Retrospective...

イラストレーター/ライター遠藤イヅルの困った嗜好をばらす場所

【てつどう】山北駅のD52を見に行く。

2009-04-24 | てつどう。


唐突ですが、蒸気機関車の中でもD52が好きです。


あえていうと、そのD52に軸重軽減改造を施したD62も好きです。
さらにうと、メジャーなD51よりも、同じく改造機のD61に萌えるieです。


D52型蒸気機関車は、1943~1945年(昭和18~20年)までの間に285両が製造された大型貨物機。
戦時中の貨物輸送増強に伴い、D51を上回る牽引力を持っています。


でも実際は、戦争の間だけ持ってくれれば良く、また質の悪い材料で作られていたD52は、本来の能力を出し切っていない車両も多かったと聞きます。石炭も悪かったのかも知れません。
性能が良くても燃料の品質が悪く、エンジンのクオリティが設計に追いつかなくて
性能を出し切れなかった戦闘機などと同じですね。


戦時中輸送用に製造されたD52は、戦後ボイラーを交換したり各部部品を
新しいものに変えたりして、
ようやく設計通りのパワーを発揮するに至りましたが、
それでも粗製されたゆえか、上他の悪い数十両は廃車になったそうです。


ちなみに戦後の特急牽引機として名高いC62は、49両全機がD52からの改造です。
なので、あんなにボイラー部が太いんですね。



.....って前置き、長い!


基本的に貨物機萌え、しかもD52はそのただならぬ重量感も含め、
大好きなカマなんですが、
御殿場線・山北駅に保存されていると知りつつ、訪問したことがなかったのです。


そこで、数ヶ月前の話ではありますが、
静岡に仕事で出かけたおり、帰りにようやく見に行くことが出来ました。




おおー!やっと会えた、D52!ボイラー太いし、角処理四角いし、
こりゃたまらん。




逆行でフレアでちゃたが、でもD52の威容はわかるかと思います。
自重83.4t!重い!


D52は貨物機ですが、御殿場線では客貨両用だったようです。
D52牽引の客レ、乗ってみたかったなあ。

昭和43年に電化したあとのスカ色73系も大好きなんですけどもね(^^




>>御殿場線は、ご存知の方も多いかと思いますが
むかしの東海道本線です。

>>昭和9年に現在の熱海ルートになるまでは、
御殿場経由のルートには25パーミルの勾配区間が連続し、補機が必須でした。
山北駅はその補機の機関区が設けられていたそうで、
箱根越えの重要拠点だったそうです。


>>今となってはその面影はありませんが、古い歴史を持つ路線らしく
この山北駅も、趣ある駅舎、
こじんまりとした懐かしい雰囲気を持つ駅前風景を持ちます。

>>トップ画像は、まさに駅前にある近代建築、タケイ美容室。
昭和7年築!!
歴史がある路線でないと、駅前にこんな素敵な建物は存在しえませんよね。


>>ちなみにD52、山北まで行かなくても結構保存されているのを知りました...。
でもゆかりのある山北だからこそ、いいのかもしれないですね。
コメント (4)
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