柱頭はカマキリ型。中にクモが入っているようです
コヨシキリは眉班がハッキリしている
柱頭はカマキリ型。中にクモが入っているようです
コヨシキリは眉班がハッキリしている
久し振りに小石川植物園と東御苑に行ってきた。
オカトラノオを見たくて小石川植物園ではまず分類標本園に向かった。ビックリした事にオカトラノオのすべての花穂が上を向いていた。
花は咲き上っていて決して若い穂だけではないようです
花冠や葉などをよく見たが、オカトラノオの特徴的なものはなくさりとてサワトラノオではない。しばらく見ていたが上品な感じから勝手に亜種宮廷トラノオを誕生させた。
花付きが適度で何となく和やかです
ラッキーにもオカトラノオの近くに来たミヤマカラスアゲハ
東御苑ではハンゲショウが最盛期のようで荒川河川敷より早い。3ヶ所に群生していたオカトラノオはどれも花穂は曲がって、葉は幅広で先が尖り、葉柄の付け根は赤く納得のオカトラノオだった。
花付きも見事なオカトラノオの花穂
河川敷でハンゲショウが葉を白くし始めた。花が目立たないので葉を白くして虫を引き寄せるという。夏至から11日目(七十二候の第三十候)の半夏生の頃に葉が白くなるのが名の由来だが、それにしては1週間は完全に早い。
ハンゲショウ(半夏生)はドクダミ科の多年草で半化粧とも書き、カタシログサ(片白草)の別名もあるが、チョット複雑なのはハンゲはカラスビシャクの別名で漢方での呼び名という事だ。
垂れ下がった細いのが花穂
カトラノオ属の自然交雑種のイヌヌマトラノオが農道脇や畔にたくさん見られる。ヌマトラノオの要素が強いのは同じだが場所によって花穂の形に大きな違いがある。丸かったり円筒形だったり病気ではないかと思うほどのもある。葉に虫こぶも付き易いようだ。
花穂はオカトラノオに似るのが多い
花穂の形はノジトラノオに似る
田島ケ原サクラソウ自生地二十四節気に夏至の自生地のオカトラノオ属はほとんどがイヌヌマトラノオをアップしました。
花よりクヌギなどに来る事が多いようですが
ノカンゾウは4輪に増えていました
荒川河川敷でノカンゾウが花をつけ始めた。
ユリ科のノカンゾウの属名Hemerocallisはhemera(一日)+callos(美)で一日花を表しているという。園芸種のヘメロカリスは属名を日本語読みしたものだ。ホンカンゾウ中国名萱草(けんそう)は別名を忘憂草といい日本の忘れ草に通ずる。
Y字に分枝して次々と咲き上って行きます
ハナウドは実の季節が終盤に近いが、側枝の半分に実が付いているのが結構見られた。大半は主軸だけが結実するようだが側枝の花序には雄花だけが付くというのはどうも違うようだ。
この左側の側枝の花序は右より多く結実していた
いよいよノカラマツのシーズン到来のようで今の原野ではここそこに高く伸び出している。キンポウゲ科のノカラマツには花弁が無く、萼が早落性で開花後間もなく落ちてしまうので細い花糸と葯だけで何となく騒々しい。
この株はかなり早熟ですべて葯と花糸のようでした
ユリ科のシオデが蔓を伸ばすだけでなく円形の蕾が大きくなり。花を咲かせていた。雄花は雄しべを伸ばし花被片は反り返ってチョット見には球形の竹細工みたいだ。
雄花は雄しべのみが目立ちます