自生地は次世代に引継態勢に入りつつあります

2008年11月23日 17時13分48秒 | 花の和名
田島ヶ原サクラソウ自生地はすっかり背の高いヨシに覆われ高台からみると白い穂が波打って見える。
通路を歩くと場所によっては3メートルくらいのヨシが両側を埋め尽くして柵や地面に緑色が見える他はほとんど枯葉色の世界だ。

枯れた色々なつるが複雑に絡み合い実もたくさん残っている。中でも多いのは小さなこげ茶色のツルマメの豆果だ。そして黒い実が艶やかだったシオデの果実が萎びて干しブドウのようになっていた。葉も前回までは緑色の大きな葉が目立ったが今日は油紙のような枯葉が多かった。

今日はコカモメヅルの果実が割れて長い毛のついた種子を見られるのを期待したが、見事ガガイモ科特有の白い細いたくさんの毛(種髪というようだ)が種をぶら下げて風を待っていた。


果実は2~3㎝です。かなりズームアップしてあります


青く澄み渡った大空に富士山が偉容を見せていました

2008年11月22日 17時15分35秒 | 花の和名

風は冷たかったが空は青く晴れ渡って今シーズン荒川堤防から初めて富士山を見た。周辺の山並みも珍しくよく見えていたが、富士山の山容は空に溶け込みイマイチはっきりしなかった。

北行のツーリングにはアゲンストできつい風だったが3連休の初日で自転車道はグループもかなり多かった。昭和水田の真ん中の迂回路に農耕車注意の標識が立っていたが、何かトラブルでもあったのだろうか、専用道ではないので注意して走行して欲しい。

センニンソウの果実がゴルフ場との境のフェンスに面白い形をしてついていたのでシャッターを押してみた。


茶色の実が眼で綿毛がメガネのように見えます


イヌホオズキがプラザウエスト近くで白い花をいっぱいにつけています

2008年11月16日 15時00分21秒 | 花の和名
イヌホオズキがプラザウエスト近くの駐車場の斜面に群生している。先月下旬からでかなり息が長い。

紀元前帰化植物で古くから日本にあるようだが、戦後アメリカから入ってきたアメリカイヌホオズキが勢力を拡大している。
コスモポリタンの外来種は繁殖力が強くどうしても在来種は押され気味になる。今回もアメリカイヌホオズキと思いこんだが調べてみるとどうやらイヌホオズキらしい。


アメリカイヌホオズキの花は薄紫もあります

果実が一か所に集中せずついているのが見分けの大きなポイントで、茎が比較的太く、葉の幅も広くそして果実の艶が少ない事が区別点という。
ただし比較の問題が多くこの仲間は見分けるのがなかなか難しいと言われ、一概には言えないようだ。


果実の柄は一点ではなくそれぞれに付いています

イヌホオズキはホウズキのようには役に立たない事から。植物の名前に付くイヌは否と同義語とも言う。