イタリアより

滞在日記

アリタリア・マイルの真実番外編3

2013年10月26日 | 旅行

店内は個室になっていてとても静かでした

白い矢印が私たち三人が入室している部屋です

夜になれば黄色の矢印の舞台では演奏があるらしい


このシファダムは、地元の人たちにとっては婚約などが整ったお祝いの膳やお客様をもてなす席などに使われるレストランで、普段はめったに来ることのないお店だとジュウンは言いました。先の話題に出たスターバックスでさえ韓国ではちょっとしたステータスがあるとかで、考えればコーヒー一杯が3500ウォン(約300円)となれば韓国ではランチが食べられてしまいそうな値段。この国の食文化は想像以上に幅が広く深いのですね。



シファダムのパンフレットより


私たちが選んだのは、「コンガンハン イヤギ」(日本語では「健康の話」)というコース料理です。食材も調理法も成る程ほんとにヘルシー。テレビで流れたCMの、“あなたの身体は食べたものから出来ている”というキャッチコピーにドキッとしたことがありましたが、毎日こんな料理を食べることができるなら、一生病気知らずで暮らすことができるでしょう。


「マウムル ピウォ ヨンヒャンウロ チェヌンシガン」ってどこで区切っていいか分からない

絶対覚えられない料理名なのでメモっておきました(^^)


“心を空にして蓮の香りで満たされる時間”というのが、このお料理のコンセプト、何だか禅問答でも始まりそうな料理名ですが、餅米を蓮の葉で蒔いたこの一品は、確かに豊かな蓮の香りが口の中で広がりました。



テジプルコギ(豚のプルコギ)

サンドイッチが出てきたーとちょっと驚きました^^;


でも、サンドイッチと言ってもあながち間違いではないようで、料理名を日本名に訳すと「「コリアン・ランチ・ボックス」なのだとか。パンだと思ったのは実はお餅でした。中には甘辛いプルコギとお野菜がぎっしり詰まっていて、硯をイメージした器の中にはキュウリと大根のお漬け物が添えられていました。

少しづつながらでも、ここまでで食べたお料理は5品です。ランチタイムだし、肉料理のプルコギも出てきたので、そろそろ次はデザートかと思いきや…まだまだ続く韓定食(宮廷料理)~恐るべし韓国料理!
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アリタリア・マイルの真実番外編2

2013年10月25日 | 旅行

SI・WHA・DAM(シファダム)


アリタリア・マイルの一件は、すっかり飛んでしまっている私です。マイルの交換をしなければ今回の旅行はありませんでした。そして、こんな韓国の伝統料理を食べることも叶わなかったと思うと、少しアリタリアに感謝の念がわいてきました。(あっでもほんのちょっとだけ)現金ですね。美味しい食べ物は全てを凌駕する!とは大げさか(^^)


お店の受付です。う~ん、店内そのものがヘルシーだわ(^^)


ジュウンさんが予約をして連れて行ってくれたのは、仁寺洞(インサドン)のメインストリート、あのハングル表記のあるスタバの目の前のお店「SI・WHA・DAM(シファダム)」でした。宮中料理が食べたいと言った私のリクエストに、とてもヘルシーだし韓国の伝統料理が少しづつ味わえるこのお店はお勧めだからと、提案してくれたのです。勿論異議なんてありません。落ち着いた風情のある通りには突出しておしゃっれっぽく建つ白いビルの2階がそのお店でした。


まずは栗のスープ

秋の季節にピッタリの温かいスープは、まろやかでこくがあって冷えた身体にじんわり染みわたる


店名「シファダム」を漢字で書くと「詩画談」なのだそうです。まるで絵画のような美しい盛り付けと味もそれに見合う美味しさ、更にこれらのお料理にストリー性も持たせて、まさに韓国の伝統創作料理といえる品々でした。


鴨と桃のサラダ

ソースのベースはバルサミコ酢と上質のオリーブオイル

サムゲタンに並んでヘルシーな肉料理かも~なんて、ハイ、見事に滑るダジャレでございますm(_ _)m



セリと海鮮のチヂミ

芹が練り込まれたチヂミが表すのは、緑豊かな田畑の風景


日本では、チヂミという呼び方をしますが、この言葉は釜山(ぷさん)の方言なのだそうです。ソウルでは、「ジョン」というらしい。ジュウンさんが教えてくれました。へえへえ~と感心する私、知らないことばかりだな…ジョンか…なんかワンコみたい、とは又々失礼致しましたm(_ _)mペコペコ


トンチミ(右)とは大根の水キムチのこと。口の中がさっぱりして次のお料理も美味しくいただけます。冷たいスープも一緒に飲む、いわばオモニ(お母さん)の作る韓国のお漬け物なのだそうです。

