Retrospective...

イラストレーター/ライター遠藤イヅルの困った嗜好をばらす場所

出雲、YS、はまかぜ(1)

2006-02-10 | できごと。
長らく開けてしまいました。
すみません。

8年くらい勤めた今の仕事もいよいよ終わり、
というこの時期ですが、引き継ぎの合間に有給をいただきました。
そして、それを利用して「いま乗りたいもの」に乗ることに決め、
行ってきちゃいました。
標題のとおり、
出雲」と「YS-11」と「はまかぜ」に乗りに!


「出雲」は、東京と出雲市を結ぶ寝台特急です。
寝台特急自体がその存在意義を無くし、スゴイ勢いで去っていく状況の中
最後に残った「ディーゼル機関車」が牽引する寝台特急。
そして、この「出雲」自体もこんどの3月の改正で廃止が決定しているのです。
おなじみの猫澤氏も急遽同行。ただし、彼は個室A寝台。
僕もBから変えようと思ったのだけど、満室で(!)取れませんでした。


東京駅にすべりこむ「出雲」の24系25形。


個室A寝台といっても、旧来のもの。
ご覧のように設備も古いのです。
でももう二度と乗ることは出来ないかもしれない。
今回は猫澤氏が乗るので、眠るまでA寝台で過ごすことが出来ました。



ちなみに自分が乗った開放B寝台の車内はこんな感じ。


不採算ゆえ「ほったらかし」のままの客車のあちこちから、
懐かしい雰囲気が漂います。

飲料水の機械...折りたたみ式の紙コップ...
「まだある」、昭和遺産。

この出雲には、営業はしていませんが食堂車が「フリースペース」として
連結されたままになっています。貴重なオシ24形の残党です。
場末のバーみたいな雰囲気は........うーん(笑



夜明け。周囲は雪景色。


掛け替える予定の「餘部鉄橋」を渡ります。


なんと着工は明治42年!
実は、掛け替えをする膨大な費用を地元の鳥取・兵庫両県で負担することになったのですが
JRは不採算を理由に「出雲」の廃止を決定、反発が出ているようなのです。
「出雲」が廃止になるとこの鉄橋を渡る特急が無くなってしまう!
出雲のために掛け替えるようなものなのに...

だけど、実際、「出雲」の現在の利用状況は惨憺たるものでした。
見たところ廃止の報を聞きつけて乗っている「同類(笑)」ばかり。
これでは廃止はやむなし...
......いえいえほんとうにそうなのでしょうか?
設備も古いまま、寝台料金はいまの昨今ではあり得ない、ただならぬ高さ。
ほんとうに改善努力をして、それで廃止ならまだしも!
「北斗星」のように「乗ること」が目的の列車に出来なかったのでしょうか。


話が脱線しちゃった。
何はともあれ、「出雲」は順調に山陰本線を西へ。

朝の個室寝台。特別装備は奥の「洗面台」だけ。


個室寝台の廊下。旅情を誘う。



米子。小雪が舞う寒い中、22分停車。



松江。今日の牽引機、DD51 1171号機



終点までは行かず、宍道(しんじ)で下車。
1100馬力×2基を唸らせるDD51。力強い!




>>さてさて、ここからは三段スイッチバックで有名な木次線に
乗ることになっていたのだけど
意外な展開に...以下、続く!
コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする