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イタリアより

滞在日記

モディカ/パラッツォ・ファィラホテルにて.その2.

2022年03月17日 | モディカ

モディカ・アルタの町

2019年12月21日撮影


■2019年12月21日/二年以上も前になる旅を振り返っています/2022.3.18記

ホテルのレストランでの夕食は、結局私一人がぽつねんとテーブルに着いてカメリエーレさんからサービスを受けることになりました。毎年のことながら、女性一人がレストランで食事をするというのは、イタリア人からすると考えられないことなのでしょうが、けれど、そんなことを気にしていては一人旅なんて出来ません。スーパーで食材を買って、部屋で食べることも勿論あるけれど、とにかく一人なんだから仕方ない、といつも割り切ります。


貸し切りになったファイラホテルのレストラン


さて、メニユーから選んだのは、お任せの前菜と、温かいクリーム仕立てのスープにカメリエーレさんが勧めてくれたパスタ、そして白のグラスワインです。今日一日、レンズ越しに眺めたモディカの町の景観を、カメラの画像再生で見直しながら、日本から遠く離れた世界遺産の町を訪ねた感慨にふけっていました。そこへ前菜が運ばれて来たのですが、テーブルに丁寧に置かれた料理にえっ!?と目が点に。これって…うん?お寿司?


温かなスープとお勧めパスタ


どこからどう見ても、握りずしです。おしゃれな雰囲気にアレンジされた正真正銘のお寿司でした。イタリアでも駅地下にある大手のスーパーにはお寿司が売られているのをよく見かけますが、こうして前菜で供されるのは初めてでした。食べてみるとその味は、程よいお酢の塩梅とご飯の硬さも絶妙で、日本のそれと変わらない。決して「握り寿司もどき」ではありませんでした。


前菜に出された握り寿司!


食事を全て終えてから、カメリエーレさんに、お寿司がとても美味しかったこと、日本人だから嬉しかったとお礼を言いました。すると彼はにっこり笑って、ちょっと待ってて、と告げて奥へ行き、料理人を連れて戻ってきました。ここで再び目がパチクリ。


Fさんとの記念写真


「こんばんは。」と挨拶してくれたその人は、まぎれもない、こちらも正真正銘の日本の方でした。もうびっくりして言葉が続かなかったのですが、世界遺産の町と言っても、日本ではまだそれほどメジャーではない、しかもこんな山奥のホテルの厨房に日本の料理人さんが居るなんて。自己紹介してくれたFさんは、修行のために各地を回っておられるのだそうで、少し時を置いたら、又次の職場への移動を考えておられるのだとか。(ブログへの掲載はFさんに了承いただきました)

椅子に置かれた私のカメラを指さして、件(くだん)のカメリエーレさんが折角だからと記念写真を撮ってくれましたが、一人で居た隅っこのテーブルが一気に華やいで、感動と共に今も心に蘇る、まさしく一期一会のサプライズになりました。。

-余談-

モディカ・バス停横にあるバール「La 33」

ラグーサ行きのバスに乗れなかった私は、思い余ってこのバールでタクシーを呼んでもらいましたが、こんな時、「タクシーを呼んで下さい」はどう言えば良いか。一人旅を始めた頃、そのニュアンスが理解できずに居ました。今回の私の場合は、事情が事情だっただけに同情もしてくれてお店の人は、すぐにタクシーの手配をしてくれましたが、ここは、ASTのバスの切符やおみやげ等を販売しタバッキも兼ねるバールです。当たり前のように「タクシーを呼んで~」では礼を失するように感じます。

観光本などには、タクシーを呼んでもらうのに、「un taxi per favore」や「Può chiamare un taxi?」などのイタリア語が記載されていますが、同じ意味ながら、ここは、へりくだってより丁寧に、「potrebbe chiamarmi un taxi…per favore…」(『(すいませんが)、私の為にタクシーを呼んでいただきたいのですが…お願いできないでしょうか…』みたいな意味合いの表現)で依頼するのがいいかと思います。勿論、バールでコーヒーを飲むか、おみやげに何か一品でも購入した上で。

