My violin & My life/ Life is a Bumpy road

スタートラインはいつもそこにある!
Life is Impermanent.

「燃えよ剣」 えとせとら

2010年03月04日 | 携帯から
「燃えよ剣」司馬 遼太郎 新書: 663ページ 出版社: 文藝春秋

最初はどんどん読み進み、なんとなく、最後の10ページほどが惜しくて読まずに残しておいたのだけど…。
返却日が迫っているしということで、読了。^^;
実は半分読み終えたくらいの時に、この本を休憩して先に「新撰組血風録」(これも司馬遼太郎)を読了しました。


なんだか並行して読む癖がついてしまった。画像は角川文庫ですが借りたのは昔の出版の単行本でした。しかも汚い!!!ブンスカ
こちらのほうは、新撰組の隊士それぞれにスポットを当てた短編風な進み方になっています。やや客観的です。

司馬遼太郎の著作はあまり興味がなかったのですが、私が大学生のころは結構流行っていました。
実家の本棚を探索すると、しかしその当時少しは読んでいたらしい私。
「幕末」「最後の将軍」ほか数冊あったので今にしてなんだか驚き。
…思い出したわ、そう言えば読んでいた。歴史知識知識があいまいなので退屈しながら読んだ覚えが。(笑) そして、当時私の叔母の彼氏(年下だった…)が、
「つまり”司馬りょー”はさあ、(中略)~~って、言ってるンだよね。」という具合に、叔母と二人で盛り上がっていたのを懐かしく思い出しました。
??”司馬りょー”だなんて、馴れ馴れしいというか、同化してしまっているというか、そんな感じを持ち、当時大学生の私は、ある種の「嫌悪感」を持ちましたけど。つまり、彼はファンだったのですよね。それなのに私は醒めて見てしまっていたの。ごめんなさいでした!そういうことどもを含めて、なつかしいわぁ。

そして時代は平成のいま、、、ある若き女性が「燃えよ剣」「新撰組血風録」を愛読書にしているという事を私に話してくれました。へぇ。あの男臭い小説が?オネエサンの愛読書…。
娘に電話でそのことを話すと、「それはね、たぶん内容が”純粋”だからだね。それからね、プラス『萌え』だよん。(笑)」
は。^^;
当時若き日の私((笑))には、「おじさんの読む小説」にしか思えませんでしたケドネ。
なんだか”エンターティナー風純粋”のような気がして興味がわかなかったんです。


さて、この小説、もう若くはないこの年で初めて読みましたが、
殺陣のシーンがスピーディで、あっさりと上手です。でも恐ろしくなりましたけど!!
箱館戦争の最後のくだりでは、泣けました。   ^^;
その時代の行動をことさらに美化する気持ちはありませんが、
人の生き方としての理解はできますし、また、環境によって育つ個性、環境に左右されていない個性、その絡み合いがうまく描かれています。
そして恋のお話もあったんですね。あら~せつない。

登場人物の、個々歩んだ方向は様々でした…。
彼らの未来は?読み手には歴史的にもうわかっていることなのに、ドキドキ!!ハラハラ!!
「これからどうなるのか」ではなく「どうするか、だ」という沖田と土方の会話の場面が印象的で、全編通してそこに焦点が当てられているような気がします。

史実の人物が実際どんな人だったのかは、はかり知れませんが、
昭和の経済成長期に書かれたこの小説、という点に、
なにかと意味深いものを私は感じました。
あの日の叔母の年下彼氏のように(もはや遠い過去です。叔母は2年前他界しました。)
「”司馬りょー”はさあ、」って言う具合に語りたくなってきました。(笑)
















はぐれ刑事純情派
http://www.youtube.com/watch?v=4AvsMkuH73k

沖田総司の墓参
http://sankei.jp.msn.com/region/kanto/tokyo/090627/tky0906271926002-n1.htm





最新の画像もっと見る

コメントを投稿