140キロの部
7人のゴールスプリントで4位入賞
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【作戦】
・ゴールへは単独逃げか少人数スプリント
・後半は登りが少なく中盤までに人数を絞りたい
・練習不足から、体力的には100キロ相当がデッドライン
・ポイント的な攻撃しかできないので、普久川ダム2回、高江、羽地ダムの登りに集中
【レース】
スタートしてすぐにダムの登りに入る140キロコース。攻めるにしても、維持するにしても前よりの位置取りは重要。さらに登りの手前にトンネルがあり、昨年に落車があったと聞いていた。このため、スタートしてからスルスルと前方へ。トンネルでは後方から2回落車の音を聞く。トンネル内は音が響いて怖い。
1回目の普久川ダムは10番手ぐらいで序盤を進行。キツくはないがラクでもない。CBのKOH選手もこの辺に居たので、攻めた方が良いんじゃない?と煽る。中盤から少し余裕が出てきたので、先頭に出て攻撃開始。L4下なイメージで、決して乳酸発生域に入らないように。そして長引きはせず、同調する選手とともにが理想。そんな中でKOH選手、東工大を含む数名でペースを維持していく。集団は縦長になっているので、それなりにダメージはあるだろと感じる。ピークが近づき山岳賞に向けて空気が変わる。ラスト1キロから集中して狙いを定めて取りに行く。役員が見えて踏み込んで、アレ?間違った…。東工大君に取られる。やってしまった、2位通過…。
下りは気持ちよく先頭でかっ飛ばしていく。逃げのためでなく、単純に下りを楽しむ。最高に気持ち良し。ワインディングでは集団よりアドバンテージあり。ユル登りに入り、補給を取りながら集団に合流。補給地点ではボトルを取らずに通過。あれ、取っても良いんだね。要項では無いはずだったけど。再び下って集団は30人~40人ぐらい?
ここから2回目の普久川までは回復に注力することに決めていたので、最後尾に下がりmgmgしたりして過ごす。その間に続々と後方から選手が追い付いて来る。明らかに集団のペースが遅い。誰も引きたくないのだろう。分かります。
今回はサイコンメーターの表示を経過時間にした。負荷を時間で管理したいのと、定期的に補給を取るようにするため。30分おきにジェルを確実に補給した。せめてコントロールできるところだけは、万全にする。
2回目の普久川に向けて最後尾から前よりに位置取りを上げる。遠くに国頭の半島が見えるからもうすぐ登りだ。ここと高江の坂はセット。レース展開を左右する勝負所だ。交差点を先頭で入り積極的にペースを上げる。KOH選手ともう一人のCB選手が同調する。クライマーが勝つにはこの作戦しかない。中盤からはアクアタマなgoro選手、中央大学な選手等も加わり7人前後ぐらいで回していく。この時点で、マックススピードな選手が一人逃げているということで山岳賞はなし。ピークを15人ぐらいで通過。理想的な展開となった。
補給ボトルを受け取らずに下って高江の坂へ。みんな疲れているからこそ攻めるべきポイント。登り口で先頭に出て攻撃開始。ここは8分ほどだろうか。ギリギリの負荷で休まずいく。後方は離れている。いや、離れすぎている。これはマズい。食い気のある魚の前に泳ぐルアーのイメージが重要なのだ。射程外の獲物は追わなくなる。逃げるのが目的ではなく、人数を絞ることが目的。ピークで追走5人と合流する。goro選手、中央大学な選手、血痕なジャージの選手、黒いジャージな選手ともうひと選手。KOH選手おらず意外。ここまで狙い通りな展開だ。あとは協調して羽地ダムまで行き、勝負する。
ローテしながら確実に距離を消化していく。残り1時間半ほど。ペースは良いと思う。逃げていたマックススピードな選手を吸収して、7人の先頭集団となる。次第に100キロの選手、ジュニア、女子の選手が多くなり混走の場面が多くなる。ローテにも他クラスの選手が入りペースが上がらなくなってきた。そんな状態が続き、残り1時間ほどになった頃、なんとKOH選手含む10名弱の追走集団に追い付かれてしまう。これには心底落胆したが、追走で脚を使っていることもあるだろうと気持ちを立て直す。
ラスト1時間を切る。羽地ダムが近くなってきた。その手前に100m程度の安部の坂がある。場合によってはここでのペースアップもありかとレース前は考えていたが、この集団の大きさでは効果が小さい。そんなことを考えいると、見覚えのないオレンジゼッケンのライダーが良いスピードで抜いていく。なんのクラスだろ?と思った矢先に大集団がドドドー、と脇から抜いていくではないか。オーベスト、ナルシマ等々を見てようやく分かった。210kmが来たのか。それも集団がこの時点でまだでかく30人ぐらいはいるだろうか。ハッとして210のペースに合わせる。この中に140kmのメンバーが知らぬ間に乗っていくとマズい。程無くして安部の登りに差し掛かり、前方を確認するも黄色ゼッケンは見えない。そしてダム前に向かうラストの平地を経て、最終決戦地の羽地ダムへ。
