フグさんの雑記帳

さいたま市の荒川河川敷を主なフィールドとして四季を綴っていきます。

市民の手でサクラソウを移植したのはまぎれもない事実でした

2016年05月30日 10時52分56秒 | 田島ケ原サクラソウ自生地

27レポートの3月分を今日ようやくアップした。この中で浦和ゴルフ場予定の敷地から市民の手によってサクラソウを移植したという記録がまぎれもない事実だった事を明らかにした。

この真偽はどうしても確かめたくて、1961年当時の浦和市報を探してみた。さいたま中央図書館にあるというので行ってみたが、ちょうどこの年のものが抜けていた。何らかの方法で市民に呼びかけを行ったはずだが、資料が無くてはどうしようもなかった。

この株のサクラソウの果はすべてカラです。何者かに食べられのでしょうか 5月28日撮影

3月26日に桜区のまちづくりを進める会のシンポジウムで話す機会を貰った。地元だけに誰か参加した人がいるのではないかと呼びかけてみた。そうしたらなんと参加したというご婦人が現れた。当時道場の青年団や婦人会に呼びかけがあって、一ヶ月くらい通ったという。

まだサクラソウの花が見られました 5月28日撮影

市民の手でゴルフ場予定地からサクラソウを移植したのはまぎれもない事実です」をご覧ください。


近所の小学校のタイサンボクの花が咲きました

2016年05月28日 23時24分24秒 | 身辺雑記

この記事につき「おじさんぽ」さん「クロタネソウの実」さんからこれはタイサンボクとのご指摘を頂きました。まさにご指摘の通りで有難うございました。ホウノキはもっと葉が大きいですね。何となく違和感があるままにホウノキとしてしまいました。お詫びしてタイサンボクに訂正させて頂きます。

近くの小学校のそばを通り見上げるとホウノキタイサンボクが白い大きな花を開いていました。


写真は2枚ともモクレン科の常緑高木のタイサンボクです。
一方ホウノキは同じモクレン科の落葉高木、葉は大きくて芳香があり、殺菌作用もあるので食器として使われる。アレロパシーがあるので木の下などには草はほとんど生えない。同花受粉を避ける仕組みはあるが花の数が多いので同木の受粉は避けられず劣化が生じる。


昭和薬科大学薬用植物園に行ってきました

2016年05月22日 18時43分21秒 | 身辺雑記

また熱を出したという孫の顔を見に町田に出かけた。ただ孫に会うだけではもったいない。調べてみると昭和薬科大学の薬用植物園が土曜日には一般公開していた。玉川学園前駅から徒歩15分とある。
山坂が急だったが迷うことなく着いた。塀の外にコバンソウが群生していた。珍しい植物ではないがとにかく数が多かった。

植物園に入るとやはり名も知らない植物だらけだ。
イブキジャコウソウはシソ科イブキジャコウソウ属の小低木。草かと思ったがさにあらず、小低木で、茎が細く地表を這いよく分枝するという。枝には短い毛があり、直立しても高さは3-15cm。葉は茎に対生し、全体に芳香があるという。

ギョウジャニンニクはAPG分類ではヒガンバナ科ネギ属の多年草。生育速度が遅く播種から収穫までの生育期間が5年から7年と非常に長いことから、希少な山菜とされるという。
ギョウジャニンニクという名前の由来は、山にこもる修験道の行者が食べたことからとも、食べると精が付き過ぎて修行にならないので食べることを禁じられたからとも言われる。

セリ科の二年草のアサフェティダの表示名はアギとなっていた。とにかくひょろっと高く伸びてまあるい花を付けている。その長い茎から採れる樹脂状の物質を香辛料や生薬として用いるようだ。でもこれはニンニクやドリアンに似た強烈な臭いがあるという。


三つ峠駅ルートは最終の林道に出てダウン No3

2016年05月16日 09時24分19秒 | 観光旅行

四季楽園のテラスの横に三ツ峠駅方面の登山道の小さな下り口があった。(12:12)いきなり板で土をせき止め大きな段々を作った急な階段だ。登ってきたら最後の胸突き八丁なのだろう、最初からギブアップしそうな階段だった。どうやら屏風岩まで下りると首の痛くなるような絶壁でロッククライミングしている人もいた。(12:26)

