母の思い

私は、少しお弁当の量を減らしていたのです。
それを良しとしない母です。

「秋になったら、またご飯をいっぱい食べれるよね。」というのです。
でも、今の減った量のお弁当で十分なのです。
親は、子供にお腹いっぱいになるくらい食べてほしいのです。
でも、子供はそんなことすら迷惑なのです。
自分の食べれる分しか食べたくないのです。
まあ、成長期の子供は、半端なく食べるけど、もう大人になっている大人の女性は、食べる量を控えたいのです。

昔から、母は「いっぱい食べてね。」と言いながら、こんもりお皿におかずをのせるのです。
それが嫌だったので、食が細くなりました。
野菜をいっぱい食べれるように。と、八宝菜を週に３日は食べることになります。
それで、私は八宝菜が嫌いになりました。
何でも度を超えてはいけないのです。

母は、子供に頭が良くなるように。とは言わず、「優しい子になってほしい。」と、思っていたようです。
いけずな私には、そんな優しい人間にはなれないのです。
お腹いっぱい食べて、優しい子になることが母の思いです。
まあ、期待に沿える人間にはなれなかったのが残念です。