愛犬の顔を見ていると、「毛がモサモサだなぁ。」と、思うのです。
そう言えば、もうだいぶ前にカットしただけで、あとはほったらかしになっていました。
もう、目が毛で隠れるくらいロンゲになっているのです。
「よし。こうなったら、可愛い犬になってもらおう。」と、愛犬の迷惑をそっちのけで、私はやる気満々になりました。
朝から愛犬をシャンプーするのです。
嫌がる愛犬を鷲づかみして、ゴシゴシ泡立てます。
嫌がっているのは重々承知なのですが、可愛い犬にはなるためには問答無用なのです。
綺麗に洗って、ドライヤーをして、ほのかに香るシャンプーのにおいに、「マイルド。」と、つぶやいたりします。
そして、また嫌がる愛犬をつかんで、カットすることに。
絶対に、ハサミを肌に触れないように、気を使いながら、チョキチョキ毛を刈っていきます。
これも嫌らしく、拒むんです。
しかし、心を鬼にして、「可愛くなるためには仕方ないんだ。」と、ブルブル震える体を押さえつけてチョキチョキします。
本当は、爪も切りたかったんですけど、あまりに可愛そうで、今日のところは諦めました。
私は、何ヶ月に1回は、こんなに鬼になるのです。
まあ、可愛い犬になったかは、定かではないのですが、自分の気が済んだので、ひとまず終了することになりました。
近いうちに爪も切ります。
こんな仕打ちをされても愛犬は、私に服従をしています。
ちょっと可愛そうかなぁ。と思う散髪でした。