イタリアより

滞在日記

カタール航空ビジネスクラスQスイートに乗る!その4.

2024年03月15日 | カタール航空

飛行機の窓から見た風景

朝もやにけむる「ザ・パール」(The Pearl Qatar)

ドーハ郊外に作られた人工島に立ち並ぶ街並み…らしい

2023.12.16撮影

このカタール航空のビジネスクラスQスィートのコンセプトはとてもシンプルで『ファーストクラスのようなビジネスクラス』なのだとか。もっともファーストクラスに搭乗したことはないから、比較のしようはないのだけれど『新しいレベルのイノベーション体験』とも銘打っているので、このQスィートが設計された背景には、革新的な技術と斬新な創造性をもってこれまでの常識を覆す、とするカタール航空の心意気を感じます。他社との大いなる差別化と顧客の満足度・期待値を超えるサービスは、まさに画期的。

今後航空業界全体に新しい基準を確立する可能性があって、私たち一般の利用者にとっても朗報です。またまた妄想が湧いてきますが、そのうち『ビジネスクラスのようなエコノミー』が登場するかも!。

サイトより

Qスィートの

シングル(左上)ツイン(右上)
ダブル(左下)・4人掛け(右下)の各座席

★以降は雑記ですが…
今回のわたしの席は往復ともに、飛行機の針路方向とは逆になりました。座席の配列が、前向きと後ろ向きの交互にセッティングされているためですが、機内では全く気になりませんでした。上記の風景も進行方向逆向き席の窓から眺めた訳ですが、違和感もなく、勿論乗り物酔いをすることもありませんでした。もしも逆方向の席に当たったとしても余程の事情がないかぎり心配は無用かと思います。むしろ、窓際席になって、振り返ることなく視線からフェードアウトしていく景色を楽しめました。

後ろ向きの座席でドーハへ

★もう一つ、個人の感想なのでヒソヒソと…
前述しましたが、機内食は好きな時に、好きな料理を楽しむことができる「オン・デマンド方式」(リクエストしたタイミングで提供される)で、「アラカルトメニュー」(単品でオーダー)から選べます。

食事のメニュー
撮っていませんでしたが
日本語表記もありました

頂いた機内食

わたしもあれこれと頂きましたが、帰りの便で頼んだ「和食」だけは今一つ。ご飯に大味な魚と煮物がセットされただけのワンプレートで、お味噌汁の味付けもお白湯のよう…。他の料理の満足度が高かったために、日本食にも期待を寄せたのですが…。

数々の賞を総なめにした感があるカタール航空と言えども、さすがに調理法や盛り付けに繊細さが求められる、世界無形文化遺産の「和食」には力及ばす…か。ところが…

他の料理のクオリティに比して
残念だった「和食」(個人の感想です^^;)

そんな感想が尾を引いている矢先、なんと新メニューが登場しているではありませんか。わたしの愚痴が直ちに伝わったとは思わないけれど、機内食に於いて顧客からのフィードバック(食べ残された料理)は、サービスの改善や顧客ニーズの理解に不可欠で、顧客満足の向上と期待値を超えるサービスを両輪にした、❛ 力及ぶ ❜ カタール航空の底力を垣間見たようです。

-完-

 

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カタール航空ビジネスクラスQスイートに乗る!その3.

2024年03月12日 | カタール航空

どこを向いても
キラキラなハマド空港

2023.12.27撮影

どのクラスに関わらず、機内で困るのが座席周りの「スィッチ」です。機械の操作にうといので、あちこち触っては失敗することがあって、「うやみに押すなスィッチ」が私の旅の心得の一つです。

そうはいっても操作してみないと分からないし、と押したら、忙しいCAさんを呼んでしまって謝ることに…そんな経験を経て勘(これは押すとマズイみたいな~)も働くようになった上、最近はピクトグラムの表示に助けられています。しかしながら、それでも ❛うやみに押すな~❜ なのですが、そもそも目的に適うスィッチがどこにあるか…まるで座る客を困らせるかのよう…はっきり言って複雑で多すぎる…。

分かりやすい操作パネルがはめ込まれた
カタール航空Qスィートのキャビン内

Qスィートのキャビン内では、シンプルで分かりやすい操作ボタンにくわえ、その反応が早いのには驚きました。もっとも今の時代、これがフツーだと思うのだけれど、そうでないことが多々あるのでこの空間の快適さには更に感心することになりました。寝るだけでいいと言ったけれど、目の前にある心地よさは何とも抗し難い。

大画面のモニターで見る映画は迫力がありました
リモコンもスルスルと反応してストレスフリー

2023.12.17機内にて撮影

時系列が前後するのですが、就寝時、フルフラットになる席はマジックのようだといつも思います。座席として使用されている椅子なのに、機能がアクティブになるとベッドヘと変身し、操作パネルやリモコンは、まるで魔法の杖のよう。

そういえば、ここはアラブの国…ならば「アブラカタブラ♪~」いや「開けゴマ!」かなどと、まるで子供のようで、一人悦になっていましたが、椅子は次第に水平になり、背もたれがゆっくりと倒れていく。そうしてやがては狭い空間に広々としたベッドが現れるのだから、やっぱりリマジックですね。

『אברא כדברא~♪』

変身した私↑

な訳はなく…

公式サイトより

まさに上記の体勢朝までぐっすりと寝ることが出来ました

余談

カタール航空のサイトでは、座席周りが紹介されています
目を通していれば身の回りがより分かりやすいと思います

なお、モニターに付いているテーブルを引き出す時は
ちょっと上に持ち上げて引っ張るのがコツです

私は少々もたつきました💦

CAさんがテーブルセッティングしてくれはするのですが…

A350-1000 Qsuite シングル座席

                                                                               -続く-

 

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カタール航空ビジネスクラスQスイートに乗る!その2.