ちなみに、「un taxi per favore」は、タクシーを呼んでもらうことがフツーに出来る場面。例えば街角でラジオタクシーを呼んだり、ホテルのフロントに❛明日(domaniを付けて)タクシーを一台お願いします❜等、相手にその文言が失礼にならないシチュエーションで。「Può chiamare un taxi?」や「Può chiamarmi un taxi?」は、日本語で言うなら、『タクシーを呼んで頂けませんか』、という前者よりも丁寧な表現になり、通常は、このフレーズが使われていると思います。更にその上、「~して頂けると…」と相手の気持ちを推し量りながら丁寧に依頼をする、これが「potrebbe~」の表現になると考えます。文法で言えば「丁寧な要求や希望を表す」条件法という難しい話になりますが、イタリア語でも相手を尊重したり、謙譲の意を込めたりする言い回しがあるので、私たち観光客でも少し注意が必要かなと思います。依頼を受けた側にすると、「タクシー呼んで」と「呼んでくれませんか」あるいは「呼んで頂きたいのですが…」では、そのニュアンスは違って来ますもんね…

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モディカ/パラッツォ・ファィラホテルにて.その⒈

2022年03月14日 | モディカ

パラッツォ・ファイラホテルの入口(左・旗が立っている)
2019年12月21日撮影


※アリタリアの後継企業であるITAの運航が日本でもついに開始されました。チケットも6月搭乗分から販売されています。日本からイタリアへ行く唯一の直行便です。アリタリアのマイレージプログラム「MilleMiglia(ミッレミリア)」に変わって、その名称は「Volare」(ボラーレ♪)。日本語に訳すと「飛ぶ」。なんかねぇ…そのままやん、とつっこみました。

■2019年12月21日(2022.3.13記)

イタリアに到着して早々に、モディカという町に出かけたのですが、二泊三日の予定だったため、宿泊をどこにするかとても迷いました。前述した通り、モディカはこんな→凹/形状をした町で、へこんだ部分がメイン通りのコルソ・ウンベルト、その大通りの両サイドに人々が暮らす居住エリアが広がっていて、その光景は、コルソ・ウンベルトから見上げると、それはもう山際に建物がへばりついている、といった風情です。

見ている分にはいいけれど、あそこまで荷物を持って歩いて昇るのはどんなにきつい行程が待っているか想像に難くないことと思います。その難行を、例によって行ってみようと実行したわけですが、もう一度、となると考えこんでしまいます。喉元を過ぎても熱さは忘れない…いや、昨日の事のように蘇(よみがえ)る。

モディカの町/コルソ・ウンベルトが町を二分する
Pizzo Belvedereより撮影

2019年12月21日


なぜこんなことになったかと言うと、山のてっぺんにあるホテルを予約して安易に徒歩で向かったからでした。しかも、ショートカットになる近道を選んだ為に、まるでロッククライミングでもしているかのようでした。山の上に宿泊を考えている方にはタクシーの利用をお勧めします。それも事前にホテルに依頼しておくことを。バスが着く広場にはタクシー乗り場はあるものの、恐らくそこにはタクシーは停まっていないと思います。そう腹をくくって臨んで下さい。(←ちょっと脅します)


コルソ・ウンベルトよりアルタ地区を見上げる
あの山のてっぺんのホテルに徒歩で向かいました
2019年12月21日撮影


さて、そのホテルですが、オフシーズンでもあるため、宿泊者の気配はなく、とても静かでした。それでもホテルの人は、フロントからお掃除係の人に至るまで、とても親切で好感が持てました。季節外れの、それも町は閑散とするクリスマスの時期にやってきた平たい顔族の女性客を、仕事とはいえ、よく歓待して下さったと思います。


モディカの宿泊先パラッツォ・ファイラホテル

2019年12月21日撮影


そんなこともあって、初日の夕食はホテルで摂ることに。もっとも周辺に気軽に入れそうなお店を見つけられなかったことが一番の理由でしたが、さりとて町の中心街へそう何度も降りて行く気力も体力もない、実のところこれが本音でした。

さて、レストランには、先客が一人居ましたが、どうも地元の人だったようで、私が席に着くと同時にコーヒーを飲み終えて帰って行きました。彼を見送ったカメリエーレさんは、すぐにやって来て注文を聞いてくれましたが、ここで出された前菜に目がパチクリ~☆驚くことになります。
-続く-

-余談-
カターニアからモディカへのバスはコルソ・ウンベルトの広場に停まります。以下がバス停とASTのバスの切符を売っているバールの位置関係です(2021年7月のストリートビューより)

ラグーサ行きのバスに乗れなかった私は、このバールでタクシーを呼んでもらいました。その時の経緯に同情してくれたからかもしれませんが、モディカの町のタクシーの連絡先をこのバールは把握しているのは確かなので、もしもの時はタクシーの依頼をしてみるのもいいかも知れません。(…続く)
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モディカの神様

2019年12月24日 | モディカ


Buon Natale!


