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真っ先に訪れたサンタンジェロ教会
■2014年12月22日(月)
前述もしましたが、ペルージャに着いて真っ先に訪れたのが、サンタンジェロ教会でした。この日は晴天でしたが、山の上のお天気は気まぐれです。午後になると急に崩れることもあるので、行きたい場所は最優先で向かいます。いつもそう決めています。これも私の旅の鉄則の一つです。
ペルージャの中心地にある大聖堂を見学した後、ソーレ通りに向かい、ロッシ・スコッティ広場を経由してガリバルディ通りを歩いて行きました。
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大聖堂の横を通り、ソーレ通りを行く
ガリバルディ通りへ向かう途中、ロッシ・スコッティ広場から望むペルージャの町の風景はとても素晴らしく、ここは写真スポットです。お天気が良いのはほんとに有り難い。
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ロッシ・スコッティ広場からペルージャの町並みを望む
あの山の向こうが、先年訪れたアッシジだ・・・シミジミ(旅情にひたる)~えっ?ちゃうちゃう、アッシジは反~対っ~と自分で自分にツッコミを入れながら、今にも遠くアドリア海の蜃気楼が現れそうな景色をしばし楽しんだのでした。
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ロッシ・スコッティ広場から続く階段を降りていく
広場から、上記の階段を降りて右へ右へと道なりに行くとペルージャ外国人大学の前に出ますが、その大学の横から続く小道を案内表示に従って更に上がっていけば、目的のサンタンジェロ教会があります。この通りは、ガリバルディと言いますが、やはり石畳の坂道で、教会までは結構な道のりがありました。
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目の前に見えるのがサンタンジェロ門
黄色の矢印から入りますが、その手前、教会を正面に見る民家のある通路(一番上の写真)からも行ける
この門にも上がれるらしいのですが、私はパスをしてまっすぐ教会に向かいました。起源は4~5世紀にも遡るというこのサンタンジェロ教会は、この町に現存する最古の教会ですが、古代ローマの建築様式そのままに、円形の美しい姿は手入れの行き届いた芝生によく映えて、まるで貴婦人のごとく静かな佇まいを見せてくれました。訪問者は私一人で、こんな時、オフシーズンのメリットを思う存分享受できるのでした。
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ペルージャの貴婦人(私が名付けた(^^))サンタンジェロ教会・・・
晴天だったので、まるで絵葉書のような写真が撮れました
昔は、素朴で平面の、円形や正多角形を主にした教会が作られていた・・・。元々は霊廟のローマのサンタンジェロ城を初め、パンテオンやラヴェンナの教会群、そしてマニアックなところではヴェネチアのトルチェッロ島にある質素なサンタ・フォスカリ教会など、これまで訪れた初期キリスト教の建物が次々思い浮かびました。3~5世紀の古い建物が、修復されながらでも今なお現存する、やっぱり凄いぞ、イタリアは。
と、すっかり前置きが長くなってしまいましたが、ガリバルディ通りのこの辺りにはバールも雑貨屋さんもなくて、ちょっと困ったことになりました。喉も渇いたしトイレ休憩もしたいのにお店が一軒もないのです。そういえば、ランチの時間もとっくに過ぎたしなぁ~いや、それよりも何よりも、中耳炎を悪化させない為に抗生剤を飲まなくちゃと考えていたその時に、あったー、とレストランらしきお店を見つけ、さほど深くも考えずにドアを開けたのでした。
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「ボンジョルノぉ~☆」
何を食べようかなぁ~喉が渇いたから昼間だけれど、先ずはビールでも~そうだ、豆か野菜のいっぱい入ったスープを頼もう、トリュフのかかったスパゲティ、サルシッシャもいいなぁ等と、事前に調べたペルージャの名物を思い浮かべながら、店に入ったのですが・・・
えっ?
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レストランの中では・・・
外からは全く聞こえなかった、マハラジャの音楽が店内に調子よく、そして大音響で鳴り響き、壁に掛かったテレビの液晶画面には、派手な衣装をまとった踊り子たちが、音楽に合わせて身体をクネクネさせている。どうもインド料理の専門店に迷い込んだらしい(いや入った!)、と気付くのにそう時間はかからなかったものの、私はすっかり固まってしまいました。それっぽい小柄な男性がニコニコしながら、丁寧にお辞儀をして迎えてくれた為、出るに出られなくなって・・・あーあ~。でも、これで喉の渇きと空腹は癒やせるし、トイレもいける、まっいっか~。
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給仕さんがお勧めだと言ったリゾット
メニューを見ると、多分インドの言葉とその下にイタリア語に訳された料理名が並んでいましたが、もうここは店のお勧め料理を聞くのが一番です。果たして彼はリゾット(お米)を勧めてきましたが、それはきっと私が平たい顔族だからだ、などと考えながら、それでもメニューから「verdura」(野菜)のリゾットを選んだのでした。
ペルージャは海のない州都です。海産物や魚介類はないけれど、私が頼んだリゾットには、きっと新鮮で美味しいお野菜たちが沢山入っているに違いない・・・と思った期待はあっさり裏切られ、明らかに冷凍食品だと分かる野菜が混ぜられたリゾットが上記写真のようにでーんと山盛り出て来ました。そして副食に三種類の香の物が供され、これをリゾットに掛けながら食べろと件の男性からアドバイスがありました。ハイそうします・・・
味はまっそれなり~でしたが、取りあえずの空腹と喉の渇きは癒やされたし、薬も飲めた。あとは、トイレを借りて、町の散策に戻ろうと気を取り直しましたが、洗面所に行こうとして、途中通ることになる厨房を見ると・・・再び・・・
えっ?
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水道橋を行く
厨房には、コンロがない、鍋もない・・・小さな家庭用電子レンジがポツンと置かれてはいましたが、一体あの料理はどうやって作ったのか・・・いや、深くは考えまい・・・
このあと、古代ローマの水道橋跡である、アックエドットへ向かいましたが、振り返ると何だかあの店は消えていそうで・・・怖くて後ろは振り向けませんでした^^;。まさか、イタリアのキツネはお店を出すなんてことはしないよねぇ・・・水道橋を歩いているときも、私の頭の中ではいつまでもマハラジャの音楽が鳴り響いていましたが、そういえば、どこからか動物の鳴き声もしたような・・・。