F(t)麒麟山Racing 女池支部の記録

社会人になって始めた自転車ロードレースの成長の軌跡と、シクロクロス全日本チャンピオンへの道のりを綴るブログ。

2018新潟県自転車競技選手権ロードレース大会

2018年05月27日 | 大会
男子登録競技者の部 優勝 2:49:47
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今朝の体重54.8kg、TSB+9。

狙った通りに体重はU55で抑えて、TSBは2ヶ月ぶりのプラス。コンディションとしてはまずまずだが、不安要素として筋肉の張りが少し残っていることと、昨日の高ケイデンスで右膝の裏側の靭帯に痛みが出たこと。(AHO)

●機材
BIKE <tuning by 自転車の駅サガミ>
フレーム:YONEX CARBONEX
ホイール:ROVAL CLX50
タイヤ:Continental Grand Prix Supersonic 23c 7.5bar(直線基調なので高めに)
WEAR
ヘルメット:protone
ジャージ:valette TTジャージ軽量モデル
ソックス:オンヨネ 腱力ソックス
インソール:田村義肢 カスタムインソール
アイウェア:OAKLEY JAWBREAKER tuning by eyecue

●補給
・井村屋の羊羹×4つ
・ZEN塩梅水×1本、真水×1本(冷却用)、コーラ1本
・ZENトラ、MAGMA(スタート前)

●プラン
コースは、中盤とゴール地点に20~30mの登りがある1周7kmを15周回で105km。

エントリーメンバーは、県選手権といいつつ、関東や東北からの参加者も多く、JプロツアーやE1ライダーが名を連ねる。
要チェックとしては、Bellmareの岩瀬、直近のプロツアーを20位台でフィニッシュしていて、頭2つ3つは抜けている感じ。そしてベテランの奈良さん。
その他、自分がレースシーンから遠ざかっていて、具体的に誰が強いとか分からないのだが、Innocentは去年のこのレースで入賞しチーム的な動きもしていたので、今年も要注意と思っていた。

チームの作戦としては、後手に回らないように逃げにはメンバーを乗せていくように。まず序盤~中盤は、マッスルフチタに奮闘してもらうことに。
中盤以降、マッスルフチタが捕まった場合は、有力選手をマークしながら最終局面に備える作戦。みんな優勝を狙えるフィジカルがあるので、特にエース的な役割は決めずその時の状況を判断して。

●レース
ローリング中の下りで、反対車線に対向車が来て車輪をロックする選手が居たりして、カオスな出だし。ほぼ最後尾スタートだったが、平地では道幅が埋まっていて前に出られない。
登りと下りでジワジワ上げていこうと思っていた矢先、周回中盤の下り、左前方で落車発生。こっちに押し寄せてくるなよ~と強く念じて、運よく右端を通過。来年は前方でスタートしよ。

序盤で、マッスルフチタが作戦通り逃げに加わり、逃げ3人(のち2人)~プロトン の状況でレースが落ち着く。自分も10番手付近まで位置を上げて、安定巡航の時間に入る。安堵竜さんもプロトンを走る。自分が自転車を始めた頃の憧れの強い安堵竜さんと走っているのが嬉しかった。

逃げとプロトンのギャップは最大で1分20秒まで拡大し、このまま行ってしまうんじゃないかという力強さ。そんな中、プロトンの中盤で距離をこなしていると、ラストの坂で岩瀬がスッと上がっていく姿が見えたなと思った矢先、前方が棒状一列に。ヤバイと思ってペースを上げたものの、下りを経て平地に出たタイミングで前方と50mぐらいのギャップが発生。ここは何も考えずにマジ踏みして、なんとか前の集団にブリッジ成功。キツイがなんとか生きながらえた・・・。


この動きで逃げとの差が20~30秒減少したので、2~3発のアタックでレースが振り出しに戻る。岩瀬をマークしつつその時を待つことに。

中盤以降は、終盤の坂で岩瀬が多々ペースアップし、それに追随するという展開が続き、ペースアップのキレの良さに勝ちパターンが見いだせない状態だった。さらにInnocentの選手も岩瀬と遜色ない登坂力だったので、一層厳しい状況だった。


加えて、尿意が結構強く出て来て、トイレストップ止む無しか?!という状況で、とりあえずボトルの水を飲むのを控えることに。

終盤に入り、マッスルフチタを含む2人の逃げが終了。オツカ!!尿意の方は、給水を我慢した甲斐があってか、和らぎつつあり一安心。棒燃監督に渡していた2本のボトルのうち、コーラだけ受け取る。

