フグさんの雑記帳

さいたま市の荒川河川敷を主なフィールドとして四季を綴っていきます。

荒川堤防の4年目のヒガンバナはまだ蕾の方が多いようでした

2012年09月29日 18時59分22秒 | Main
朝から青空が広がり明るい陽射しが飛び込んできた。このところ台風18号の影響で雲の多い日が続いたのでことさら爽やかな秋を感じた。でも、台風17号が本州縦断をうかがう勢いで沖縄近くにあるようなので明日からは荒れ模様になりそうだ。
27日には花茎は立っていたがまだほとんどが蕾だった羽根倉・さくら草橋間の荒川堤防のヒガンバナを見に行った。

今日はかなり咲いていたが、花が大きいのでチョット目には満開のように見えるがよく見るとまだ蕾の方が多い。4年目なので鱗茎が育ってきて1ヶ所から伸び出している花茎は7~8本はある。
2008年から2009年にかけての冬に鱗茎を植えた平野さんには大感謝だ。

2009年秋には一本づつ伸び出したヒガンバナを観察できて、色々勉強になった。一つの花茎に普通は6花が傘状に付く(散形花序)。一つひとつの花はユリと同じで外花被片3と内花被片3が赤い花弁状につき、雄しべ6本雌しべ1本が長く突き出る。子房は下位でそれだけがユリ科との違い。花被片は咲いた直後は縁が真っすぐで次第に波打ち、日が経ると縁が白く縮れが大きくなる。花の寿命は普通6~7日のようだ。

細長い日本列島で同じ彼岸の時期に花が咲くのは種子繁殖ではなく、鱗茎で増えたためいわゆるクローン繁殖だからという。
日本全国の人里にあるので別名はマンジュシャゲを始め方言名は500以上あるというが葉と花が別の時期に出るので「葉見ず花見ず」の名があるのは面白い。


タコノアシが黄(紅)葉し始めアキノノゲシが一日花をつけ始めました

2012年09月24日 18時15分14秒 | Main

23日は終日冷たい雨が降り続いた。秋雨や秋霖というには激し過ぎる感じだったが、関東などの降水量は梅雨の頃より多いという。気温も低くて肌寒く下着を着こんだが、今日は一転最高気温はまた30℃を越えた。
荒川河川敷ではタコノアシの茎葉が黄・紅葉し始めた。花穂が紅葉するとまさにゆでダコの脚みたいだが、そこまではいっていない。これから徐々に赤くなっていくのが楽しみだ。


背景は刈り取り後の田んぼに伸び出したヒツジ(稲孫)の緑

カタツムリのような形の花径約1.5㎝の黄色いヤブツルアズキの花はあらゆる所で見られる。今年は生り年なのだろう、特に多い。竜骨弁が捻じれているのが特徴の花は何となくユーモラスで親しみやすい。アズキの原種と言われるが、今年は小豆も豊作なのだろうか。


まだ子供でしょうか?ちっとも逃げる素振りを見せませんでした

アキノノゲシの淡黄色の花も多くなってきた。この花は陽が出る頃から咲き始め夕方には閉じてしまう一日花。白もたまにあるというが未だお目にかかった事が無い。


水路沿いに花を咲かせるアキノノゲシ

さいたま市民サポートセンターの田島ケ原サクラソウを守る会のHPに猛暑の影響でヒガンバナの開花が遅れていますをアップしました。


道中いろいろ楽しめるのが自転車ですが、敵は雨風です

2012年09月21日 18時54分36秒 | Main
奥歯が痛んでまた友人の上尾歯科クリニックに通い始めた。
電車で行ったのでは往復が単なる移動の時間だけで少しも面白くない。荒川堤防を自転車で行っても上尾丸山公園までは1時間半だ。その先は15分強で行けた。これなら道中がいろいろ楽しめる。
今日は出る時から降り出してしまったが、目的の色の薄いツユクサの所だけは雨が止んで、写真が撮れた。単に色素が薄い個体にしては多すぎる。もしかして沖縄に自生するというシマツユクサではないかと淡い期待をしたが、その特徴をしっかり確かめるには時間が足りなかった。


シマツユクサは総苞の幅が狭く先が長くとがるというが・・・

今日はようやく最高気温が30℃を越さなかったようだが、猛暑の影響でヒガンバナが遅れている。西遊馬横堤ではまだ蕾が圧倒的に多く、羽根倉橋から下流ではほとんど花茎も立っていない。


西遊馬横堤のヒガンバナはまだほとんど開いていません

昨日のニュースでハギが猛暑の影響で例年より一週間は遅い今が花の盛りと報じていたが、河川敷ではメドハギが多くの花を付け、キクイモが大きな黄色の花を、ママコノシリヌグイが小さなピンクの花を群生させている。


以前は茎を占いの筮(めどぎ)に使ったのが名の由来


花インデックスを新規作成したり改訂したりしていきます

2012年09月17日 18時43分04秒 | Main
このところ花インデックスの新規作成、改訂をしている。過去のブログをプリントアウトしていると自分の事ながらよくやったと思う事やこんな事もあったと懐かしく思う事が多い。


陣馬山で出会ったヒゴスミレ

06年4月25日に荒れ模様の高尾山から陣馬山まで縦走できたのは幸運の他の何ものでもなかった。最初の頃と最終で出会ったエイザンスミレの花インデックス作成を思いたち、近縁種のヒゴスミレも作った。スミレは最初の頃にはまった花で、考え過ぎてナカナカ再作成できずにいたが、有茎種、無茎種の一覧を作ってどうやら手を付け始めた。


淡紅色のエイザンスミレ


白色が多いヒゴスミレ

これから本格的に穂を出すチカラシバも作成してようやく220種になった。目標の365種にはまだほど遠いがコンスタントに作っていこうと思う。

今年で3年目のヒガンバナは荒川堤防上を赤く彩りそうです

2012年09月14日 19時08分57秒 | Main
ジャコウアゲハに会えないかと思いながら自生地に向かった。でもそうは上手くいかないのは当然で、見られたのはいつもの外来種のアカボシゴマダラだった。


帰り際にも観察路の脇にお見送りにきました

外来種と言えばいつもは自生地からは少し離れた所で囀っているガビチョウが珍しく自生地の周辺木に来ていた。いつもならブッシュの中で姿が見えないが、今朝はあまり動かずけたたましく囀っていた。
ガビチョウ(画眉鳥)は生態系を乱す恐れのある種として特定外来生物に指定されている。


英名は笑うツグミ。目の周りの白い姿をようやく捕えました

秋ヶ瀬から河川敷に出ると田んぼの中の木のてっぺんにモズがいた。かなり近くだったがカメラを向けても逃げずに、しばらくは平然と四方を見まわしていた。


侵入者はいないか縄張りを見張っていたのでしょうか

休耕田ではイボクサが咲き始め、土手ではヒガンバナが一輪花を付けていた。土手はちょうど除草が終わったばかりでこれから1週間くらいの間に次々と花茎を伸ばして土手を赤く彩っていく。


今朝は一花でしたが、あっという間に花茎を伸ばし花をつけます