BAMBOO-JET  ~うみの部屋~

タケノコジェットでどこへでも!
読んだ本や見た映画、食べた料理、旅先、育児や日常のことなど、趣味をつらつら語ります

すーちゃん

2011-03-26 21:28:33 | 読書感想文
先週、紀伊国屋で何気なく買った文庫本「すーちゃん」。
めちゃくちゃ面白くて感動した。
これ元は4コマ風のコミックエッセイです。
前からコミックエッセイのコーナーでいくつか益田ミリの本を見かけてたのでずっと気になってたんだが、文庫になったことで持ちやすく読みやすく手に取りやすくなった。
早速軽い気持ちで読んでみたが、絵もほのぼのしててすごく読みやすかった。
カフェで働くすーちゃんの何気ない日常が書かれているのだ。
そしてすーちゃんのお友達のバリキャリまいちゃんもOLの気持ちを良く代弁している。
時々悲しくなるくらいするどいキャラの心情が文字で現れてて、どきっとするし、ハッとして引き込まれる。
「すーちゃん」の世界にはまってしまった。
絵でなめてかかるととんでもない漫画だ。

「友達だからって何でも話さなくていいと考える
聞きたがり
知りたがり
説教好き
忠告好き
恩きせがましい人
大嫌い
大嫌い大嫌い大嫌い」

この文書を読んで・・・
エライ!
よく言ったすーちゃん!と思った。
私もたまーに↑こういう人間関係が疲れます。

「自分探しってなんだよ。
世界にたった一人しかいない自分を
自分が探してどうするの。
それじゃぁ自分がかわいそうだよ」

これも味があるいい言葉だわ。
私も以前知人にアメリカに留学するとのことを打ち明けた時に、この「自分探しにいく」と勘違いされた。
その知人は友達が自分探しに行くと言ったまま、
オーストラリアに行って現地で暴漢に襲われてしまったらしい。
そのせいか、まぁとにかく私がオーストラリアよりもより治安が悪そうに見える「アメリカ」へ行くことにいい顔をしなかった。
たしかに友達をそういう形で亡くしてしまったせいもあるでしょう。
ただ、私がアメリカへ行くのは当時巷で流行っていたその「自分探し」だと思われてるんだなぁとそん時思った。
少なくとも私は自分のことは自分なりに知ってたし、目的はそれではなくただ外の世界(日本ではない国)を住むことで一度味わってみたかったから行ったんんだよ。
どうせなら移民の国で移民の街であるNYのほうがさらに世界を見れるから選んだんだよ。
その最中で新たな自分を発見できれば、それはそれで儲けもんぐらいにしか思わなかった。
いろいろ考えて4年も貯金を貯めて決めたのに、理由も何も聞かずに一方的に言われたことがすごく悲しかったな。
そんなわけで話はずれたが、働くOL女子におすすめな「すーちゃん」です。

〇すーちゃん 益田ミリ 幻冬舎