春は、いずこ

何気なく、お向かいの垣根を見ると、真っ赤な新芽が元気に生えていました。
写真を始めてから、ものをじっくり見る癖がつくようになりました。
「この新芽の葉脈は、ものすごい綺麗。」とか、「光が当たる、この葉っぱは、どう撮ったら綺麗だろう。」と、考えます。
これも、一種の訓練の成果かもしれません。

こんなとき、写真を始めてよかった。と思う瞬間です。
今まで、何の気なしに撮っていた被写体をじっくり観察する技も、写真クラブの講評でじっくり勉強したお陰かもしれません。

カメラをもって、家の近所を一回りすると、日頃、会わない近所の人と出会うことがあります。
「どこ、回ってるの？」と聞かれたり、「早く帰らないと、ワンコが家で待ってるよ。」と、いろいろな掛け声をかけてもらえます。
これも、また楽しい瞬間です。

ご近所にもっと緑があるといいなぁ。と思うことも、しばしばです。
ある写真をするブロガーは、写真のために家を引越しするくらい熱心な方がおられました。
まあ、私はそこまではしませんが、いい場所があると、自ら出かける。というスタンスで出来たらいいなぁ。と思います。
やっと、春が来たのです。
そこここに、春が芽吹いていい感じになりました。

やる気がない

日々、写真のことを考えることを重んじてきた私ですが、最近、写真熱が冷めかけてきて、一切、カメラをカバンから出さないことが多くなりました。
かと言って、いい風景に出会うと、カメラを持って歩かなかったことを後悔することもあります。

これには、理由があるのです。
私が憧れて目指す、写真クラブのエースの写真が、また凄さを増したのです。
「いつか、追いつける。」と、切磋琢磨してきたのに、一気に引き離されて、力の差を見せ付けられたのです。

今は、構想すらままならず、ぼんやりと部屋の片隅で、「人って、何だろう。」と、哲学めいた
気持ちで過ごす日々になりました。
まあ、こんなこともあってもいいんですが、なんか自分が可愛そうでなりません。

多分、欲しかったレンズを手に入れても、感性まで手に入れることはできません。
今は、ちょっとカメラをおいて、自分なりに考えることにしています。
もう少ししたら、また元気にあちこちに出歩いて、「ああでもない。こうでもない。」と、いいながら写真を撮っていると思います。

まあ、これが一種のスランプ状態なのでしょう。

スランプになることは悪いことではない。前進するための壁にぶち当たっただけだ。というのを聞いたことがあります。
本当に、目の前に壁があるなら、何とかして砕いてやりたい気分ですが、感性という壁は、そう簡単に越えることはできません。

暖かくなると・・・

暖かくなると、洋服に困ることがよくあります。
「去年の今頃は、何を着ていたのだろう。」と、考えますが、それは毎年考えることで、今更始まったことではないのです。

家にいることが多い私は、体を冷やさないように、コロコロに洋服を着ることがほとんどです。
しかし、愛犬の散歩となると、コロコロに着込んだ洋服が、やたら熱くなるので、一旦、２～３枚上着を脱いで出かけるのです。

もう春の陽気です。
あちこちで、菜の花が咲いています。
「もう、巷では春が足音を立てて、こちらに向かってズンズン迫ってくる。」という嬉しい兆しが感じられるのです。
いろいろなブログを見ると、梅を通り越して桜の写真がＵＰされているのもあります。
「私も、負けていられない。」と、カメラのバッテリーを充電することになります。

よく考えたら、お花の風景も、サラサラ流れる小川のしぶきも、そこに自分が行かないと、私のためにわざわざ来てもらえないのです。
そう考えると、思い切って、いろいろ計画を立てて、あっちこっちに出向かないことには話になりません。
こんなとき出不精では、全くダメですよね。

100均のボールペン

だいぶ前、１００均でカラーボールペンのセットを買いました。
何かに使うと言うわけではなく、ただ、色が綺麗だったから。というお粗末な理由です。
だから、「綺麗だなぁ。」とボールペンのセットを眺めるだけで使うことはありませんでした。

最近、書き物をするのに、色を分けて書いた方が見やすいかも。と、取って置きのボールペンを使うことになりました。
すると、ほとんどのボールペンが書けないのです。
「どうゆうこと？」と、何度も紙にクルクルと、インクの出を確かめるのですが、全く、と言うか、使えそうなものは半分もありません。
「しまった。」と思いました。

所詮、１００円。
使えなくても仕方ないのです。
私は、そんなボールペンのセットを２セットも買ってしまったのです。
「あ～あ」という気持ちになりました。
「まあ、半分でも使えたら、それでいいか。」と投げやりな気持ちさえ湧いています。

安かろう。悪かろう。ではいけないのです。
ちゃんと使えないとダメなんです。
そんな私を、安物買いの銭失い。と言うのです。
本当に必要なものは、高くても妥協をしてはいけないのです。

縁起物

私は、縁起物が大好きです。
ネットなどで、縁起物が出てくると、自然とそのサイトを開き、うっとり眺める習慣がついてしまいました。

今、とても欲しいものは、金色の招き猫です。
両手が上がっていて、とても福を招いている風が、強烈に心惹かれるのです。
しかし、これを手に入れたらどうなるだろう。という、その後の人生も考えます。
本当に、福を招いてくれるだろうか。
部屋の隅で、ほこりにまみれて、邪魔者にならないだろうか。

多分、後者が正解のような気がします。
今まで、いろいろな縁起物を手に入れたけど、劇的に変わったような気がしないのです。
これは、縁起物を売っているお店が福を得ているだけで、私には決して福は来ないのです。

縁起物は、縁起物として、見ているだけで幸福感を手に入れて、大事な代金は、買ったつもりで貯金するのが一番です。

サイトを見ていると、あっちにもこっちにもたくさん福をもたらすであろう縁起物がいっぱいです。
本当に心が揺れます。
この揺れる心がまたたまらなくいいのです。
「この縁起物を買ったら、私は幸福になれる。しかし、自力で幸福になってもいいんじゃない？」と、別の心がつぶやきます。

今のところ、まだ自制心があり、衝動買いに走ることは無いので、安心してますけど。