Retrospective...

イラストレーター/ライター遠藤イヅルの困った嗜好をばらす場所

【よきもの。】リトルホンダに乗ってみた。

2009-04-06 | もの。
リトルホンダってご存知ですか。


世界では自転車の代わりに普及している「モペッド(moped)」のひとつです。

モペッドは戦後の経済復興の中で、まだ原付が無免許で乗れた頃は
それなりに日本でも流行したのですが、
道路交通法の縛りが入ってからはヘルメット、ナンバー、免許、
自動車賠償責任保険加入などが必要になってしまいました。


そうなるとモペッドに乗る意味は、
エンジンを切れば脇道の一通逆走も出来るwくらいなもんで、
存在意義、買うメリットが無くなってしまったってなわけで。

そんなこんななので、
いま日本の4大バイクメーカーでモペッドを作っているメーカーは無いです。



4大メーカーのうちホンダは、
1966年にリトル・ホンダP25(49cc)を世に送り出します。
P25はまだフレームが太い自転車のリアタイヤに直接エンジンがくっついたようなモペッドでした。

その後1969年には、痩せたカブみたいなデザインのPC50に進化。


で、今日の話の主役である、実家にいまあるリトルホンダPC50の登場なわけですね。







オリジナルはカブのようなレッグカバーがあるらしい。うしろの黒いカゴはまさにママチャリの流用。オリジナルを全然気にしない親父らしいモディファイw



なんでこんな素敵なものが実家にあったか、ということなんですが
変わり者ieの変わり者の親父が、知り合いから最近譲ってもらったらしい。




で、早速乗りまわしてみようと思ったんだが。





...エンジンの掛け方がわからん。

ということで親父からレクチャーを受けました。


①ハンドルロックを兼ねたフロントフォーク左脇のキーをオンにする。

②エンジン左サイドのチョークと燃料コックスイッチをオンにする。

③エンジン右サイドにあるチャリンコとバイク切り替えスイッチをONに。




③ハンドルの左側にあるデコンプレバーを握る。


左がデコンプレバー。ブレーキは自転車と同じく両手。
ウインカーは右。なぜかアプリリアの刻印wオリジナルかどうかは不明。
ヘッドライトはライトベゼルのおけつにある黒いスイッチを回す。ただし猛烈に暗いw


④ペダルに足を掛け、漕ぐ!
ちなみに③の動作が無くても、ペダルが重いだけでエンジンは掛かりまっせ。




⑤適度なところでデコンプレバーを戻せば圧縮が戻ってエンジンが掛かる。

⑥あとは右手グリップのアクセルを開けて、走るだけ。



で、走ったらこれがもう楽しいのなんの。
もちろんメット着用ね。

カブと同じ構造のサスペンションはとても柔らかく、
1.8馬力ゆえ出足は悪いながらも、30キロ近くでの巡航も楽勝。

これなら足になる。十分足になります。
大通りは走れないけどw
無段変速だから操縦もイージーの極み。

道路交通法の縛りが無くて、モペッドが特例として認められていれば
モペッドも存在意義があって、街にいっぱいあふれていたでしょうね。

このカテゴリが今無いのは、惜しい!


>>うしろは1960年型BMW R60 エンジンをR100にスワップ +サイドカー
カバーの掛かっているのは 1969年型 同じくBMW R69S。
お金もないのに道楽親父。


>>で、エンジンの切り方は
デコンプレバーを握るだけ。これもカンタンだね。


>>ところで...
嘘かほんとか、このPC50の前のオーナーが言うには、
この現車が本田宗一郎が持っていたものだとか...ほんとかなあ(汗





コメント (8)
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