屏風岩を過ぎたところで前面に木の間越しの富士山を見ながらおにぎりの昼食。(12:36)しばらくは山腹を回るような起伏の少ない道をたどる。一字一石供養塔(12:55)を過ぎた辺りから下りの九十九折りの急坂になったが、下りは足元にさえ気をつけさえすれば、幅の広い急な階段以外はそう苦にはならなかった。

さすが高山植物の宝庫で、沿道に咲いていた黄色い花がミツバツチグリからキバナノコマノツメに替わった。シロバナエンレイソウがあったり、タテヤマリンドウやワチガイソウもあった。多く見られたタチツボスミレやネコノメソウ、チゴユリなども見られた。

利尻山以来久し振りに出会ったキバナノコマノツメ

これより下り急坂足元に注意(13:27)の看板を横目で見てひたすら下り続ける。股のぞきは2又に分かれた木の間から富士山が見える事に感心(13:55)しながらベンチで一息つく。
大きな伊豆箱根国立公園 三ツ峠の看板(14:24)を左に見て整備された林道を歩き始めてからが長かった。だらだらの下り坂で足指が痛くて前に出ない。マラソンの30キロを過ぎて急に失速した福士加代子を思い出した。グリーンセンターはオープンな施設ではなく、中に入っていかねばならなくて、どの建物かも分からない。
平地に出たらどうやら歩けるようになって途中、やっと出会った地元の人にクマガイソウ自生地の事を聞くとアチコチにあると言われて一気に熱が冷めた。駅ではタクシーは呼ばねば来ないし、いつ来るかも分からなという。

吹っ切れた気持ちになって、帰りは大月から特別快速の東京行きでのんびり座って帰ってきた。


三ツ峠登山口バス停から山頂へのルートを登る No2

2016年05月15日 14時49分22秒 | 観光旅行

天下茶屋行きのバスはさすがほどほどの乗客で、年配の山ガールたちのグループが少々かまびすかった。このバスでもスイカが利用可能で、約25分で三ツ峠登山口に着いた。
「正面の道を行って下さい」のドライバーの声を背に聞いて勇躍歩き始めた。ここは三ツ峠登山道で一番手軽なコースだが、山頂から三ツ峠駅へ下りるコースは昔の修験者道で健脚向きのコースだ。三ツ峠グリーセンターに15時に着く予定で、その後クマガイソウ自生地を見学するのが目的だった。

登り始めてしばらくすると登るのがかなりきつい。ハーハー息が苦しく、足が重い。どうしても息つきの音が出てしまう。過去には経験した事の無い苦しさだった。やはり歳なのだろうか?心房細動があると言われて初めての登山だったので、それが影響しているのだろうかと少し弱気にもなった。
沿道にはシロバナノヘビイチゴやキイチゴの白い花、ミツバツチグリやタチツボスミレ、マムシグサなどが見られ、アケボノスミレも咲いていた。

葉の展開が遅く、花が咲いてもまだ葉が巻いているアケボノスミレ

それでも1時間チョッとで四季楽園と三ツ峠山荘への分岐点に到着した。さてどっちへと行くかと立ち止まっていたら女性が声をかけてくれた。「右の三ツ峠山荘方面に行くと富士山の絶景ポイントがあります。でも山頂には少し遠回りになります。四季楽園方面は山頂に直行できます」
先を急ぎたい私は感謝して躊躇なく四季楽園方面を選んだ。すると少し行ったところでミソサザイが飛んできて絶好の被写体になってくれた。

登山道の正面に張り出した枝で囀るミソサザイ。スズメより小さく、短くて太い尾が特徴

そこから約30分で三ツ峠頂上(開運山)に辿り着いた。途中ではヤブレガサが見られ、小さな山頂からは裾野を広げた富士山が遠望できた。(11:43)