Retrospective...

イラストレーター/ライター遠藤イヅルの困った嗜好をばらす場所

【てつどう】山梨交通の保存車を見に行く

2009-02-13 | てつどう。
週末はクルマで山梨へ仕事。


南アルプス市界隈(なんて名前だ!)に向かったので、
ちょっと寄り道して増穂町にある山梨交通の保存車両を見に行ってきました。

山梨は良く行くのだけど、増穂は案外甲府から遠いということもあって
この機を逃すと次はいつかな、って思いました。


で、その保存車はこれ。


郊外型路面電車ともいえた山梨交通電車線は昭和37年に廃止され、現存する車両はこのモハ7のみになります。

ナンバーは801になっていますが、これは山梨交通廃止後上田丸子電鉄に移動→
さらに江の電に移ったあとの形式がそのままになっているためです。

番号に限らず、外観は江の電時代のまま、色だけ山梨交通色になっているようです。


モハ7は1948年(昭和23年)に登場した14mクラス半鋼製車
(同型車にモハ8がいて、一緒に江の電で余生を過ごした)です。
なお、製造は汽車製造です。




3扉化は江の電時代で行われ、同僚モハ8(→江の電802)と連結するために
連結面はのっぺらぼう。
江の電仕様に改造されているとはいえ、地方私鉄の電車として好ましいサイズ、造形ですね。




無骨な台車。鋼鈑リベット組み立てによる台車枠を持つ。
形式はないのですが、汽車製造なのは車体と同じらしいです。
軸距が妙に短いのが路面電車風。




わがC5と。
この電車、あとから増設されたドアの窓だけサイズが違ったり、窓配置が均等では無かったり、
という工事のあとが見えます。

何はともあれ、大事に大事に保存されているこの電車、
末長く美しい姿をとどめていてほしいものです。



>>ところで、
保存場所は増穂形町役場にほど近い「利根川公園」と調べはついていたのですけど
この公園は川に沿って細長く、
公園の下手にあるこの保存車を見つけるのにちょっと苦労しちゃいました。
訪問の際はご注意を!
コメント (3)
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