ミラノ・スワロフスキーの電飾
何千個ものスワロフスキーの宝飾で飾られたクリスマスツリー
ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のガッレリアにて
2015年12月25日
■2015年12月27日
ミラノの散策も終えたし、ここを拠点にした一泊旅行でサン・ジュリオ島の美しい景色もこの目で見られた、いよいよ旅の最終地ベネチアに移動です。例年だと、ベネチアまでの交通手段にスーパーエコノミーと呼ばれるイタリア鉄道の早割のリーズナブルな切符を早々にネット予約して臨むところですが、何だかダラダラとしていて、しかも今年(2015年)はギリギリまで、旅行そのもののキャンセルの可能性もあったので、現地で“普通”(イタリア鉄道の用語:BASE)料金の切符を買うことにしていました。
ミラノ市内の花屋さん
2015年12月25日
何度も記していますが、イタリアの鉄道の切符料金は安いです。例えば、2016年12月現在のミラノ-ベネチア間の切符を見てみましょう。
イタリア鉄道/トレiタリア:http://www.trenitalia.com/
2016年12月10日のミラノ-ベネチアの料金表を見ると
普通切符でも38.5ユーロ、スーパーエコノミーの切符なら29.9ユーロです。更に時間帯を選べば、この写真には出ていませんが、下方に13:05発の列車の料金は19.9ユーロ、普通料金のほぼ半額でスーパーエコノミーの切符が手に入ります。どうかすると日本の新幹線の3分の一、いや4分の一くらいの値段にまで下がりそうです。ただこの切符の種類によっては、いろいろと制約があるので、それを了承した上で購入するのはいうまでもありません。その制約というか条件は、時刻表の切符の種類の下にある(i)マークをポチッとクリックすると、左上に表示されます。
スーパーエコノミーの切符の条件は、1.cambio(変更):出来ない。2.Rimborso(払い戻し):不可。3.Accesso diretto ad altro treno(他の、別の列車に直接乗る):出来ない。4.Programma CartaFeccia :出来る。
要するに、スーパーエコノミーの切符では、変更もキャンセルも、そしてストなどがあって列車が運行されなくても払い戻しがない、という切符です。一切の保証はないけれど、その代わりに安くしとくね、という感じ。なお、4.のProgramma CartaFecciaは、トレニタリアの会員に付くポイントのことで、日本人である私たちには関係ありません(現在イタリア在住の人しかカルタフレッチャの会員にはなれない)。
では、普通切符(BASE)は、どうなのか。
1.Cambio prenotazione(日にちや時刻の予約の変更):列車の出発直前まで無料で変更可能。2.Cambio Biglietto(路線や一等車輌や二等車など切符そのものの変更)差額を払うことで可能。又、列車が出発した後でも、1時間以内であれば無料で変更が出来る、但し一回のみ。3.Rimborso(払い戻し):出発前であれば可能。但しキャンセル料20%を差し引いて返金される。出発後のキャンセルによる払い戻しは出来ない。4.Accesso diretto ad altro treno(他の列車に直接乗る):可能。但し乗車後、車掌にこのことを告げて、penale科料として8ユーロ支払う。5.Programma CartaFeccia :出来る。
ちなみに、もう一つの割引チケットエコノミーの切符は、発券後、日にちと時間の予約変更は、出発前に普通料金との差額を払うことで、1回だけ可能です。但し路線の変更及びキャンセルによる払い戻しはありません。
ミラノ駅最新式の券売機
と、ここから本題に入るのですが、ベネチアに向けて出発する前日に、ミラノ駅の券売機で切符を買いました。時間は今となってはウロ覚えなのですが、私のことだから、ゆっくりと朝10時台か11時台の列車のチケットを購入したのだろうと思います。朝の時間は便数が結構あるので選択肢も広いのですが、当日、駅に行ってドキッ。乗車するはずの列車が行ってしまったあとでした。いや、私が買ったはずの切符の発車時刻が違っていて、買い間違えていたのです。注意散漫、よく確認して購入しなかったからですが、どう言い訳しても乗り遅れ~でした。あーあ行ってしまった…
ミラノ駅では、他の駅と違って、切符を持っている人しか駅構内には入れません
チェックはなかなか厳しい
前述しましたが、ミラノ駅では他の駅と違って、駅構内に入るには正しい切符を持っているか入り口で検査が行われています。構内と外はガラス戸で仕切られて、結構厳しいチェックです。時間がかかる。私は大急ぎで窓口へ行き、切符の変更をすることにしました。ミラノ駅では、整理券を貰って順番がくると用件を係の人に伝えるのですが、私の場合、上記の通り、発車後1時間以内なら変更が可能なBase料金のチケットだったため、優先して窓口に案内してくれました。切符売り場は混雑もしていたし、構内に入るチェックも時間をとられそうで、危ういかと心配しましたが、無事に次の列車の切符に変更してもらって事なきを得たのでした。これが、いつものネット予約のスーパーエコノミーの切符なら、瞬時に紙くずと化して、新しくチケットを買わねばならない、自分の落ち度とはいえ、さぞかし臍(ほぞ)を噛む思いをしたことでしょうねぇ…
ちなみに以下が、変更後のミラノ~ベネチアのチケットですが、ちゃんと「CAMBIO DOPO PARTENZA」(出発後に変更)と記載されていて、イタリア鉄道もこのあたりはよく管理されているのだと感心した次第です。が・・・
良く見ると、昨年の料金は37.5ユーロで、今年は38.5ユーロ
切符の値上がりに気付いてしまった…ロ(-_-)