セリのジョン(ワンコ好きの私はチヂミをもうこう呼んでしまう、ジョンっ待て!って違うか)は食べるとき、少々待って~お皿に添えられているスポイトに入っているタレを掛けて頂きます。う~ん、モチモチしてなんて上品なジョンっなのでしょう。あっこのジョン、別名プチ剥け いや 「プチムケ」とも呼ぶらしい。なんかやっぱりもふもふワンコを連想する…

続く
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アリタリア・マイルの真実番外編1

2013年10月24日 | 旅行

仁寺洞(インサドン)の情緒ある街角

ソウルの鍾路区(チョンノグ)にある王宮のお膝元となるエリア

古くからの工芸店や伝統茶屋などがひしめいて、韓国の文化がよく分かりました。


マイルの交換にこうして波瀾万丈のあった韓国旅行でしたが、韓流のファンでもないしK-POPにもさして興味のない私は、こんな機会でもないとなかなか韓国へは足が向かなかったと思います。出発の前日に広島空港のホテルに宿泊し、翌朝早く成田へ移動、そしてそこから韓国仁川へ。到着した仁川ではイミグレ(入国審査/仁川空港では指紋と顔写真を撮られました)に2時間以上も時間を取られ、ホテルに入ったのは、広島を出発してからなんと11時間後。韓国はなんて遠いんだ…これならローマへ行けてしまうぞ^^;


仁寺洞(インサドン)の大通り

雨が少し降っていましたが、ジュウンさんに案内して貰ってゆっくり散策することが出来ました。

朝鮮王朝時代にはこの辺りに王宮に勤める両班(ヤンバン=役人)たちが住む屋敷が立ち並んでいたとか

この日から急に寒くなり、朝の気温は6度。

万が一にと思って持参したババシャツとセーターが大いに役に立ちました。


知人を予定以上に待たせ、迎えに来てくれた韓国の知人のお友達ジュウンさんにもすっかり迷惑を掛けましたが、滞在中は楽しく過ごすことが出来たので、まずは良しとしようと思います。旅先で起きたことは全て受け入れる~私の旅の鉄則ですが、旅行前のアクシデントも加えねばならないことが今回の件でよく分かりました。出発前の心得~ほんとに行きたいのであれば何としても行く!!の気構えが必要ですね。天は自ら助く者を助く、でしょうか。そして私の脳はイヤなことはすぐに忘れるらしく、ノー天気な単細胞で良かったと思います。


インサドンの観光センターでチマチョゴリを試着体験しました。

日本円で300円。好きな色柄か選べます。

ローマのコロッセオの前の剣闘士のように高額請求なんて、勿論ありません。

自分たちのカメラで自由に撮り合いをしました。



韓国に出来たスターバックス1号店

ハングル文字で看板が掲げられている

世界で唯一、母国語の看板が許されているお店だと、ジュウンさんが教えてくれました。

伝統あるこの町の景観を壊さない為なのでしょうね。


そうそう、このスタバの“唯一”がもう一つありました。スタバが唯一出店しなかった国、いや出来なかったというべきか、それはイタリアです。イタリアにはマクドナルドはあってもスタバがありません。このスターバックスは、現会長がイタリアのバールで飲んだエスプレッソにヒントを得てコーヒーのチェーン店を思いついたとか。どこよりも美味しいエスプレッソが簡単に、そして安く飲めてしまうBAR(バール)の文化のあるイタリアに、そりゃチェーン展開なんて…。イタリアからすれば、「我が国にスタバだなんて100万年早くってよ!」というところでしょうか(^^)。

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アリタリア・マイルの真実4

2013年10月22日 | 旅行

宿泊先のホテル・ウェスティン朝鮮(チョースン)

ソウルの中心街明洞の目の前にあってとても便利なホテルでした


驚きと疑問の入り交じった「なんですとーっ」と言う言葉は、いつ言うの?今でしょ!!ってふざけている場合ではありません。と言いますか、最初は相手が何を言ってるのか瞬時には理解出来ませんでした。だって、確定したEチケットをアリタリアデスクは既に発行しているのですから、「乗れない」という意味が分からなかったのです。どういうことでしょうか?と聞く私の耳に入ってきた返答は、「大韓航空の便にお客様のお名前が登録されていず、席が確保されていません」ということでした。そんなバカな…


ホテルウェスティン朝鮮のロビー


Eチケットは発行されていて受け取っています。明らかに確定した状況で、今更席がない、乗れないというのは困ります。既に広島から成田までのANAのチケットと現地のホテルの予約も済んでいますし、知人とは現地で待ち合わせの約束もしています、と言うと、相手は、私どもではなく大韓航空側の事情ですし、お客様のチケットは特典航空券ですので、と耳を疑うような返答がありました。もう絶句するしかない。


20階にあるエグゼクティブフロアラウンジの入り口

専用カードをレセプションで提示して

唯一知っている韓国語「アンニョンハセヨー」~と挨拶をして入りました(^^)



