イタリアより

滞在日記

ベネチア散策2017そして…

2017年12月30日 | ベネチア

ベネチアではやっぱり外せないスポットリアルト橋

きのうとは打って変わってお天気になり

橋の上は、大変な人だかりでした


■2017年12月29日

昨日は一日中雨がしとしと降っていたので、今朝は恐る恐る窓を開けましたが、白々明けていく空の様子は明るくて、案の定お昼前には良いお天気になりました。


リアルト橋からの眺め2017


明日の帰りの船を確認するためにリアルトまで出かけましたが、時間を確かめて、空港までの切符を買ったあとは、すぐ近くにあるマニン広場に寄りました。


リアルトからすぐのマニン広場

ダニエレ・マニンの銅像が建っています


リアルトから薄暗いカッレ・カヴァッリに入り、細い道を歩いて行くと、目が覚めるような明るい広場に出ます。ここがカンポ・マニンです。1800年代、オーストリアがこの地を支配しようとするのに反対し、大勢のベネチア市民が立ち上がりましたが、その折の指導者がこのマニンさんでした。どこの国でも立派な銅像が建てられているその人は、間違いなくその地の功労者ですよね。


まるで宝石のように美しいボーヴォロ階段


このマニン広場から続く更に狭い道に入り、あっちこっちと曲がってたどり着くのは、ボーヴォロ階段です。以前、なんのリサーチもなく、このカタツムリ(ベネチアの方言でカタツムリをボーヴォロというらしい)と呼ばれる独特の螺旋階段を探したことがありました。ハイっ全く見つけることが出来ませんでした。

今日はガイドさんに連れられた沢山の観光客が、この建物を囲む鉄柵に群がっていましたが、初めてこの地を訪れる人にとっては確かに案内人なくては、なかなかたどり着けない場所だろうと思います。

さて、ここでこうして時間をつぶしていたのには理由があって、実は、ベチネアの隠れ家的なレストランを知る人から情報を頂き、急遽訪ねることにしたのです。念のため、電話で予約も入れました。



可愛い前庭がありました




今年のイタリア旅に乾杯!

艱難辛苦を乗り越えて、よく頑張った!


そうして、このレストンで食事中、信じられないことが起こったのです。唖然というか呆然というか、こんなことをされたら否が応でもお店のファンになること必至です。(思わせぶりですいません。そしてちょっと引っ張りますm(_ _)m)

それにしても、毎日毎日、何かが起こった今年の旅行。ガイドさんが付く観光はどんなに楽でいいか、これまで以上に痛感しましたが、それでも、又イタリアに来ることが叶うなら、やっぱり単独の旅程を選ぶだろうと思います。2017年イタリアの旅もあとわずか、沢山の思い出を振り返りながら、最後の夜を過ごしています。
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なかったことに…in ベネチア

2017年12月29日 | ベネチア

サンマルコ広場


■2017年12月28日

先ほど、町の散策から帰りました。1年ぶりのベネチアです。昨年よりも観光客が少ない気がしますが、それでもそぞろ歩きの人たちがいっぱいで、狭い道は人々で溢れていました。勿論私もその中の一人です。


ぎょっとするようなモニュメント


鉄道駅からヴァポレットに乗って、最寄り駅まで行く途中、ぎょっとした光景が目にとまりました。何とも奇妙なモニュメント。温暖化のせいで、沈みゆくベネチアを揶揄したものか、それとも単なる遊び心か、恐らく両方だろうと思いますが、そうであるならば、そうそう笑ってもいられない現実です。


ホテルの前は大運河、カナルグランデが流れます

雨は降っているけれど、水位は低いのでちょっと安心しました



ソットポルテゴを通り抜けて


今回予約したホテルは、最寄りの船着き場から、ソットポルテゴをくぐり抜け、薄暗い道を歩いていきますが、ちょっとした迷路の又その奥にありました。貴族の館を改築したのだと思いますが、水辺から建物が立ち上がり、運河からはそれと分かるのに、入り口が一体どこなのか。聞こえはいいけれど、貴族の館って結構面倒です。


カンポと呼ばれる広場から更に奥へ


下調べをしていたから、無事にたどり着けたものの、現地に入ってからの行き当たりばったりでは、迷子になっていたと思います。さすがベネチア、恐るべしです。


ホテルの部屋


それでも部屋に入れば、非日常を味わえる。窓の外はカナルグランデが流れ、船が行き交っています。ホテルのレビューにもあった通り眺望は満点です。毎年の事ながらオフシーズンだからこそ出来るささやかな贅沢です。迷ったけれどこの部屋にしてやっぱり良かった。と思ったのもつかの間、取れた・・・