■2019年23日

モディカから無事に移動先のホテルに入っています。ホテルは大きな通りに面しているので、とても賑やかです。静かなモディカとは大違い。町を少しうろうろしましたが、お巡りさんやパトカーが常に巡回していて、それだけに、この町を一人歩きする危うさを思います。そそくさと部屋に戻ってきました。


ホテル前の大通り


そうそう、私をラグーサへ連れて行ってくれた神様は、モディカに住むタクシーの運転手さんでした。バスが行ってしまって、しばし立ち尽くしていましたが、ラグーサはどうしても諦めきれませんでした。そうだっタクシーがあると思いが至り、バスの切符を買ったタバッキをみたび訪ねました。ラグーサに行きたいのでタクシーを呼んでくれませんか、と頼むと、さすがに事情を察してくれたのでしょう。いや、パレルモ行きのバスに乗らねばならないのに、私に告げなかった事に負い目を感じていたのかも知れません。すぐに手配をしてくれました。


小綺麗なタバッキが切符を売っています


その運転手さんに、道すがら、帰りも迎えに来て欲しいのですが・・・と恐る恐る頼んでみると、快く引き受けてくれたのは嬉しかったです。ラグーサも、モディカと同様、二つのエリアに分かれています。行きは、ラグーサ・スペリオーレと呼ばれる地区の大聖堂前で下ろしてもらい、帰りはイブラという下方の町の庭園前に来てくれるよう、時間も指定して約束が出来ました。


ラグーサ・スーペリオーレのドォーモ
サン・ジョバンニ・バッティスタ聖堂


心配したとおり、この時期のラグーサは人が少なくて閑散としています。開いているお店も多くはない。タクシー乗り場はあるけれど、車は一台も停まっていなくて、よしんばあのバスでラグーサに来られたとしても、帰りの手段に困り果てていたに違いありません。皮肉なことですが、パスに乗れなかったのは却って良かったのかも。


人の居ないイタリア通り
これでも町の中心街です

この道が下方のイブラ地区に続きます
スタスタ歩いて行きました


そうして更に有り難かったのは、翌朝、ホテルにも迎えに来てくれたことでした。雨交じりの強風が吹いていたので、ホテルに車の手配を依頼するつもりではいたのですが、このタクシーの運転手さんの人柄が分かって来て、この人なら間違いがないと安心だったのです。


私がバスに乗るのを見届けてくれました


バス停まで送ってもらい、そこでお別れしましたが、暫くすると通りの向こう側に、見覚えのある車が一台停車するのに気付きました。なんとあのタクシーでした。わたしのことを案じて戻ってきてくれたのです。又、乗り遅れてはいないかと・・・バスはちゃんとやって来るのかと。


バスがやって来た
バスの乗り場:ボルセリーノ広場にて


モディカもラグーサも世界遺産の町ですが、その素晴らしい景観だけでなく、人を思いやる、こんなあたたかさが心を打つのですよね。モディカの神様は、私がバスに乗るのを見届けて、町の中心街に去って行きました。

余談


モノクロの雰囲気のあるカレンダーでした


神様が、モディカの思い出に、と言って上記のカレンダーをプレゼントしてくれました。もうびっくりするやら、嬉しいやら。贈り物がなくったって、モディカは生涯忘れることはないのに・・・

追記:
モディカからラグーサまでのタクシー料金は、今回片道20ユーロでした。又、私が宿泊したアルタ地区の丘の上から下のバス乗り場、Piazzale Falcone Borsellinoまでは10ユーロ。町の大通りを走ることになります。タクシーを利用しようと思われる方は参考にして下さい。
コメント (6)
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呆然と立ち尽くす・・・in Modica

2019年12月23日 | モディカ

夜のサン・ジョバンニ教会


■2019年12月22日

モディカの夜の散策も楽しみました。この町は複雑に入り組んでいる道ばかりで、うっかり通りを間違えると、とんでもない方向へ行ってしまいます。が、ホテル近くは、様子が分かってきて、昼間行ったり来たりした道は、さすがに覚えています。上記の教会も、左や右に曲がったりするけれどホテルからは近い。周辺のバールから漏れ聞こえてくる楽しげな会話や笑い声を聞きながら歩きました。


Pizzo Belvedereから撮ったモディカの夜景


お天気がイマイチでしたが、こうして夜の景色も見ることが出来たのは、アルタ(上方)地区にホテルを選んだからだと思います。バッサ(下方)のエリアに宿泊していたら、夜に山のてっぺんまで上がるなんて、とてもとても出来なかったです。


