フグさんの雑記帳

さいたま市の荒川河川敷を主なフィールドとして四季を綴っていきます。

キカラスウリとカラスウリについて NO5 種子の形はカラスウリに軍配です

2009年12月17日 22時18分29秒 | Main
カラスウリとキカラスウリの見分けの大きなポイントの一つとして種子がある。


上は赤の、中は橙黄色のカラスウリ、下はキカラスウリの種子

カラスウリの種子は形を結び文に見立てた玉章(たまずさ)の別名があり、カマキリの頭に似ているとも大黒様に似ているともいわれ財布に入れておくとお金が溜まるなどの言い伝えもあり多彩だ。その形は「キカラスウリの縁にあたるところが圧されて帯となっている」(日本の野生植物)という。


打出の小槌にも似ているといわれるカラスウリの種子

対してキカラスウリの種子は淡褐色でカラスウリの種子より大きく長さ約1㎝。扁平の卵形または楕円形で片面の中央がやや凹んでいるものが多い。


カキの種とも形容される平凡な形のキカラスウリの種子

10月10日には長さ7cmの大きくて真っ赤に熟したカラスウリだったが、2か月以上置いていたので開けてみると果肉は乾燥し、繊維だけが目立っていた。種子は灰褐色で幾分小さい。数は40個だった。
個々の種子が小さく感じたので橙黄色の長さ6㎝くらい、幅3㎝の個体を開けてみた。やはり先のものより幾分大きく黒い種子が45個、未成熟が8個出てきた。


カラスウリのそれぞれの液果の皮と種子

12月7日に採取した直径約7㎝のキカラスウリの種子は全部で160個だった。一番最初から黄塾していたのに淡褐色に成熟していたのが124個で淡黄色の未成熟種子が36個もあった。但し未成熟種子といってもカラスウリとは違って形も大きさも同じで単に色が違うだけだった。


しっかり果肉に包まれている種子を出すのに30分以上かかりました