ごまめの歯ぎしり・まぐろのおなら

サンナシ小屋&京都から世界の愛する人たちへ

京都の裏山に登る

2006-03-22 | 日記風
先週、京都の裏山に登った。久しぶりの雪のない山歩きだった。標高も低く、山とも言えない程度の山だが、京都の町からすぐに登れるというのにほとんど人がいなかった。頂上までほんの数人に出会っただけの静かな散歩を楽しんだ。

 しかし、期待した春の花はまったくなく、常緑樹に覆われている山なのに、林床はまだ緑がほとんどないのには驚いた。てっきり京都ではもうすっかり春になっているのだろうと思っていたからだ。京都は寒いですから、と京都の人は言った。

 それでも前日の雨に濡れた木々の幹からの匂いは、雪に閉ざされていた北海道の人間にとっては、ほおずりしたくなるような喜びである。頂上からの京都の町の眺めはなかなかのものであった。低く靄が立ちこめて見通しはあまり良くはなかったが、平安京の絵巻物に書かれている雲のようなたたずまいが見えたのは、京都の山だったからかもしれない。京の山には京の風情がある。


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