ニューヨークの想い出

ニューヨーク生活20年間の想い出を書いていこうと思います。

303奇跡の胴体着水

2009年01月17日 | Weblog
16日朝、テレビを付けると「ハドソン川にUSエアウェイズの国内線旅客機が墜落」というニュースが目に飛び込んできました。
このとき、頭に浮かんだのがワシントンDCのポトマック川(桜で有名)で起きた飛行機事故でした。
1982年1月13日、ワシントン ・ ナショナル空港から フロリダ州 タンパに向かう エア ・ フロリダの90便、ボーイング737型機が、離陸直後にポトマック川に墜落しました。
乗員、乗客の74人と橋の上の車に乗っていた4人、合計78名が死亡し、6人が重傷、4人が軽傷という大惨事でした。
吹雪のなか離陸した飛行機は氷結したポトマック川に墜落し、当初事故の衝撃があまりにもひどかったので、生存者はいないと思われていました。
しかし、割れた氷の上に6人の生存者がしがみ付いていました。
救助ヘリコプターが駆けつけ、助けを待つ男性に命綱を渡しましたが、彼は2度にわたって近くにいた女性にその命綱を譲り、自分は凍りついた水の中に沈んでいきました。
2人目の女性は命綱から手を離してしまい氷の上に取り残されますが、群衆の中から2人の男性が飛び込み、女性を救助しました。
この様子はテレビで放送され、人々に衝撃と感動を与えました。

今回も極寒の川に墜落という事故でしたが、ベテランパイロットの的確な判断によって、ハドソン川に胴体着水し、1人の犠牲者も出さず、乗員、乗客155人が救助されました。
一つ間違えばマンハッタンの摩天楼に墜落と言う危険もありました。
そうなれば乗員、乗客を始め、地上の犠牲者も多数出たことでしょう。
さらに、この飛行機はジョージ・ワシントン・ブリッジを避け、迂回しながらハドソン川に着水しています。
最短7分で機体が沈む恐れがある中、近くにいた船が10隻以上集まり救助に当たっています。
91、屋上からの眺め」、
92、ハドソン川が凍結」を参照

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