Retrospective...

イラストレーター/ライター遠藤イヅルの困った嗜好をばらす場所

十三夜

2005-09-20 | 江戸時代に憧れる。
先日9月18日は、十五夜でした。
すっかり澄んだ秋の空、とってもキレイでしたね。
ちなみに十五夜は陰暦の8月15日です。

ところで。
十五夜以外の「夜」にも名前があるのをご存じですか。


まずは、十三夜。
じゅうさんや、と読みます。
陰暦の毎月13日の夜のことですが、とくに、陰暦9月13日の月を指すことがあります。
それで、8月15日に対して「後の月(のちのつき)」とも呼ばれます。
なお、8月15日は「芋名月(いもめいげつ)」の別名がありますが、
それに対する十三夜を「豆名月、栗名月」と呼んで、月見を楽しんだそうです。

ちなみに、江戸時代には十五夜の月を見たら、「後の月」である十三夜の月も必ず見るもので
「片見月(かたみつき)」はしませんでした。風流ですね。


十五夜を過ぎると、次の夜は十六夜。いざよい、と読みます。
そして、今日は、十七夜。この夜の月の別名は、「立待月(たちまちづき)」。
さらに、十八夜は「居待月(いまちづき)」。
それぞれ、いざよいながら(ためらいながら)上る月、
日没後立って待っていれば上がる月、
座って待っていると上がる月、ということが名前の由来です。

まだまだ続きます(笑
十九夜は「寝待月(ねまちづき...月の出る時間が遅いので、寝て待つ)」、
陰暦二十日頃の月は「更待月(ふけまちづき...夜が更けるころ上るので)」。


などなど...月の呼び方でさえこの種類の多さ、ことばの美しさ。
ほんとうに、日本という国の風習とことばは、綺麗です。




>>陰暦23日に月を待つと、願いが叶うという言い伝えがあります。
R19がFBMまでに治るように、午前零時頃、月を待ってみようかなあ。

>>現在の月見は、すすきと月見団子を供えますが、
団子を供えるのは江戸後期から始まったようです。
それより前...天保年間より以前においては、主食であった里芋を供えていたようです。



>>なお、「片見月」は不吉なものとして忌み嫌われていたそうですから、
来月の陰暦13日には、13個の団子を添えて、もういちどお花見しましょうね(^^
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