BAMBOO-JET  ~うみの部屋~

タケノコジェットでどこへでも!
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ニライカナイからの手紙

2009-01-11 12:18:31 | 映画・TV・観劇

ううう、、、泣けました。。。
蒼井優ちゃんの底力を見せられた作品。
ニライカナイからの手紙です。

沖縄の竹富島が舞台です。
珊瑚が隆起して出来た島、美しい竹富島。
訳あって小さい頃から、母と離れ離れに住む少女フウキと彼女をささえるおじいと近所の人達。
そこには、竹富島に伝わる「隣近所で助け合う精神」=『うつぐみの心』が描かれてます。
一致協力の心こそ竹富島の基本精神、みんなで協力することこそ優れて賢いこと。

毎年決まってフウキへ届く、遠くに住む母からの手紙。
母に会いたい気持ちと、20歳になったらすべてを話すという母の言葉を頼りにじっと耐えるフウキ。
幼少期、会えぬ母に寂しさを感じ、
思春期、会えない母に怒りを感じる。
そして母がどんな事情があって自分と一緒に住めなくなったのか、例えそれがそんな理由であろうともすべてを受け止めようと決心する。
そして自分の夢を追い、フウキは母の住む東京へ出て行く。

フウキの成長物語ですが、
20歳を迎えてフウキに待ってた真実の重さは測りしれない悲しみでした。
タイトルのニライカナイ=沖縄の人が言う神様が住む極楽浄土からある程度結末は予測できたのですが、それにしても蒼井優の演技力にわかっていても悲しくなります。
会いたくて会いたくて、それこそ15年間も会えるその日だけを楽しみに耐えてきた少女にとってあまりにもむごい仕打ちだなぁと思った。
そしてなぜ母が毎年手紙を彼女に送ったのか、理由にも注目。

彼女を支える竹富島の人々も素敵。
幼馴染役の金子君がまたいいね。金子君やっぱり好きですねぇ。
近所のおばあや、フウキのおじい、東京の郵便局の局長さんなどなど。

また映画の中の竹富島の風景もすばらしい。
沖縄の原風景ともいわれる赤瓦の家並みと石垣が美しく守られています。
白いサンゴ砂の道を毎朝清掃するのも200年以上前からの習慣。
誰もが何も言わずその風習に従っていき、島を愛し、島の遺産と一緒に育っていく。

竹富島行ってみたいなぁと思う。
優ちゃんの沖縄弁もかわいい!