フグさんの雑記帳

さいたま市の荒川河川敷を主なフィールドとして四季を綴っていきます。

アリタソウの白い葯を花と見間違ってえらい遠回りしました

2010年08月31日 12時05分46秒 | 花の和名
小さな白い花を葉腋に付ける植物は何だろうと図鑑を一生懸命探したがナカナカ無かった。そして最初はたくさん咲いていたのに2回目には2花しか咲いていなかったので1日花かとも思った。


どう見ても白い花が咲いているように見えます

新しい盛土堤防で近くにも小さな株があった。絶対に外来種だと思い「日本の帰化植物」を細かく見てみた。白い5弁花は無かったがアリタソウでは?とアタリがついた。
調べていくと白く花弁のように見えたのは雄しべの葯とわかった。それにしても人騒がせだ。葯の大きいのは随分あるが、それ相応に花が大きく花弁に見間違うような事は無い。


白い葯の下が緑色の花です(肉眼での確認は無理かも)

ケアリタソウは毛が多い同種で図鑑によって表記が違うだけだ。名の由来は昔佐賀県の有田で駆虫剤の原料として栽培されていた事によると云う。


近くには園芸種らしき大輪が花開いていました


外来種のオキジムシロには間違いありませんが・・・・

2010年08月28日 18時36分37秒 | 花の和名
ヒロハノカワラサイコが絶滅危惧Ⅱ類(VU)にノミネートされている事を知り、新しい盛土堤防に咲いていたのは他の種に違いないと思い始めていた。そんな一昨日一時見なかった花が咲いていた。疑惑の目で見ると小葉の形や付き方がどうも違う。葉の裏は無毛だ。ヒロハノカワラサイコではない。

再度野草図鑑を見ると同じバラ科でオキジムシロの名があった。「日本の帰化植物」で見ると葉は両面ほぼ無毛で、痩果は約1mmまが玉状卵球形で背面に強い線状隆起があるとあった。1950年代初め頃横浜などで発見されたヨーロッパ原産の帰化植物という。


これは一つの果実ではなく集合果


一つひとつは種子ではなく果実(痩果) 円内は拡大写真

でも「副萼片は萼片とはほぼ同長だが幅広く大きい」ともあったが、これはどう見ても違う。
色々確認しようとしたがオキジムシロの名がある図鑑は上記2冊だけで、ネットでもどうにも確認できなかった。


どう見ても幅の狭いのが外側に付いた副萼片に見えます

さいたま市の荒川堤と水田の花のHPに二十四節気の処暑に見るサクラソウ自生地をUPしました


コナギが群生しホソバヒメミソハギも鮮やかな花をつけていました

2010年08月25日 17時12分46秒 | 花の和名
先日から気になっていたコナギが群生しているらしき休耕田に入ってみた。予想通りコナギの里とでも名付けたいように群生していた。さいたま市の荒川左岸の田圃地帯ではコナギが群生していた所は殆ど無くなってしまっただけに嬉しかった。

コナギ(小菜葱)はミズアオイ科の1日花で同じ花序の花は同時に咲き朝咲いて間もなく閉じてしまう。1本だけ紫色の葯を付けた大きい雄しべが同花受粉の役をするというので花粉を媒介する虫を待つ必要がないのかもしれない。


ナギはミズアオイの古名。それより小さいので小菜葱

大きな葉の下にひっそりと咲く紫色の花は奥ゆかしい感じがして好きだが稲にとっては害草のようだ。


ホソバヒメミソハギも花をつけていました


多くの花をつけたカワラニンジンにミツバチが飛び回っていました

2010年08月22日 10時38分39秒 | 花の和名
西区の河川敷でカワラニンジンが群生し、花らしくない花を鈴なりに付けていた。

花は全て下向きなので背を低くしたらミツバチが盛んに飛びまわっていた。働き者なのか浮気性なのかナカナカ一か所で留まってくれない。よく見ると忙しく飛び回っているミツバチのほとんどが脚に花粉団子を付けている。風媒花なので花粉が多くて軽く集めやすいのだろうか?どの蜂も両方の後脚の花粉かごが一杯だ。
花粉団子は幼虫の餌やローヤルゼリーの原料にするため巣に持ち帰って蓄えるのだという。


黄色い2個の球が花粉団子で卵のように見えます
アップにすると脚に付いているのがよく分かります

カワラニンジン(河原人参)はキク科ヨモギ属の1~2年草。盛土堤防では2m近いのもある。河原に多く葉が人参に似るのが名の由来という。
よく似たクソニンジンは悪臭があり、頭花が径1.5mmで葉が数回羽状に裂けるという。匂いはニッキに似た爽やかな香りで、葉を揉んでも悪臭は無い。そして花径は間違いなく5mm以上はあった。


花はすべて筒状花で、中心部は両性花周囲は雌性花という


さいたま市の荒川堤と水田の花の花インデックスをリニューアル中

2010年08月20日 14時21分15秒 | Main
さいたま市の荒川堤と水田の花のホームページの花インデックスを大幅にリニューアルしています。
掲載種が300種を越えましたが表示形式がバラバラで統一性がなく、写真も1枚で済むのに2枚アップしていたり、かなり無駄もあり、今回思いきって新形式の168種だけ残しました。


はやキバナコスモスの季節になりキアゲハが吸蜜中

必要な種もかなりありましたが取敢えずは整理をして、早急に新規に作成していきます。
花インデックスはHPの要として掲載種も機会ある毎に追加、補正し常に進化させていくつもりです。今後ともよろしくお願いします。


フウセンカズラ(風船葛)はムクロジ科の北米南部原産のつる性一年草

尚、トップページの下にGoogleのサイト内検索欄を付けましたのでご活用ください。但し、削除した種が「ファイルが見つかりません」と表示される場合があります。しばらくはご了承ください。


ノウゼンカズラは夏の季語ですが漢字表記は凌霄花です