すっぴんハート

心の声、つぶやきを思うまま綴ります

お向かいのおばあさん

2024年02月28日 | 思うこと
いつもは、人っけのない真っ暗な家に明かりがついていました。
「お向かいの人が帰ってきているのかしら。」と、母は言います。

お向かいのおばあさんは施設に入っているのです。
ずっと、空き家のような家なんです。
その家に明かりがついています。
母は、「明日、ちょっと様子を見に行くことにするわ。」と、朝からお向かいのおばあさんに会いに行きました。
すると、案の定、家に帰ってきていて、これから娘の家に泊まりに行くことになっているようです。

様子を聞くと、施設では、認知症の人たちが訳の分からないことをいろいろ言ってくるし、自由がないのです。
そんなこと私には知れたことなんです。
そんなところで働いているスタッフは、訳の分からない人たちがケガをしないように見張ってしないといけないし、お世話をしないといけないのです。
普通の人では大変なことなんです。

業を煮やしたおばあさんは、そこを出、いったん娘の家に避難し、これから、もっと普通の年寄りが集うデイサービスにお世話になるようなことを言っていました。
「わかる。その気持ち。」と、私はもうそんなところでは働けない。と、思うのです。
いくらお金が良くても、無謀です。
でも、そのおばあさんが施設から出てきたおかげで、母は話し相手ができるようで、ちょっとウキウキしています。
何が良くて、何が悪いのか、私にはわからないことなんです。
コメント
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