交差点を右折してから、黄色ゼッケンの選手が行くのが見えた。混走かつゼッケン色が似ているので、相当に注意をしていないと見過ごす可能性がある。しっかりチェックする。210キロとしても最終局面なのでピリピリ。黄色入るな!とお叱りを受けて、ラインを変えてさあ登り。210の白石選手のアタックが凄い。それを追うように全力でいく。すると右側からススーとKOH選手が抜いていく。ここに来てそのペースは辛いが、ここは勝負どころなので全力で追う。そして最初のトンネルの手前で抜き返す。トンネル後の急坂で気配が消えたので、下りも頑張って踏む。が、再び追い抜かれる。210の選手もどんどん集まってきて、またカオスな状態となり最後の名護の平地に入る。ラスト7キロ。
140キロのメンバーを確認すると、アクアタマgoro選手、KOH選手、中央大学な選手など6名が生き残っていた。ほとんどが序盤から動いていた選手たち。そんなメンバーが残った。このまま行くと210との混走のままスプリントとなってしまう。6人で話し合い、210の後ろからスプリント合戦で勝負を決めることにする。このことから、一旦ニュートラルな状態となり、お互いの健闘をたたえ合う。という不思議な光景。ただ、脚の状態はあまり良くなく、攣りそうな気配があった。時々マッサージしながらゴールに近づいていく。ラスト2kmぐらいだったか、後ろから追走集団が来るのが見えた。マズい!取り決めを変更して210より前で勝負することにしてローテでペースを上げる。脚はすでに限界に近付いていた。かなりキツい。と、そこで210の集団がが活性化し、後ろからサイドから一気に塊が飲み込んできた。気づけばラスト1kmでラインは最も左寄り。前方右側ともに全くスペースがなく出られない。140kmの選手は前方に中央大学な選手がいる。なんとかこの選手だけでも抜いてやる、そんな気持ちで道路側溝の上を走り、後ろの選手に接触されながらも、ギリギリのところで中央大学な選手は抜いてゴール。順位は全く分らない。チップ回収のテントで再び健闘をたたえ合い、あれ、1人増えているぞ…。後ろから?もともと集団にいた?その後、アナウンスで順位が流れる。4位…。やってしまった…。
優勝はKOH選手。トレーニングのボリュームをしっかり取っていたし、勝つべき選手が勝ったと思う。悔しさが無いと言えば嘘になるが、確実に自分より努力してきた選手が勝ったという点において、とてもスッキリした感じだった。
2回目の沖縄は、しっかりと勝負できた。初冬の寒い中、練習に付き合ったくれたメンバーには本当に感謝したい。
7人のゴールスプリントで4位入賞
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【作戦】
・ゴールへは単独逃げか少人数スプリント
・後半は登りが少なく中盤までに人数を絞りたい
・練習不足から、体力的には100キロ相当がデッドライン
・ポイント的な攻撃しかできないので、普久川ダム2回、高江、羽地ダムの登りに集中
【レース】
スタートしてすぐにダムの登りに入る140キロコース。攻めるにしても、維持するにしても前よりの位置取りは重要。さらに登りの手前にトンネルがあり、昨年に落車があったと聞いていた。このため、スタートしてからスルスルと前方へ。トンネルでは後方から2回落車の音を聞く。トンネル内は音が響いて怖い。
1回目の普久川ダムは10番手ぐらいで序盤を進行。キツくはないがラクでもない。CBのKOH選手もこの辺に居たので、攻めた方が良いんじゃない?と煽る。中盤から少し余裕が出てきたので、先頭に出て攻撃開始。L4下なイメージで、決して乳酸発生域に入らないように。そして長引きはせず、同調する選手とともにが理想。そんな中でKOH選手、東工大を含む数名でペースを維持していく。集団は縦長になっているので、それなりにダメージはあるだろと感じる。ピークが近づき山岳賞に向けて空気が変わる。ラスト1キロから集中して狙いを定めて取りに行く。役員が見えて踏み込んで、アレ?間違った…。東工大君に取られる。やってしまった、2位通過…。
下りは気持ちよく先頭でかっ飛ばしていく。逃げのためでなく、単純に下りを楽しむ。最高に気持ち良し。ワインディングでは集団よりアドバンテージあり。ユル登りに入り、補給を取りながら集団に合流。補給地点ではボトルを取らずに通過。あれ、取っても良いんだね。要項では無いはずだったけど。再び下って集団は30人~40人ぐらい?