ここで今度はリュージとInnocentの選手がスルスル~と抜け出していく。その差はどんどん広がり最大40~50秒に拡大。人数を揃えるチーム同士の逃げで、さらに終盤、このまま行く可能性もあるなと考えた。リュージならスプリントも出来るから確率的には悪くない。

3位集団としては、岩瀬や奈良選手に風の強い平地を引いてもらって脚を削ってもらうことが鉄板だから、平地は後ろで待機、そして登りは自らペースを上げたりしてジャブを打っていく。バン君もハイペースで登っていき、調子が良さそう。


ラスト3周直前の登りで岩瀬、バン君、自分が抜け出す。ここで前にジョイン出来れば5人の勝負は確定だろう。


前2人にブリッジするため協調して平地を回すが、前を捉える前に後ろに追いつかれてしまう。nyoさんの下り速すぎ。この先のブドウ山だったかで、リュージ含む2人の逃げが捕まり、10人ちょっとの集団で最終局面へ。この頃から岩瀬の登りに若干余裕をもって追随できるようになってきていた。最後のスプリントで勝負できると考え始める。風を受けないようにエアロポジションを多くとっていたら内転筋がピクピクし始めたので、ガニ股にして少しでも負担を減らすようにする。

ラスト1周半のブドウ山、チームとしては4人が残っている。リュージは逃げで消耗しただろうから、今は動けない。バン君はラストのロングスプリントで獲れる可能性があるし、今動いてもマークされるから待機だろうな。nyoさんはスプリントは厳しいから逃げの方が確率がある。聞いてみると、ラスト周回で逃げるとのこと。ラスト周回でレースが動くなと思っていた矢先、nyoさんアタック。この辺は「Don't think, feel!」の世界。平地区間で抜け出していくものの、ラスト周回直前の登り入り口で吸収される。

ジャンの鳴り響く登りで岩瀬アタック、しっかりチェックし下りへ入ると2人で抜け出す形に。


このまま行くか悩みつつ、1~2回ローテして後ろを確認すると、奈良選手が集団を引き連れて鬼引きしている模様。バラけていれば、逃げの確率は高いが、まとまってきているのでいち早く逃げは諦める。いまの状態ならラストのスプリントの方が可能性が高い。下手に逃げて脚を使った状態で捕まると勝ちが遠のく。岩瀬は、自分が諦めたことに何でだよ?って雰囲気。

ラストのブドウ山は、牽制状態で動きなく登っていきスプリント勝負となることが確定。道幅が狭いことやゴールが登り区間の2/3の辺りにあることからすると、集団の前からスプリントしなければならない。メンバーに先頭に集まるInnocentの後ろで固まり、最後はトレイン組んでなだれ込むことを伝える。バン君はロングスプリントの方が確率あるだろうから、自分の前に入ってもらう。登りに入りまだ誰も動かない。ラスト200m付近で自分としては射程圏内。先頭のInnocentに並ぶ。こういうタイミングにドンピシャでハムがピクつり始める。知らん、どうにでもなれ。一呼吸おいてからスプリント開始。去年は良く分からなかったゴール位置、今年は強く意識してそこに向けて踏み続ける。この数十秒が、ただただ長い。ハロン11秒台の岩瀬に差される恐怖。最後は振り返る余裕も無かったが、そのままゴールに飛び込んだ。


スプリントでは、2位の岩瀬に2~3車身の差をつけることが出来ていた。レース中盤では圧倒的な脚力差があったのだが、マッスルフチタ、リュージ、nyoさんの逃げにより、脚を使わざるを得ない展開になり、ボディーブローのように終盤に効いたに違いない。まさにチームで勝ち取った勝利。

マッスルフチタ不在…

岩瀬はこの展開を打破するため、強烈なアタックを何発も繰り出し、圧倒的な強さを見せた。誰しもが岩瀬最強、と思ったに違いない。来年が末恐ろしい。バン君からは、勝利に対する執念を走りながらひしひしと感じた。みんなが勝ちたいレース、チーム戦、そしてインディビデュアルレース、難しい駆け引きもあった中で結果は紙一重。

最後に、補給サポートをしてくれた棒燃監督、takeさん、umiさん、そして応援に駆けつけてくれた多くのチームメンバー、本当にありがとうございました。
また、このような素晴らしい公道レースを主催する新潟車連、そしてボランティアの皆さん、ここまでの準備や当日の運営、本当にお疲れ様でした。新潟にこのような素晴らしいレースがあることが誇らしいです。参加した県外の選手も良い大会だったと絶賛でした。


次のレースは、V3を目指すMt.Fujiヒルクライム、そして連覇を狙うニセコクラシック。もう1段、上げていくぞ。