大宮花の丘公苑のロウバイやマンサクの木はいずれも若かったがよく花をつけていた。その中にサンシュユの木が1本ありこれは僅かに花が咲き始めていた。
ひえつき節の「さんしゅの木」はサンシュユとも言われているがひえつき節の成立年代はサンシュユが渡来した江戸時代中期よりはるかに古くどうも正解は山椒の木のようだ。
マンサクは枯葉が多く残るシナマンサクに比べると葉も花も少し小さめだ
同じトウダイグサ科のノウルシより成長も早いようです
マンサクは枯葉が多く残るシナマンサクに比べると葉も花も少し小さめだ
同じトウダイグサ科のノウルシより成長も早いようです
鴻沼川新開橋の近くでジョウビタキが飛んできた。目線より低い所にとまったので特徴の灰白色の頭と翼の白斑が明瞭だった。秋冬には雌雄とも一羽で縄張りを持つというが、去年まではもう少し上流でよく見かけた。
ジョウビタキはツグミ科の冬鳥で尉鶲または常鶲と表記されるが、尉は能楽で白髪の老人の事で灰白色の頭から、常は普通に見かける事からという。鶲(ひたき)はヒッヒッカッカッという地鳴きが火打石を打つ音に似るから「火焚き(ヒタキ)」の名が付いたという。
2日に野焼きが行われ、半月以上経過した河川敷の荒地は遠目にはまだ黒い焼け野原に見えるが、歩いてみると色々な植物が芽を出し始めている。
焼け残ったヨシの間にノウルシが赤い芽を出しています
トウダイグサ科のノウルシ、キンポウゲ科のノカラマツそしてユリ科のノカンゾウなどサクラソウ自生地と共通の植物が見られるが成長は少し遅いようだ。残念ながらアマナやサクラソウは見当たらなかった。
拡大してみると花のように見えるノカラマツの若芽
ロゼット状に若葉を出していたハナウドの根を見ようと試みに掘ってみて驚いた。頑丈な根が寄り集まって塊を作っていてびくともしない。さすが2メートルくらいにもなる大型の多年草の根とほとほと感心した。
昨16日は陽射しが暖かく風も殆ど無かったのでハンノキの花を見たくて2時半頃自生地に向かった。
久し振りにお会いしたサクラソウ情報の青木さんがアチコチに芽を出し始めたサクラソウを案内してくれた。どれもまだ肉眼ではそれとハッキリは分からないくらいでその熱意には脱帽の他ない。
ハンノキは確かに花を咲かせているようで枝を揺すると花粉が飛ぶような気もし、すでに飛ばし終わった花穂も見られた。
はんの木のそれでも花のつもりかな 一茶
垂れ下がった雄花穂と上を向いた小さな雌花穂、その下は葉芽
褐色は花粉を飛ばした葯、赤い花のようなものは?
今日は自転車道迂回路から塚本の野焼き地に行ってみた。ここでもノウルシはアチコチで芽を出していたが、赤い芽は少ない。昨日の自生地では赤い芽が多かったので何となく不思議な気がした。土質や水分などが関係するのだろうか。
根はどうなっているのだろうかと試みに掘ってみて驚いた。ヒゲ根をつけた太い根が複雑に伸びてたくさんの芽をつけている。そして少し力を加えると簡単に折れる。折れたところからは乳液が出てきた。
中央の白くて上を向いているのはノウルシの芽
水分を多く含んだ柔らかい土の浅い所でこうなのだからサクラソウ自生地ではさぞ太くて硬い根っこが縦横だろうと思った。
鮮やかな色が目に付いたがこんな花のような形とは
7時半に家を出て少し行くと生ごみを2羽のカラスが荒らしていた。蹴散らして行こうかと思いかけたところに猫が一匹。1羽はすぐ飛び上がったが1羽は猫の様子を見ている。少しにらみ合ったが猫が1歩踏み出したところで飛び上がった。
猫はカラスを追い払えるんだと何となく嬉しくなった。残念ながら止まってカメラを出してピントを合わせる前に勝負がついていた。
戦い済んで引き上げかけた猫のピンボケ写真
自生地は予想通り斑模様の薄化粧だった。相変わらずツグミがツツーと走っては止まっていたが寒さで体を膨らませているせいかいつもより動きは鈍い。
斑の雪の中にノウルシはにょきにょきと赤い芽をだしている。サクラソウは一つだけ僅かに芽を出していたが、肉眼ではハッキリとそれとは分からないくらいだった。
遠目には薄化粧の自生地の雪景色 AM7時57分
やっと一株のサクラソウ。雪に負けるな
駐車場側にけたたましい鳴き声が移ってきた。見上げるとオナガだ。木の上に3羽いる。
オナガの成鳥は頭が黒く喉は白く、尾羽の先は白い
長い尾を持つカラス科の水色のきれいな鳥だが鳴き声はギューイ、ギューイと大きなだみ声で姿形に似合わない。天は2物を与えずの典型みたいな鳥だ。
本州に留鳥として生息するが、分布の中心は東北南部~関東中部地方にかけてで他の地域ではほとんど見られないと言う。
大きなだみ声を発しています
さいたま市の荒川堤と水田の花のHPにサクラソウ自生地の二十四節気の立春編上空にはノスリが舞いノウルシが芽を出し始めた自生地をアップしました
右側の赤いとんがりがノウルシ、草色はセンニンソウ