アンティークな椅子の背もたれが・・・


わたしの名誉のために自己弁護しておきますが、引っこ抜いたのではありません。椅子を移動させようと持っただけで取れた・・・突っ込んだら元に戻ったので、なかったことにしようと思います^^;。



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サッビオネータへ

2017年12月28日 | サッビオネータ

地元の人はガッレリアと呼ぶ「パラッツォ・ジャルディーノ」


■2017年12月27日

マントヴァから足を伸ばして世界遺産の町、サッビオネータを訪ねました。この町は、マントヴァの、まるでホクロのようで単独で語られることはない印象です。いつか行ってみたいと思い続けていましたが、先ずはマントヴァに、そしてそこからサッビオネータへという風に経由しないとなかなか行くことは叶いません。パルマからもバスが出ているようですが、どちらにしても、ちょっと気合いを入れないと行きにくい、そんなエリアです。


星形の城壁に囲まれた中に町があります


16世紀、時の権力者ゴンザーガ家の子息、ヴェスパシィアーノ・ゴンザーガが、六角形の城壁の中に自身が理想とする都市を作りました。というか、都市を建設後、その町を丸や四角でなく、斬新な星形で囲った、というのが正しいのかも知れません。


ヴェスパズィアーノ・ゴンザーガ

木製の4体の騎馬像の一つ


中世のそのままが今に残る、なんとも不思議な空間をゆっくり散策しましたが、その後、城壁を越えて疾走することになるなんて思いもしませんでした。いや、少しはイヤな予感もあって、すんでのところで危険予知が働いたのは、これまでの経験が無駄ではなかったということか。



ヴェスパズィアーノ:おっーkazu殿、遠路よくぞ来られた

kazu;ヴェスさん、初めまして!やっとお会い出来ました



サッビオータバス停


それにしても、時間にはすこぶるアバウトな国なのに、“14時02分”は、14時ではない。まっ確かにそうなのだけれど、このたった2分の認識の相違が今回の私の甘さでした。雨がそぼ降る中、このバス停に一人ぽつんとたたずんでいます。
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えっ、私のせい?!…in マントヴァ

2017年12月27日 | マントヴァ

マントヴァの絶景

ホテルの部屋に飾られていた写真です


■2017年12月26日

ヴェローナから普通電車で1時間足らずで行ける町、マントヴァに来ています。ヴェローナの晴天とは打って変わって曇り空、時々小雨も降っていますが、昨日天気予報で確認済みなのでこの天候は想定内。が、そうでないことが次々起こったマントヴァです。


マントヴァ駅


先ずは駅の構内です。何もない、からっぽ。その空虚さに固まりました。大抵はあるはずのタバッキもなければ、バールもないし、券売機さえも見あたりません。そう、全面リニューアルするらしい、どうも改修中のようでした。


からっぽの構内


さすがにチケットを売る窓口は開いていたので、すぐに帰りの切符を買いました。ヴェローナで往復の切符を購入すれば良かったのですが、なんとなく、片道のみになったのです。帰路が確定していれば、やっぱり往復のチケットを用意しておくのが賢明です。この国は客のことなんて二の次です。切符売り場だって、いつなんどき、自分たちの都合で閉めてしまうか分からない。



次の想定外が、駅横にあるはずの市営バスのチケットオフィスがなかったことでした。どうも閉鎖されたようで、建物には人が居る気配は微塵もない。停まっているバスは、全く動く気配はなく、何だか打ち捨てられたかのようでした。実はこのオフィスで、二日間有効のマントヴァカードを購入し、そのカード利用で町の中心地までバスに乗るつもりだったのです。


古い古い傘さして


まっこういうこともあるさ、と気を取り直して、中心街まで歩きます。距離感が今ひとつつかめないけれど、事前に調べたことからすると、どうも徒歩10分程で着くらしい。地図の読めない女でも、道はまっすぐだと知って安心して歩を進めて行きました。

サン・ロレンツォの円形聖堂前にインフォがあって、そこでマントヴァカードを購入しようと思います。二日間有効の20ユーロ。ヴェローナカードと同じ要領で利用できます。係の女性はとても親切で、あれこれ聞いてもくれて、日本語の地図も貰いました。あーやっぱりほっとする日本語!


プラスチック製の立派なマントヴァカード

バスに乗るときは、運転手さんに見せるだけでした


すぐ近くにドゥカーレ宮殿博物館があるので、今回の第一の目的、この宮殿とつながっているサン・ジョルジョ城の「結婚の間(Camera degli Sposi)」を見るべく、チケットオフィスに向かいました。このマンテーニャの作品を見るためには、このカードだけでは入館出来ず、せこいことに、別途5.5ユーロ取られます。あっもとい支払う必要があるのです。


ドゥカーレ宮殿のチケット購入窓口


オフシーズンの為、人も少なくて、切符売り場も宮殿内も閑散としています。これがこの時期訪れる観光客の最大のメリットだと今年も又々実感した次第です。窓口で貰った、いや購入したチケットを手に、意気揚々と、入り口に行きました。が、これがとんでもないことになり、係の人同士が大げんかすることに…。

えっ?!これって私のせい?!



