ニューヨークの想い出

ニューヨーク生活20年間の想い出を書いていこうと思います。

4490、歴史の否定

2020年06月14日 | Weblog
抗議デモが米国を始め各国で拡大していて歴史的遺産も見直されようとしています。
歴史否定の動きはさらに拡大しています。

米マサチューセッツ州ボストンで、市中心部の公園に設置されたコロンブス像の頭部が何者かに切断されました。
バージニア州リッチモンドでは市内の公園に約1000人が集まり、コロンブス像を破壊して公園内の池に投げ込みました。
同様の動きは各地で起きています。
コロンブスの名がついた市や町、ストリート名を変更する動きもあります。
コロンブスによる米大陸発見を祝う祝日「コロンブス・デー」についても、先住民虐殺の時代を招いたと批判する声が高まっています。

第二次大戦を勝利に導いた英首相ウィンストン・チャーチルの像も「人種差別主義者」と落書きされ、第一次大戦の犠牲者を追悼した記念碑セノタフに掲げられた英国旗ユニオンジャックが燃やされそうになりました。
いずれも黒人抗議者の過激行動でした。
ビートルズの1967年のヒット曲のタイトルになったリバプールの通り「ペニー・レイン」の看板が12日、落書き被害に遭いました。
奴隷商人の名に由来すると主張され、「人種差別主義者」と書かれたりしましたが通りの名称が奴隷商人ジェームズ・ペニーにちなむという証拠は無いようです。

「ペニー・レイン」通りの看板と壁面の落書きを消す住民

アパルトヘイト(人種隔離政策)が長く続いた南アフリカでは「白人は大量虐殺を犯した」、「白人はわれわれの土地を盗んだ敵だ」という声が高まっています。

歴史を、そのときの価値観で裁こうとすれば収拾がつかなくなります。
現在も差別、支配は続いています。

エジプトのピラミッドも奴隷の強制労働で築かれた王墓とされてきました。
近年、高度な技術を持った専門家や雇われた労働者の住居跡も発掘されています。
労働環境も良かったようです。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