2024年03月10日 | カタール航空

ハマド国際空港にて

頭上には

ゲート間を結ぶ無人のシャトル電車が走る

2023.12.27撮影

カタール航空の東京発ミラノ行きの旅程は、先ずは羽田からドーハ・ハマド国際空港へ向かい、その後ミラノ行きの便に乗り継ぐスケジュールです。羽田を23時55分に出発だったので、搭乗と同時に就寝になりますが、それでもウェルカムドリンクの提供と、CAさんからはメニューの配付があって食事内容の説明を受けました。欲しいものがあれば、その折々に申し出れば良いシステムのようなのですが、さすがに深夜でもあるし、私には「寝る」ことが最優先事項なので今は何もいらない旨を伝えて早々に横になりました。

食事時には可愛いランプが灯され
丁寧なテーブルセッティングが嬉しかったです

そもそも、渡伊するにあたってビジネスクラスを利用したいと思い始めたのは、2017年の旅・機内での出来事がきっかけでした。痛い足を引きずって、お尻に走る激痛に耐えながらよくあの公園を歩けたものだと当時を振り返ってもそう思います。ニッコリ笑って記念写真まで撮っている…という訳で、身体を横にして休める、そんなシートを乞うようになったのでした。だから特別なサービスもいらないし、食事だってフツーでいい。楽な座席さえ確保できれば~なのですが、こんな旅行者は他にも居るはずで、いつか「楽々シート180」(kazu命名)なるものがリーズナブルな価格で提供されることを願ってやみません。

スープも美味

厳選素材で調理された「シェフのスープ」だそうな

とはいうものの、機内ステイも旅行の楽しみの一つで、中でも食事は大きなウエイトを占めますが、同航空の機内食はその評価にたがわず、どれもレストラン仕様の美味しさでした。往復ともに親切なCAさんに勧められるまま前菜からはじまって、スープやメイン料理、デザートもお願いしてしまいましたが、やっぱり一皿は多くて、決して小食という訳でもないのだけれど、頼んだ料理を完食するのは少々一苦労でもありました。それでも、以前搭乗した、今は無い「アリタリア」の雑な機内食を思えばもう極上です。ワインリストを見れば、機内で出されるメニューとは思えないほどの豊富な種類のワインが紹介されていて、愛飲家には更なる楽しみが加味されることだろうと思います。

余談

Diptyqueのアメニティ

手のひらに乗せるだけで
いい香りが漂います

配られたアメニティの質の良さにもビックリ。フランス・パリ発の「Diptyque(ディプティック)のローションとクリームその他がセットされていましたが、フェイスクリームが私にはよく合って重宝しました。手元にある、持ち帰った小箱を開けると今でも良い香りが漂います。さすがフレグランス・ブランドという感じ。

ロンドンのブランド「ザ・ホワイト・カンパニー」の長袖パジャマ

材質はポリエステルとコットンの混紡で

長パンツは襟ぐりと同色の紺色でした

身長155センチ体重48キロの私に

Sサイズはジャストフィット

又、パジャマも着心地がよく、洗濯してもへたらない。

-続く-

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カタール航空ビジネスクラスQスイートに乗る!その1.

2024年03月06日 | カタール航空

ハマド国際空港の巨大なキャラクター/黄色いクマさん

この空港に到着したら

乗り継ぎ客はこのモニュメントを

目指すらしいのに

どこにも見当たらず…
※このお話は後日

「月日は百代の過客にして、往き交う年も又旅人なり」と詠んだのは、松尾芭蕉。彼がたどったのは、みちのくの悪路で、なんと過酷な旅だったかと思います。翻って、飛行機でビューンと飛ぶだけの私の一人旅、それでも一歩一歩が未知であり、年月が経っても旅の途中にいるような感覚は、時空を超えた、芭蕉と同じ旅人としての心情かとも…。さすがに「日々旅にして旅を栖(すみか)とす」とまではいかないし、帰る場所があるからこそ、こうして旅を楽しめる等とつらつら思いながら、昨年の旅を振り返ってみたいと思います。それにしても、帰国からもう二か月以上も経つのですね。。。

■2023年12月16日

今回(2023.12月イタリア旅)は、チケットありきの旅だと書きました。何とか予算の組めるギリギリの範囲で取れたフルフラットになる席でしたが、これが ❛知る人ぞ知る❜ らしいカタール航空の「Qスィート」と称される席でした。

カタール航空「Qスィート」の座席

カタール航空のイメージカラ一に統一された座席には、キャビン毎に扉が付いていて開閉が可能です。さすがに頭上は閉じられはしないので通路からのぞき込まれれば、内部は見えるのだけれど、それでもプライベート空間は十分過ぎるほどに保たれて、ファーストクラス並み(乗ったことはないけど)の個室になりました。当キャビン初体験のわたしが、あれこれ稚拙な説明をするよりも、公式サイトを見れば一目瞭然で、全く以てカタール航空のアナウンスどおり、贅を尽くした客室でした。

扉が開閉可能で
閉めれば個室になる

羽田を夜中の23時55分に出発するので、私の住む地方から東京への移動も当日で間に合うのは楽でした。もっとも帰国日の到着時間は夜の10時半。羽田で一泊し翌日地方へ戻ることになるので、前泊か後泊かの相違だけで、相変わらず地方在住者は地の利を得ない悲哀を味わいます。

-続く-

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