朝のサン・ジョバンニ教会


そうして翌朝の今日は、朝の散歩も出来て、すこぶる気持ちがいいです。風は強かったですが、コートがいらないほど暖かい。以前アマルフィを訪ねた時のことを思い出しました。クリスマスの時期なのに、海で泳いでいる人がいたっけ~。南イタリアはやっぱり南国なのですね。



窓際で私にガンを飛ばすワンコ


二階から見下ろすワンコにかまってみたり、出会い頭に目があったニャンコの相手をしたりして、上機嫌なわたしです。今日は午後から、ラグーサという町に日帰り旅行をするのですが、バスは午後12時半に発車予定です。それまではゆっくり~。


モディカのニャンコ


それでも、日曜日なのでバスはこの一本だけ。今年こそ、バスを追いかけるなんてことはしない~と決意も固く、少し早めにバス停まで行き、切符を買いました。売店の女性にも、ラグーサに行くバスの発車時刻を確認したし、安心してバスを待ちました。白色の車体に大きくASTと書かれたバス。


パレルモ行きのバス


ラグーサ行きのバスを運行するASTのパレルモ行きがやって来て、へぇ~冬の時期、それも日曜日なのにモディカからパレルモ行きが出るんだと感心もしながら、後日の参考の為に写真をパチリ。やがてこのバスはパレルモに向けて発車していきましたが、肝心のラグーサ行きのバスがやって来ない。評判の芳しくない会社のバスなので、きっと遅れているのだと思いながら待ちましたが、10分が過ぎ30分が過ぎてもバスが来る気配はなくて。

40分が経った頃、さすがにおかしいと思い、切符を買ったタバッキ(売店)に行って再度訪ねると、日曜日はラグーサ行きの直行便はないというではありませんか。どうも先ほど発車したパレルモ行きのバスがラグーサに立ち寄るようで、後にも先にもこのバスのみ。けれど、そんなこと、さっきは教えてくれなかったじゃない、ASTの公式サイトにも表示がなかった・・・強風が吹き始めた誰も居ないバス停で、一人呆然と立ち尽くすことになりました。



大丈夫じゃない!


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モディカにて

2019年12月22日 | モディカ

サン・ジョルジョ教会

アルタ(上の町)の守護聖人ジョルジョが祀られている

階段は250段あるらしい

はぁはぁぜいぜい
息をはずませ昇りました


■2019年12月21日

いつか訪ねてみたいと思っていた、南イタリアのモディカという町に来ています。十数年前に世界遺産に登録された古い町ですが、まるで芸術品のような美しい景観と、迷路を張り巡らせた路地裏の風情にすっかり魅了されてしまいました。


コルソ・ウンベルト通りが町を
アルタ(上の町)とバッサ(下の町)に分けています
この通りは、昔、川だったとか

Pizzo Belvedereから撮りました


モディカは、紀元前から営々と続く歴史を持っていますが、イタリアでは珍しく、戦いとは無縁の町だったようで、それだけに、何ものにも侵されぬ独特の風情がありました。とはいうものの、余りにも急な坂道や階段には、ついに音を上げることにもなって。町の人いわく、二往復もするなんて無謀だと。そういわれても、迷ったのだもの・・・


ベネチアのような風情にすっかり魅せられて
あっちへ行ってよう・・・


ベネチアを彷彿とさせるような路地裏は、あっと思うような道につながってもいて、ベネチアの迷路は攻め入る敵を惑わせるためだけれど、モディカはここで暮らす人々の生活の知恵なのだとも思いました。身体が後ろへひっくり返りそうな急な坂道や階段は、遠回りになる道のショートカット。足がつりそうだったけれど、愉快な道行きでもありました。


こっちへ行ってみよう・・・


そうそう、迷いながら見つけたモディカチョコの名店、あのボナイユートのお店も訪ねました。トリノとペルージャ、そうしてこのモディカが、イタリアの三大チョコレートの地と言われますが、やっとそのチョコを手に、いや口にすることが出来ました。これが天下のモディカチョコ!美味しいっ。他に類を見ないこの口の中の感触は癖になる。


奥まった場所にひっそりあるモディカチョコの名店
ボナイユート

店の奥では昔ながらの製法でチョコを作っています


余談
先程、夕食を済ませて来ましたが、カメリエーレさんから、そのレストランのシェフを紹介されました。ええっ?とびっくり。こんなことがあるんですねぇ・・・。ちょっと引っ張りますですm(_ _)m
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