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イラストレーター/ライター遠藤イヅルの困った嗜好をばらす場所

【セダン蒐集癖】Vol.152 スペシャリティカー的だがベストセラー マーク2 X90系

2008-09-15 | セダン蒐集癖。
トヨタ マーク2 X90系です。
これもその前の80系についで良く売れましたねえ。
1992年登場です。ずいぶんたつんですなぁ...。


前期型。ホイルキャップ無いのも風情有り

ツウ好み?というか変わった車種にスポットがあたり気味の当コーナーでござんすが、
目に留まった限りの4ドアサルーンの網羅を目指す(大きく出たw
ieとしましては、一世を風靡したマーク2bros.のことは
やはり避けては通れないわけでございます。


当時、80系を含めてieはこのマーク2bros.が好きではありませんでした。
無駄に大きなボディなのに車内は狭く、とくにヘッドクリアランスなどは
後部座席ではほんとに厳しかった。
内装も「豪華」だけれど、素晴らしく洗練されていたわけではなかったし。

すでに欧米かぶれ(とくに欧州車かぶれ)していた自分には、
駆動方式も同じではるかにコンパクトなBMWの3erや、メルセデスの初代C
(これらは車内も、トランクも広く使いやすかった)、
FFなので比べるのは酷だけどこれまたコンパクトなのに圧倒的に実用的な
プジョー405などと比べて、
マーク2bros.のクルマ作りのベクトルをなかなか理解できなかったんですね。


ieは「合理的なつくりじゃない」とか「パッケージングが悪い」とか
「運転していて疲れる」という基準でクルマを判断していた(というか、今でもその傾向有り...汗)ので、
こういうスペシャリティ的なクルマが、トップセールスカーなんだなあ、
トヨタも罪作りな会社だなあ、と思ったのでした。


でもたしかにマーク2、
とくにこのX90系あたりは、バブル余韻で内外装のつくりはいいし、
快適で、狭いといったって困るわけではないし、ボディもそれなりに大きいし、
まさに、これはこれでいい、のです。


しかも今となってはセダンすら売れないという時代になってしまい、
もっと言えばあのベストセラーの代名詞みたいだったマーク2という名前自体が
すでに消えて、後継のマークXになっているという事実もまた、
ああ、この15年のクルマ社会の移り変わりはすごいんだな、って思わせるものがあるのです。



>>罪作りだなあ、って思ったのは、メーカーは
「マーケティングに合わせてクルマをつくります」という感じなのでしょうけれども
実際に感じるのは、メーカーが用意したクルマがスタンダードになっていく場合もあるわけで、
そのときに日本人の嗜好と合わないにせよ、もっときっちりとした
実用的なクルマをトヨタが先陣を切って出せばいいのにな、と思ったのでした。

>>でも実際に真摯に設計された実用的なクルマが
我が日本では確実に売れるわけではなくむしろその逆だったりという事が多く、
クルマ作りは難しいもんなんだなあ、と素人ながらに思ったりもしています。
コメント (9)
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