ここから2回目の普久川までは回復に注力することに決めていたので、最後尾に下がりmgmgしたりして過ごす。その間に続々と後方から選手が追い付いて来る。明らかに集団のペースが遅い。誰も引きたくないのだろう。分かります。
今回はサイコンメーターの表示を経過時間にした。負荷を時間で管理したいのと、定期的に補給を取るようにするため。30分おきにジェルを確実に補給した。せめてコントロールできるところだけは、万全にする。
2回目の普久川に向けて最後尾から前よりに位置取りを上げる。遠くに国頭の半島が見えるからもうすぐ登りだ。ここと高江の坂はセット。レース展開を左右する勝負所だ。交差点を先頭で入り積極的にペースを上げる。KOH選手ともう一人のCB選手が同調する。クライマーが勝つにはこの作戦しかない。中盤からはアクアタマなgoro選手、中央大学な選手等も加わり7人前後ぐらいで回していく。この時点で、マックススピードな選手が一人逃げているということで山岳賞はなし。ピークを15人ぐらいで通過。理想的な展開となった。
補給ボトルを受け取らずに下って高江の坂へ。みんな疲れているからこそ攻めるべきポイント。登り口で先頭に出て攻撃開始。ここは8分ほどだろうか。ギリギリの負荷で休まずいく。後方は離れている。いや、離れすぎている。これはマズい。食い気のある魚の前に泳ぐルアーのイメージが重要なのだ。射程外の獲物は追わなくなる。逃げるのが目的ではなく、人数を絞ることが目的。ピークで追走5人と合流する。goro選手、中央大学な選手、血痕なジャージの選手、黒いジャージな選手ともうひと選手。KOH選手おらず意外。ここまで狙い通りな展開だ。あとは協調して羽地ダムまで行き、勝負する。
ローテしながら確実に距離を消化していく。残り1時間半ほど。ペースは良いと思う。逃げていたマックススピードな選手を吸収して、7人の先頭集団となる。次第に100キロの選手、ジュニア、女子の選手が多くなり混走の場面が多くなる。ローテにも他クラスの選手が入りペースが上がらなくなってきた。そんな状態が続き、残り1時間ほどになった頃、なんとKOH選手含む10名弱の追走集団に追い付かれてしまう。これには心底落胆したが、追走で脚を使っていることもあるだろうと気持ちを立て直す。
ラスト1時間を切る。羽地ダムが近くなってきた。その手前に100m程度の安部の坂がある。場合によってはここでのペースアップもありかとレース前は考えていたが、この集団の大きさでは効果が小さい。そんなことを考えいると、見覚えのないオレンジゼッケンのライダーが良いスピードで抜いていく。なんのクラスだろ?と思った矢先に大集団がドドドー、と脇から抜いていくではないか。オーベスト、ナルシマ等々を見てようやく分かった。210kmが来たのか。それも集団がこの時点でまだでかく30人ぐらいはいるだろうか。ハッとして210のペースに合わせる。この中に140kmのメンバーが知らぬ間に乗っていくとマズい。程無くして安部の登りに差し掛かり、前方を確認するも黄色ゼッケンは見えない。そしてダム前に向かうラストの平地を経て、最終決戦地の羽地ダムへ。
交差点を右折してから、黄色ゼッケンの選手が行くのが見えた。混走かつゼッケン色が似ているので、相当に注意をしていないと見過ごす可能性がある。しっかりチェックする。210キロとしても最終局面なのでピリピリ。黄色入るな!とお叱りを受けて、ラインを変えてさあ登り。210の白石選手のアタックが凄い。それを追うように全力でいく。すると右側からススーとKOH選手が抜いていく。ここに来てそのペースは辛いが、ここは勝負どころなので全力で追う。そして最初のトンネルの手前で抜き返す。トンネル後の急坂で気配が消えたので、下りも頑張って踏む。が、再び追い抜かれる。210の選手もどんどん集まってきて、またカオスな状態となり最後の名護の平地に入る。ラスト7キロ。
140キロのメンバーを確認すると、アクアタマgoro選手、KOH選手、中央大学な選手など6名が生き残っていた。ほとんどが序盤から動いていた選手たち。そんなメンバーが残った。このまま行くと210との混走のままスプリントとなってしまう。6人で話し合い、210の後ろからスプリント合戦で勝負を決めることにする。このことから、一旦ニュートラルな状態となり、お互いの健闘をたたえ合う。という不思議な光景。ただ、脚の状態はあまり良くなく、攣りそうな気配があった。時々マッサージしながらゴールに近づいていく。ラスト2kmぐらいだったか、後ろから追走集団が来るのが見えた。マズい!取り決めを変更して210より前で勝負することにしてローテでペースを上げる。脚はすでに限界に近付いていた。かなりキツい。と、そこで210の集団がが活性化し、後ろからサイドから一気に塊が飲み込んできた。気づけばラスト1kmでラインは最も左寄り。前方右側ともに全くスペースがなく出られない。140kmの選手は前方に中央大学な選手がいる。なんとかこの選手だけでも抜いてやる、そんな気持ちで道路側溝の上を走り、後ろの選手に接触されながらも、ギリギリのところで中央大学な選手は抜いてゴール。順位は全く分らない。チップ回収のテントで再び健闘をたたえ合い、あれ、1人増えているぞ…。後ろから?もともと集団にいた?その後、アナウンスで順位が流れる。4位…。やってしまった…。
優勝はKOH選手。トレーニングのボリュームをしっかり取っていたし、勝つべき選手が勝ったと思う。悔しさが無いと言えば嘘になるが、確実に自分より努力してきた選手が勝ったという点において、とてもスッキリした感じだった。
2回目の沖縄は、しっかりと勝負できた。初冬の寒い中、練習に付き合ったくれたメンバーには本当に感謝したい。