予約の段階で希望する席がないのは仕方ない、何といっても正規の料金を支払う客が最優先です。しかしチケットを発行しておいて、それも出発の一週間前に乗れないというのはどう考えても解せません。少々のことはまっいっか~と済ますことの多い私ですが、さすがにこの言い分は承諾する気にはなれませんでした。デスクの女性は、翌日のチケットなら席がお取りできますと言いましたが、もう返答する気も失せて怒りも通り越し、お断りします、どうしてもこの便で出発しますので、そのようにお取りはからい下さいと静かに言いました。相手はもう一度大韓航空に確かめてみますと応じましたが…果たして…なんとお粗末な結末だったことでしょう。


さすがにラウンジは静かでゆったりとできました

欧米のビジネスマンや旅行客もちらほら


しばらく経って連絡が来ましたが、原因は大韓航空のシステムエラーで、一番最初の予約が取り消され変更になっていたため、そのままが反映されてしまったとのことでした。確かにシステムエラーはアリタリアのせいではありません。しかし、チケットを発行した自社のリピーターの顧客の席がないということにもう少し責任を感じることはできないものか。もっと真摯に対応していればシステムのエラーだと分かったはずだし、顧客を混乱させ不愉快な思いを抱かせることもなかっただろうに。渡航経験が80回を超える同行の知人は、事の顛末を聞いて、やっぱりアリタリアだよねぇと笑っていましたが、社員一人の顧客対応がどれほど自社の評判に影響を及ぼすか、もっと自覚しないとな…終始慇懃無礼だったデスクの対応は最後までご迷惑をおかけしましたの一言もありませんでした。


朝は6時から朝食が、夜はアペリティーボでお酒と各種おつまみが無料で提供される快適なラウンジでした


アリタリアは2014年には新しく東京~ベネチアも就航する予定です。イタリアはますます近くなる、こんなサービスの向上は嬉しいけれど、そこには“人”があってこそ、お客様は神様ですなんて時代がかったことは言わないけれど、せめて丁寧な心のある応対だけは望みたいと思うのです。


ラウンジにて

朝食の品数は多くどれも美味しかったです。

食べ物を前にしてはどうしてもニッと頬がゆるみますね


なお、イタリア国内のアリタリア・マイル交換の諸事情はこちらから。

イタリアに住むブログのお友達、なおこさんのサイトです。


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アリタリア・マイルの真実3

2013年10月19日 | 旅行

ソウル明洞の大通り/無料通話アプリ・ラインの発祥地はここ韓国らしい

スタンプと呼ばれるキャラクター「熊のブラウン」と「うさぎのコニー」が目をひきました


Eチケットはメールで送られてくるのに受信をしていないし迷惑フォルダにも入っていない、相変わらず掛からない電話を毎日昼休憩に掛け続けて三日目、やっとつながった電話の相手にこの旨を伝えるとEチケットは送ったという返事。いや来ていない、送った、と押し問答をした末分かったのは、送信側のアドレスの入力間違いでした。会員番号も伝えたのにこんな初歩的なミス…間違ったアドレスに送ったのなら宛先不明でメールは返って来るだろうに。


名物チゲ鍋にも舌鼓を打ちました


仕事に対する姿勢は一事が万事。勿論間違いは誰にでもあるし責める気持ちはありませんが、せめて申し訳ありませんでしたくらいの一言は欲しかった。あっさりと再送しますと言って電話は切れました。



ソウル在住の韓国人ジュウンさん(左)が連れて行ってくれたチゲ鍋屋さんで


6月末に任意の日にちで予約した韓国行きは、その後知人も一緒に行ってくれることになり互いに日程調整をして10月13日出発となりました。知人は関空発なので時間を決めて仁川空港で待ち合わせ。私はANAのマイルで交換した広島→成田便のチケットも取れてやっと旅程が確定したのでした。が…


河南地区へ地下鉄に乗って

地下鉄も以前とは違って綺麗で清潔で目を見張りました

凄いぞ韓国!!


9月の終わり頃だったでしょうか。急に出発便の変更を告げられました。当初の時間よりも1時間遅い出発便…仁川で待ち合わせをする知人は2時間近く私を待つことになるのですが、それでも快く了承をしてくれました。こんなことはよくあるのだと思う反面、何だか急に不安になって来たのも事実です。アリタリア機に乗る訳でもないし、ちゃんと仁川へ行けるのだからと思い直しましたが、暗雲立ちこめるとはこのことか…イヤな予感は的中して…


河南(カンナム)三成(サムスン)にある巨大複合施設コエックス

今、リニューアル中で食堂街だけが営業していました。ちょっと残念


出発日のちょうど一週間前のことでした。アリタリアデスクから再び電話が掛かって来たのです。予定していた大韓航空機には乗れませんので、日程の変更をお願いします…と。

続く




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