BAMBOO-JET  ~うみの部屋~

タケノコジェットでどこへでも!
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私の中のあなた

2009-10-20 21:14:11 | 映画・TV・観劇
英語名「My Sister's Keeper」
派遣社員保険の懸賞で映画のチケットが当たった。
あんまり興味のない映画だったのが、せっかくだからと同僚も誘ってみてきた。
見て率直に「いかにもアメリカらしい」映画だなーと思いました。
話のあらすじは大体こんな感じ。
姉のドナーのために生まれてきた子供であるアナが両親を相手に裁判を起こす。
11歳の幼い子供が裁判を自ら起こすなんて考えられない話です。
そして保護者である被告側の母親も実は元弁護士です。
2歳の時に姉の白血病が発生して以来ずっと、母は仕事をやめて姉の治療のために生きてきた。
スゴ腕でキャリアの母親が仕事を退いて娘のために生きるなんて、いかにも母親は偉大だし、なんかアメリカっぽいと思う。
妹は生まれた時から手術の繰り返し、話を聞くとそりゃもう痛々しいくらい。
しかしこの映画のキーポイントは妹が姉の手術を断るために起こした裁判でもなく、自分が姉のドナーとして生まれてきた自分の人生を見つめなおすわけでもなく、ただただ描かれてるのは姉を中心とした家族の絆やつながりの深さ、相手への思いやりや愛情。
みんながどんなにこの病気の姉を愛してるのか、そして姉も家族を愛しているのかを、病気が発症してからのエピソードを回顧しながら伝えられています。
「君に読む物語」という数年前ヒットしたラブストーリー(実は見ていないのです)を作った監督の作品だからか、話の展開が特徴的です。
結局は裁判は姉の頼みで妹が起こした裁判であった。
裁判は死を望む姉の意志であることに母親は衝撃を覚える。
姉としてはもう自分の命はたとえ手術をしても望みがないのを悟ってしまっているのだ。
生まれてこのかたずっと苦しみ続けてきた人生。
これ以上望みのない手術を妹に強要して、生き続けることに疲れを感じてきている。
そして何より母を解放したい。
自分も自由になりたい。
母親役はキャメロン・ディアスが演じてますが、必死になればなるほどつらい。
父親は娘の願いをかなえるために、病院長の許可を取りビーチへと連れ出す。
それを知った母と娘たちが見てる前での大ゲンカ。
あんな風に大声を出して喧嘩しあうなんて、派手すぎて日本じゃまず見られないなぁと思いました。
でもこのビーチでの休日のシーンはすごく好きです。
波にたわむれる妹や弟たちを見ながら、頬に当たる海風を感じる少女。
世界はこんなに素晴らしいのだ、美しいのだと見ていて感じさせてくれる。
姉の亡きあと、家族は一年に一度姉の話に出てくる美しいモンタナで休日を過ごす。
モンタナ州はそんなに美しいのでしょうか?
カナダとの国境の位置する洲ですが、大自然がすごく美しいみたいで一度行ってみたい気になります。