ドゥカーレ宮殿の入場チケット

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ヴェローナを駆ける

2017年12月25日 | ヴェローナ

サン・ゼーノ大聖堂に行く途中に見つけたサンタクロース

夕暮れになると、全身に灯りがともります


■2017年12月24日

フレッチャジェントに乗って3時間余り、ローマからヴェローナに移動しました。ヴェローナの町自体が目的ではないのですが、ここを拠点にすると結構ローカルなエリアに行けるので、その為だけの通過点…のはずでした。


アレーナにも昇りました


ところが、リサーチをしている中で、沢山の見所と綺麗な町の様子に気付き、ヴェローナには行く前からすっかり魅了されてしまったのです。この町にはイタリアの通貨がまだリラの頃に一度来ています。ツアーでしたが、覚えているのは、ジュリエットのおっぱいを触ったことだけです。町の散策もきっとしているはずなのに、さっぱり記憶にないのです。


アレーナからブラ広場を望む


当初、移動に便利なように駅前のホテルを予約していたのですが、それをキャンセルして、町の中心地に宿替えしました。それはもう大正解でした。町のチェントロは、駅から離れているものの、散策にはほんとに便利です。イタリアの町は何処へ行っても、旧市街の広場や聖堂などを中心にして外へ広がる成り立ちをしていますが、ヴェローナも例外ではなく、アレーナのある、そしてバスも乗り入れるブラ広場から放射線状に見所は伸びていて、それらへのアブローチにはこの近くにあるホテルは最高の立地でした。


ランベルティの塔から見るヴェローナの町


列車が遅れたために、ヴェローナに着いたのは、午後1時も過ぎていました。ヴェローナカードを駅のタバッキで買ってバスに乗り込みましたが、私の頭の中は、18ユーロのこのカードの元を取ることを考えていました^^;

ヴェローナカードは、現在24時間券と48時間券がありますが、それぞれ市内を走るバスと町の観光場所の入場が無料、あるいは減額された料金で時間内なら自由に使用できるので(但し入館場所は一度だけ、バスは乗り放題)、なかなかお得で使い勝手の良いカードです。


ジュリエットの像

人が居なくなった瞬時に撮りました

ジュリエット、お久しぶり!


ところが、私の場合、二日この場所に滞在するものの、明日は25日のクリスマスでどこもかしこも閉まってしまいます。今日半日で出来るだけ見学しないとカードの元が取れないのです。もう主婦根性丸出しで、ヴェローナの町を爆走です。脚が痛い、お尻が痛いなんて言ってられない。再びの根性発揮です。


ジュリエットの家のバルコニーから下を見る


火事場の馬鹿力というか、アドレナリン噴出というか、今はホテルに帰ってヘトヘトになっていますが、アレーナをスタート地点にして、ジュリエットの家に駆け込んで、シニョーリ広場、エルベ広場へと駆け抜けて、ランベルティの塔にも上がりました。ちなみに塔への入場は8ユーロのところを、ヴェローナカードの提示で、7ユーロ引き、つまり1ユーロの追加料金だけで済みました。軽くこぶしを握ってガッツポーズ。塔の上から見る景色は、もうそれはそれは何十倍も美しかったです^^;。

壮麗なフレスコ画のあるサンタナスターシア教会も訪ねて、そこからコルソカヴール通りへ進みカステルベッキオへ。更には中心から大きく外れるサン・ゼーノ・マッジョーレ教会のある、上の写真、サンタさんの人形が置いてあるコルッビオ広場まで一気に歩いて行きました。このあたりまで来ると、確か鉄道駅も近いはず。なかなか遠かったです。


サン・ゼーノ・マッジョーレ教会


これで、取りあえず、カードは無駄にならず、いやそれどころか十二分に元を取って役立ってくれたけど、これって何かに似ている・・・。そう私がイタリア以外に旅行する時に利用する阪急トラピックスの弾丸ツアー。時間に追われず、ゆっくりと散策するつもりが、ヴェローナカードを手にした為に、こんなことになってしまいました。

今、イタリアは25日の朝を迎えています。そういえば、まだヴェローナカードの時間が数時間残ってる!市内バスにでも乗って一回りしてこよう。駅まで行って、明日の為の切符も買ってこよう。最後まで諦めない!いや、無駄にしないように・・・とここまで考えて、ふと、今日はナターレだ…バスは動いていない・・・んな気がする・・・
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