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中国電力の犯罪

2009-10-10 | 環境
山口県上関町の原発建設に反対する祝島の漁民の闘いは、9月13日のブログ「宝の海を守りたい」で書いたが、彼らの闘いは日本各地から集まったカヌーイストたちやサーファーなどの協力で続けられている。しかし、今月7日、台風が明日にも上陸するという日、中国電力は朝から台船を平生埠頭に向かわせ、祝島漁民らが漁船を並べて阻止線を張るのを見届けて、今日の作業は中止すると表明し、台船も引き上げさせた。そして祝島の漁船が引き上げるのを見届けた後、早朝に別の場所から別の台船を使用して埋め立て予定海域にブイを設置したと発表した。そして埋め立て免許の期限が切れる21日を前に、埋め立て工事に着手したと工事着手届けを提出した。中国電力は漁民を騙して工事を行うというまことに姑息な手段を使った。

 無事に工事に着手できて良かったと山口県知事側では述べているようだ。上関町の推進派も工事着手を喜ぶ談話を発表している。知事や町長はいったい誰のために働いているのだろうか。それを疑わせるのは、二井山口県知事の息子も元上関町長の息子も、今は中国電力の社員となっているのだ。中国電力のやり方は、いかにも悪質ではないか。

 先日、阻止線を張っていた祝島漁船の中に、普段はそんなところで漁などしていないのに、むりやり割り込んで刺し網を入れて祝島の漁船に漁の邪魔をするなと意地悪をしてみせた上関漁協平生支店の運営委員長も、息子が中国電力の社員なのだ。中国電力は、このような人びとの息子を自社に就職させることによって、賛成派を抱き込み、籠絡させている。いかにも悪質ではないか。

 反対派の住民が中国電力に電話で抗議をしたところ、中国電力広報係の人間は、「昔、核実験の時、放射能がいっぱいばらまかれたんだから、ちょっとくらいの放射能でむきになることはないではないですか」と言ったという。中国電力はこのような恐ろしい考え方で原発を作ろうとしているのだろうか。とても許せない発言だと思う。ぜひとも中国電力の人たちは原発の敷地の中に住んでもらいたいものだ。ちょっとでも放射能が漏れたら、瀬戸内海の魚はだれも食べなくなる。瀬戸内海の漁業は壊滅するだろう。ちょっとくらいの放射能にむきになるなという中国電力のような人たちは、一刻もこの世から消えて貰いたい。それが核廃絶を願う人びとの気持ちなのだ。