3622、栃ノ心初優勝

28日、大相撲初場所千秋楽が行われました。
前日の14日目に優勝を決めていた栃ノ心は千秋楽も勝ち、14勝1敗としました。
2006年3月場所に18歳で初土俵を踏んで以降順調に出世していました。
2013年7月場所5日目に右膝前十字靱帯断裂で幕下下位まで番付を下げましたが、懸命のリハビリと稽古で復帰しました。
優勝インタビューでは「本当にうれしいです」を連発しました。
苦難を乗り越えての初優勝は感慨深いものがあったと思います。
前日優勝を決めた後、母国ジョージアで過ごす妻ニノさんらと「テレビ電話で泣きながら話しました」と、喜びを分かち合ったことを明かし、観客からは温かい拍手が送られました。
今後の抱負を問われ、「けいこを頑張って、親方の言うことを聞いて来場所いい相撲を取れるよう頑張ります」と答えました。

優勝インタビューを見ていると誠実で真面目そうです。
故郷のジョージアでは家族も大喜びです。
妻ニノさんは出産のため故郷ジョージアに帰国していて、栃ノ心は単身赴任状態。
生後2か月のアナスタシアちゃんとの初対面はしばらく先になりそうです。
母国ジョージアではヒーローで、日本の国民栄誉賞にあたる表彰が検討されるようです。

栃ノ心の出身国は「ジョージア」ですが、以前は「グルジア」と呼ばれていました。
「グルジア」はロシア語に由来するので、ソ連から独立した後の95年、自ら「ジョージア」と名乗りました。
日本ではその後もグルジアと呼んでいましたが2014年来日したマルグベラシビリ大統領は、自国の呼称を「グルジア」ではなく「ジョージア」とするよう安倍首相に要請しました。
最初はピンときませんでしたが、日本でもジョージという呼び名が定着してきました。

ジョージアと言えばアメリカ南部のジョージア州を思い出します。
州都はアトランタで、ゴルフのマスターズはオーガスタで行われます。